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第984話

Author: 桜夏
聡は悠然と腕を組んだ。「それなら話は早い。そのハエ問題を根本的に解決するために、さっさと俺の義弟候補を探してこい」

理恵は心底呆れたように兄を見返した。「……お兄ちゃんの義弟なんて、スーパーの特売品じゃあるまいし、そんな簡単に選べるわけないでしょ?」

「違うのか?」聡は真顔で問い返す。「どうせなら一番いいやつを選んでこい。人柄、才能、家柄、容姿、全てが一級品の男をな」

自分もそうしたいのはやまやまだけど、家柄は良くても顔がイマイチだったり、顔は良くても性格が残念だったり……両方完璧な人なんて、そうそういるわけないじゃない。

あ……でも、いないわけでも、ないかもしれない。

理恵の脳裏に、ふとある人物の顔がよぎった。

まさにその時。まるで兄妹の「テレパシー」かのように、聡が口を開いた。

「昔、お前が橘さんに見向きもしなかったのは、あの朝比奈がいたせいだろう。だが、何のしがらみもない今なら話は別だ。彼のことも、少しは考えてみたらどうだ?」

その名前に、理恵は一瞬気まずそうに視線を彷徨わせたが、すぐにぷいと顔を背けて言い返した。

「私が彼のことを考えてたって、向こうが私のこと
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良香
理恵頑張っちゃうの?! 頑張れ!確かにすぐ相手を揶揄いがちな兄妹なんだけど、大切な人には義理堅いあなた達なら橘兄妹と上手くやれるんじゃないかなあ。
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