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第1048話

Autor: 小春日和
幸江は目を丸くして叫んだ。「どうしてこんなに早く戻ってきたの?まだ一時間も経ってないわよ!」

「佐藤茂はどこ?」

「書斎にいるけど……」

幸江は真奈の険しい表情を見て、胸騒ぎを覚えた。どう見ても、穏やかな用件ではなさそうだった。

案の定、真奈はそのまま足早に佐藤茂の寝室へと向かった。

部屋を掃除していたメイドは、真奈の姿を見て驚きの声を上げた。「黒澤夫人、旦那様は書斎におられますよ。そちらで……あっ!黒澤夫人、いったい何を!」

真奈は突然、棚や引き出しを次々と開け始めた。メイドは呆気にとられて立ち尽くす。「黒澤夫人……それは一体……」

「昼間、ここに置いてあった薬は?」

真奈がテーブルを指さすと、メイドはおずおずと答えた。「たぶん……旦那様が捨てられたみたいです」

「捨てた?どこに?」

メイドがそっとゴミ箱に視線を落とした瞬間、真奈はためらいもなく手を突っ込んだ。

ちょうどその時、幸江がドアのところまで追ってきて、その光景を目にした。「ちょ、ちょっと真奈!それってどんな趣味なの!?」

真奈はすぐに薬を見つけ、何も言わずにそれを握りしめると寝室を飛び出した。

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良香
真奈ちゃんにとっては冬城グループよりも茂さんの命なんだよね。 いつも自分の大切な人を守りたい、って考える優しいひと。
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