その後も、藤堂はほぼ毎日響に話しかけてきた。
廊下で会えば挨拶をし、図書館で見つければ隣に座り、購買で会えば一緒に歩く。響は最初、鬱陶しいと思っていた。だが次第に、藤堂の存在に慣れていった。
藤堂は不思議な男だった。明るく、人懐っこく、誰とでも仲良くなれる。響とは正反対の性格だ。だが、藤堂は響を無理に変えようとはしなかった。ただ、そばにいてくれた。響が黙っていても、藤堂はそれを責めない。響が素っ気ない態度を取っても、藤堂は変わらず笑顔で受け止めてくれる。
ある日の放課後、響が図書館で音楽理論の本を読んでいると、藤堂が隣に座った。窓の外では、夕日が校舎を赤く染め始めている。
「難しそうな本、読んでるな」
「……関係ない」
「まあな。俺、理論とか苦手だし」
藤堂はあっけらかんと笑った。
「でも、お前はそういうの好きなんだろ?」
「……まあ」
「すごいよな。俺、感覚で歌ってるから、理論とか全然分かんないんだ」
響は本から顔を上げて、藤堂を見た。
「それでよく歌えるな」
「歌は心だからさ」
藤堂は笑った。
「技術も大事だけど、最後は気持ちだと思うんだ。お前の曲だって、理論だけじゃないだろ? 感情が入ってる」
響は何も言えなかった。藤堂の言葉は、核心を突いていた。響が作る曲には、確かに理論以上のものが込められている。孤独、苦しみ、誰にも言えない想い――それらすべてが、旋律の中に溶け込んでいる。
「なあ、金曜日のライブ、やっぱり来てくれないか?」
藤堂は真剣な顔でいった。その瞳には、懇願にも似た光が宿っている。
「お前に、俺の歌を聴いてほしい。そうすれば、俺がお前の曲を歌いたい理由がわかると思うんだ」
響は迷った。行くべきだろうか。でも、行ったら――何かが変わってしまう気がする。今の距離感が崩れ、もっと深い関係に引きずり込まれるような、そんな予感がする。
「……行くよ」
響は小さく呟いた。自分でも驚いた。なぜ、そんな言葉が出たのか。
「マジで!?」
藤堂は飛び上がるように喜んだ。
「ありがとう! 絶対後悔させないから!」
図書館の司書に注意され、藤堂は照れ笑いを浮かべた。響は本に視線を戻したが、文字が頭に入ってこなかった。胸が高鳴り、手のひらに汗が滲む。
――なんで、承諾してしまったんだろう。
響は自分の心が、少しずつ開き始めているのを感じていた。それが喜びなのか、恐怖なのか、まだ判断がつかなかった。
*
金曜日の夜。
響は約束通り、藤堂が指定したライブハウス「月光」に向かった。繁華街の雑居ビルの地下にある小さな会場だ。ネオンが瞬く夜の街を歩きながら、響は何度も引き返そうかと思った。だが足は、自然と目的地へと向かっていた。
階段を下りると、薄暗い空間に二十人ほどの観客が座っていた。壁には音楽ポスターが貼られ、空気には煙草とアルコールの匂いが混じっている。
響は隅の席に座り、ウーロン茶を注文した。周囲の観客は友人同士で楽しそうに話している。響だけが、ひとりだ。いつものことだ。だが今夜は、胸の奥に小さな期待が灯っている。
やがて照明が落ち、ステージに光が当たった。歓声が上がり、藤堂が登場する。
白いシャツに黒いジャケット。マイクを握り、観客に笑いかける藤堂は、いつもとは違って見えた。どこか大人びて、堂々としている。普段の親しみやすさはそのままに、しかしそこに確かなプロフェッショナリズムが加わっていた。
「みんな、来てくれてありがとう!」
藤堂の声が会場に響く。その声は、力強く、温かかった。響は思わず身を乗り出した。
最初の曲が始まった。アップテンポのポップスで、観客は手拍子をしながら盛り上がる。藤堂は笑顔でステージを駆け回り、全身で歌う。その動きには無駄がなく、すべてが音楽と一体化しているようだった。
響は、その姿に圧倒された。
藤堂の歌声には、技術だけではない何かがあった。情熱、喜び――そして、どこか切なさも混じっている。彼は歌うことで、何かを探しているようだった。あるいは、何かを埋めようとしているようだった。
二曲目、三曲目と進むにつれ、響は藤堂の世界に引き込まれていった。藤堂は歌うことで、人々の心に触れている。藤堂の歌は、観客を笑顔にし、ときには涙を誘い、勇気づけている。観客たちの表情が、曲ごとに変化していく。
――この人は、本当に歌が好きなんだな。
響の胸が、熱くなった。自分が作曲に向かうときの気持ちと、同じものを感じる。音楽に対する純粋な情熱。それは、嘘をつけないものだ。
曲と曲の合間、藤堂は軽快なトークで観客を楽しませた。
「次の曲は、失恋ソングです! 俺、まだ失恋したことないんだけどね!」
観客が笑う。藤堂も笑う。だが、響にはその笑顔の奥に、何か寂しげなものが見えた気がした。まるで、誰かに必要とされることを求めているような――そんな影が、一瞬だけ瞳の奥に浮かんだような気がした。
そして、ライブの終盤。藤堂がステージ中央に立ち、静かに語り始めた。照明が落ち、スポットライトが彼だけを照らす。
「最後に、バラードを歌います。この曲は……俺が最近、大切に思ってる人のために選びました。その人は、音楽の本当の意味を教えてくれた。今日、来てくれてるといいんだけど」
藤堂の視線が、客席の響を捉えた。二人の目が合う。藤堂は微笑み、そしてゆっくりと歌い始めた。
静かなピアノの伴奏に乗せて、藤堂の声が会場を包み込む。
『もしも君が、孤独に震えているなら
僕の声が、届けばいいのに
言葉じゃ伝わらない、この想いを
歌に込めて、君に捧げよう』
響は息を呑んだ。藤堂の歌声は、優しく、切なく、まるで響の心に直接語りかけてくるようだった。それは技巧を凝らしたものではなく、ただ真っすぐに、誰かのために歌う声だった。
――この声なら。
響の心に、確信が芽生えた。
――この声なら、自分の曲を託してもいいかもしれない。
藤堂は目を閉じ、全身で歌っている。その姿は、まるで祈るようだった。誰かのために歌う。ただそれだけのために、彼は舞台に立っている。
響の目頭が、熱くなった。胸の奥で、何かが溶けていくような感覚がある。長い間凍りついていたものが、藤堂の歌声に触れて、少しずつ温もりを取り戻していく。
曲が終わると、会場は静寂に包まれた。誰もが息を呑み、藤堂の歌の余韻に浸っている。
そして、次の瞬間、割れんばかりの拍手が響いた。
響も、気づけば拍手していた。目頭が熱くなるのを感じながら、響は手を叩き続けた。こんなふうに、誰かの歌に心を動かされたのは初めてだった。
藤堂は深々と頭を下げ、そして顔を上げた。その目は、まっすぐ響を見ていた。
ありがとう、と藤堂の唇が動いた。
響の胸は、激しく高鳴った。
ライブから三日後、響は大学の音楽理論の講義を受けていた。 教授の声が遠くに響く。黒板には複雑な和声進行が書かれているが、響には内容が頭に入ってこない。チョークが黒板を叩く音だけが、妙に大きく感じられる。 藤堂の歌声が、まだ耳に残っている。 あの夜、藤堂は響の音楽を守った。笑った観客に怒りをぶつけ、響の曲の美しさを訴えた。そして、観客たちは最終的に拍手を送った。 ――本当に、自分の音楽は受け入れられたのだろうか。 それとも、藤堂の力だっただけなのだろうか。 響は自信が持てなかった。心の奥底に、まだ疑念が残っている。 講義が終わり、響は荷物をまとめた。周囲の学生たちが立ち上がり、教室が雑踏に包まれる。その時、隣の席に座っていた女子学生が声をかけてきた。「篠原くん、少し話せる?」 振り返ると、ピアノ科の佐伯美咲が微笑んでいた。長い黒髪を後ろで結び、清楚な雰囲気を纏う彼女は、響と同じ二年生だった。いつも静かに講義を受けている姿を見かけるが、話したことはほとんどない。「……何?」「お茶、付き合ってくれない? 話したいことがあるの」 美咲の声は穏やかだが、その目には強い意志が宿っていた。 響は戸惑った。美咲とは同じクラスだが、これまで言葉を交わしたのは数えるほどしかない。だが、断る理由も見つからなかった。「……いいけど」「ありがとう。じゃあ、学内のカフェで」 二人は講義棟を出て、学内カフェへ向かった。初夏の陽射しが眩しい。カフェは昼休みの学生たちで賑わっており、談笑する声や笑い声、食器の音が響いている。響は人混みを避けるようにして、窓際の隅の席に腰を下ろした。 美咲はコーヒーを二つ持ってきて、響の前に座った。カップから立ち上る湯気が、二人の間で揺れていた。「実はね」 美咲は穏やかな笑みを浮かべた。「金曜日、藤堂くんのライブに行ったの」 響の心臓が跳ねた。手のひらが、じんわりと汗ばむ。「『ひとりの夜に』、とても素敵だったわ」
金曜日の夜。 響は再び、ライブハウス「月光」に向かった。梅雨の晴れ間で、夜空には星が瞬いている。前回と同じ席に座り、ステージを見つめる。 客席には、前回よりも多くの観客が座っていた。藤堂の人気が、少しずつ広がっているのだろう。ざわめく声、笑い声、期待に満ちた空気。 やがて照明が落ち、ステージに光が集まった。藤堂が登場する。彼は客席を見渡し、響を見つけると、小さく頷いた。その笑顔は、いつもより緊張しているようにも見えた。 ライブが始まった。一曲目、二曲目と、藤堂は力強く歌う。観客は盛り上がり、手拍子をし、声援を送る。藤堂の歌声は、会場全体を包み込んでいた。 そして、三曲目。 藤堂がマイクを握り、静かに語り始めた。「次の曲は、俺にとって特別な曲です」 会場が静まる。観客たちが、藤堂の言葉に耳を傾ける。「大切な人が作ってくれた、とても美しい曲。初めて歌います」 響の心臓が跳ねた。手のひらに汗が滲む。「聴いてください――『ひとりの夜に』」 静かなピアノの伴奏が流れ始める。響が作った旋律だ。音が会場に広がっていく。 そして、藤堂が歌い始めた。 ひとりの夜に 僕は歌う 誰にも届かない この想い 響は息を呑んだ。 藤堂の歌声は、やさしく、切なく、響の心に直接語りかけてきた。それは、響が曲に込めた孤独を、痛みを、そして――誰かを求める切実な想いを、すべて包み込んでいた。 闇の中で 光を探して 君の名前を 呼び続ける 観客たちは静かに聴き入っている。誰も声を出さず、ただ藤堂の歌に耳を傾けている。会場全体が、一つの呼吸をしているようだった。 だが、その時だった。 客席の後方から、小さな笑い声が聞こえた。「なんだよこの曲、暗すぎだろ」「ホントだよね。なんか、気持ち悪い」 響の体が凍りついた。血の気が引く。 ――やっぱり。 やっぱり、笑われた。
翌日、響は大学を休んだ。 部屋に閉じこもり、パソコンの前に座る。だが、作曲は何も進まなかった。鍵盤に指を置いても、音が浮かばない。頭の中は、藤堂のことでいっぱいだった。 携帯電話が震えた。画面には藤堂の名前が表示されている。『今日、来てないけど大丈夫?』 響は既読をつけたまま、返信しなかった。指が動かない。何を返せばいいのか、わからなかった。 しばらくして、また携帯電話が震えた。『昨日はごめん。無理に聞き出そうとした。でも、俺の気持ちは変わらない。お前の曲を歌いたい』 響は携帯を伏せた。画面の光が消える。 その日、藤堂からは何度もメッセージが届いた。だが、響は一度も返信しなかった。読むことさえ、できなかった。 夜になり、響は窓を開けた。外は雨が降っていた。雨粒が窓ガラスを叩き、街の灯りを滲ませる。梅雨の匂いが部屋に流れ込んでくる。 響は雨音を聞きながら、藤堂のことを考えていた。 ――あの人は、本当に自分の曲を歌いたいのだろうか。 それとも、ただの同情なのだろうか。 響にはわからなかった。誰かの優しさを、素直に受け取る自信がなかった。 * 三日後、響は大学に戻った。 講義に出て、図書館に行く。いつもの日常に戻ろうとした。しかし、藤堂のことが頭から離れなかった。彼の言葉が、繰り返し響く。 昼休み、響は学食を避けて購買でパンを買い、音楽棟の階段に座って食べた。誰も来ない場所だ。窓から見える空は、梅雨の合間の晴れ間を見せていた。 だが、やはり藤堂は現れた。「いた」 藤堂は少し疲れた顔で、響の隣に座った。目の下に薄い隈ができている。「……なんで、ここがわかったんだ」「探したんだよ。三日間、ずっと」 藤堂は小さく笑った。その笑顔は、いつもより控えめだった。 響は何も言えなかった。三日間、自分を探していたという事実が、胸に重く響く。「なあ、響」
曲を渡してから一週間が経った。 響は大学の図書館で、いつものように音楽理論の本を読んでいた。だが、文字は頭に入ってこない。藤堂がどんな歌詞を書いているのか、どんな風に歌うのか――それが気になって、集中できなかった。 渡してしまったのだ。 自分の心の奥底まで、他人に託してしまった。 響は本を閉じ、窓の外を見つめた。初夏の陽射しが眩しい。キャンパスでは学生たちが思い思いに過ごしている。芝生に座り込んで談笑するもの、楽器を抱えて練習室へ向かうもの、恋人と腕を組んで歩くもの――みな、普通の日常を生きている。 自分もかつては、そういう日常を夢見ていた。誰かと笑い合い、心を通わせ、愛し合う。だが、高校でのあの出来事が、すべてを変えた。「響、いた!」 突然、背後から声がかけられた。振り返ると、藤堂が笑顔で立っていた。白いTシャツが初夏の光に映えており、手には楽譜のような紙の束を持っていた。「……なんの用」「歌詞、できたんだ」 藤堂は嬉しそうに楽譜を広げた。周囲から「静かに」という視線が突き刺さる。響は小さく身を縮めたが、藤堂はまったく気にする様子もなく続けた。「見てくれよ」 響はためらいながらも、楽譜を受け取った。そこには、丁寧な字で歌詞が書き込まれていた。インクの色にも濃淡があり、何度も推敲を重ねた跡が伺えた。 ひとりの夜に 僕は歌う 誰にも届かない この想いを 闇の中で 光を探して 君の名前を 呼び続ける 響は息を呑んだ。歌詞は、まるで響の心を読んだかのようだった。孤独、渇望、そして――誰かを求める切実な想い。自分が旋律に託した感情が、言葉になって目の前にある。「どう?」 藤堂が期待に満ちた目で尋ねる。その瞳は、まっすぐに響を見つめていた。「お前の曲に合ってるかな」「……どうして、こんな歌詞が書けるんだ」 響の声は震えていた。藤堂はきょとんとした顔をした。
月曜日。 響は大学に着くと、すぐに音楽室へ向かった。約束の時間まではまだ一時間あったが、落ち着かなくて、早めに来てしまった。廊下を歩く足音が、妙に大きく聞こえる。 音楽室には誰もいなかった。響はアップライトピアノの前に座り、USBメモリをぎゅっと握りしめた。手のひらに汗が滲む。 ――本当に、渡していいのだろうか。 迷いが、また湧き上がってくる。だが、もう引き返せない。藤堂は本気で、自分の曲を求めている。それに応えないのは、失礼だ。 そう自分に言い聞かせていると、扉が開いた。「おはよう、響!」 藤堂が笑顔で入ってきた。その明るさに、響の緊張が少しだけ和らいだ。「……おはよう」「で、曲は? 持ってきてくれた?」 藤堂は期待に満ちた目で響を見た。響は無言でUSBメモリを差し出した。その手が、わずかに震えている。「これに、入ってる」「ありがとう!」 藤堂はうれしそうにそれを受け取った。「早速聴いていい?」「……好きにしろ」 藤堂は音楽室のオーディオ機器にUSBメモリを接続し、再生ボタンを押した。 静かなピアノの旋律が、部屋に流れ始める。 響は藤堂の反応を見ないようにした。見るのが怖かった。もし、彼が顔をしかめたら。もし、「やっぱり暗い」といったら。心臓が早鐘を打つ。呼吸が浅くなる。 曲は三分ほどの短い作品だった。だが、響にとっては、自分の心そのものだった。孤独の夜に流した涙、誰にも言えなかった想い、そして――消えない傷。すべてが、この旋律に込められている。 曲が終わった。 沈黙が流れる。 響は息を止めて、藤堂の言葉を待った。時間が永遠のように感じられる。 しばらくして、藤堂が口を開いた。「……すごい」 響は顔を上げた。藤堂は目を輝かせて、響を見ていた。その瞳には、驚きと感動が宿っている。
ライブ後、響は会場の外で藤堂を待った。他の観客たちが次々と帰っていく中、響はビルの前でじっと立っていた。夜風が頬を撫で、遠くから酔客の笑い声が聞こえてくる。初夏の夜は心地よく、街路樹の葉が風に揺れている。 しばらくして、藤堂が出てきた。汗を拭きながら、響を見つけると満面の笑みを浮かべた。「響! 来てくれてたんだな!」「……ああ」「どうだった?」 藤堂は期待に満ちた目で響を見つめた。まるで、子供が親に褒めてもらいたがるような、純粋な期待。響は少し迷ったあと、小さく頷いた。「……よかった」「マジで!?」 藤堂はうれしそうに響の肩を叩いた。「ありがとう! なんか、本当に歌った甲斐があった」「……最後の曲」 響は顔を逸らしながらいった。「あれ、よかった」「だろ? あれ、お前のために選んだんだ」 響は驚いて藤堂を見た。藤堂は照れくさそうに頭を掻いた。「お前の曲を聴いたら、自然とああいう雰囲気の歌を歌いたくなったんだ。お前にこの想いが届いていたら、うれしい。伝わったかな?」 響の胸が、また熱くなった。こんなふうに、誰かが自分のために何かをしてくれたことなんて、これまでなかった。家族以外で、自分のことを考えてくれる人がいるなんて、思いもしなかった。「……あの歌声なら」 響は小さく呟いた。「俺の曲も、歌えるかもしれない」 藤堂の目が大きく見開かれた。数秒の沈黙のあと、彼は興奮した様子で響の手を握った。その手は温かく、力強かった。「本当か!?」「……条件がある」「なんでも聞く!」 響は藤堂を真っすぐ見つめた。夜の街灯が、二人の顔を照らしている。「俺の曲を笑わないこと。気持ち悪いとか、暗いとか、そういうことをいわないこと」「当たり前