Mag-log inモノクロームスカイ チャンネル登録者数 33000人弱。
元々いたSAIとKIRIのリスナーに加え、蓮とハランの加入によりAngel blessのファンもなだれ込んで来た。
特に X では千歳がモノクロームスカイのYoutubeチャンネル、X 、霧香のインスタもフォローした事でAngel blessの弟分のような扱いになり始めた。更に紅一点、霧香の人気は凄まじい威力で、あの汚部屋事件ですら、庇護する女性ファンも出てきて物議を醸し出している有様である。
そんな人気に拍車を掛けているのがやはり蓮とハランの霧香へのちょっかい。
あれは彩に仕組まれた贋作の恋模様。 でも、誰もそうは気付かないし言い出さない。それはそうなのだ。
事実、二人が霧香に好意があるのは事実なのだから。そこで今度はメンタリスト系YouTuberからDMが来る。
つまり『行動や仕草から霧香がどう思ってるか本音を当てます』という動画を撮りたいとのコラボ要請である。
彩はこれに関し、コラボはしないがモノクロームの動画を切り抜きで使用することに関しては了解した。「おはよう〜」
全員がダイニングリビングで朝食を取り始めた頃、ようやく霧香が起きてきた。
「……はよ……」
半分寝ぼけ眼のまま起きてきた霧香が椅子に座り、そのまま数分ボンヤリする。
「キリは朝弱ぇよな」
「……んー」
「出来れば食事は全員揃って、いただきますしたい」
彩の無情な提案。
それに対しシャドウが、霧香の皿に目玉焼きを乗せながら、くすりと笑った。「これでも良くなった方だ。
以前は昼頃起きて、朝は食べなかったぞ」「想像つくな……」
「ヴァンパイアだから朝弱いってあんの ? 」
恵也に聞かれ、蓮はそれを否定する。
「人と同じで個体による。&hel
そこで樹里が咲に声をかける。「あんたの部屋ダメなの ? 」「うえ !? え、えーと……今は……その。どど同居人が……」「へ ? 」 突然の恋の気配。「嘘 !? いつの間に !? あんたあたしに紹介も無し !? 」「そ、それは置いといて ! お、お姉さんだってそんな事もあるもん ! 」 咲は何故かモノクロにバツの悪そうに取り繕う。「俺たちは何も言ってないですよ。咲さん、お幸せに。 ケイとサイは ? こういう状況だし、仕方ないさ。お前らも俺の実家に住むか ? 」「ロイさんに悪いしなぁ」 遠慮する恵也に希星が畳み掛ける。「ケイ、うちに来るの !? やった !! 」「ま、まだ決まった訳じゃねぇし……」「いつまでもそんな生活してられないだろ ? サイもだぞ」 ハランにいわれた彩は首を横に振る。「俺はしばらく今の生活しようかな。 あそこにいると観光地が近いからカップルが多いんだ。遠出のカップル。 気が済むまで、いてもいい ? 」「お前な……」 生活の心配で皆動いているのに、彩はかたくなに創作に全振りの生活である。 咲が状況を整理する。「ゲソ組のお金は……キラ君がスマホ返して、リーダーは解決ね。 あとは……車かな ? リーダー、流石に寝る時は場所を変えてどっかに泊まるのよ ? なんて言うか、モノクロの印象や評判ってものがあるし、常識の範囲内で行動してね ? 」「ええ」「今回のVEVOの生放送の出演で少し入ってるはずだし……。 あとは……霧香さんのお財布か……。どうする ? スマホも無いのか。えっと&helli
かなり離れた町の道の駅にいた三人は朝から出発となる。 霧香は熱心にサブスクでオペラ全般を聴いていた。「キリ、まだ決まったわけじゃないし。あの楽団はそういう曲やらないよ。お祭りの会場だし、一般受けするものしかやらないと思う。真理さんがふざけただけ」「あ〜、確かにな。普通、ダンススクールとかなぁ。お祭りのステージってそういう、明るい元気なのが上がるイメージ」「そう。ガチガチのオーケストラなんてやらないよ。まして屋外だし……カルテットくらいの編成だと思う」 霧香は彩にスマホを返すと、難しい顔をして溜め息を付く。「オペラかぁ〜。かっこいい〜。 そう考えると……ガラスのチェロはますます早く取り戻したいなぁ〜」「あれだって弓は毛だし。雨天で濡れたら弾けない」「うむ〜ん」 恵也がハンドルを握り、もそもそし始める。「……なんか俺のスマホぶるぶるしてる。サイ、見てくんね ? 」 彩がガチガチに固まった姿勢で運転している恵也のズボンからスマホを抜き取る。「誰ってなってる ? 」「……南川さんだ。 あ、俺に先に着信来てた。キリ、言えよ」「頼むぜ、そーゆーのちゃんと出てくれよ」「仕事用のスマホ、キラに貸しっぱなしなんだよな」「それこそちゃんとしてくれよ……」 着信の切れてしまったスマホからかけ直す。「おはようございます、モノクロの深浦です。着信に気付かず大変申し訳御座いませんでした」『いやいやいいんだよ。 あのさ、凛さんから広告の事で霧香さんをメインに使いたいから写真撮りたいとかって話が来ててさぁ。 凛さんに番号教えていい ? っていうか、スケジュールどう ? 忙しい ? 』 完全に暇である。「夏祭りに弦楽で地方のステージに立つかもしれなくて16日の午前に…
ま、まさか連載する事になるとは。それもこの子達もお引き取り頂いて、本当に感慨深いんです。何がと申しますと、この主人公キリを中心としたレン、ハラン、サイ、ケイヤ、さらに後日追加キャラになるキラという5人の関係性及びストーリーは高校生の時に執筆した大元の作品があり、それから何度も名を変えジャンルを変え挑戦してきました。まさに私にとって作家人生で初めて産んだ子供達でした。更にプロトタイプは公募にも出さず、ファンタジーやSFという概念を経て生きてきた彼らですから少し『バンドもの』や『恋愛もの』と言うより『日常系』という括りに収まったのかなと思います。これから、配信者活動をゲーム企業から公式配信となった彼らですが、どうぞ引き続きよろしくお願いいたしますm(_ _)m2025 !! 担当様、閲覧してくださった方、また私がGNにたどり着くまで支えてくださった読者様と同業の皆様。本当にお世話になりました ! 良いお年を !!
全員が樹里の事務所で合流する日。 蓮はやっと儀式の準備を済ませた部屋で、王政区の者と連絡がついていた。『そうですか。ではこちらの審査次第またご連絡いたします。 こちらでもニグラム様に聴取をして、リヴァイエル様の生活環境の見直しを図りますので』「ありがとうございます。 あの……本当に……。音楽だけは彼女から取り上げないで下さい。 あいつは攻撃の為に魔法を使ったり、戦いに身を置く様な者ではありません」『それはレン様の感情的な物差しにしか過ぎません。 ……ですが、確かに人間の就職活動も大変だと言いますし、それで生活していけるのなら……第五契約者もいるようですし他の悪魔からみを守れるなら、人目に付く行動も……。人間界は法律もありますし、比較的治安のいい国にいるとは聞いていますので』「あとは、屋敷を護る動物契約者もいたんです。勝手に記憶を消されてしまって……どうにか……どうかお願いします」『その場合、動物の記憶は消した本人……つまりニグラム様自身に戻して貰わないといけません。こちらでも説諭してみます』 交信が途絶える。 正直、あの暴君な兄が説諭だけで「はい、分かりました」と言うわけが無い。 蓮は不安なまま、結局シャドウを元に戻せないまま霧香と合流する事になった。 気分が落ち込む。 シャドウの事を「また記憶戻せるかもしれないんだ」と希望を持たせる甘い言葉か、「同じ個体なら記憶が無くなってもシャドウだから」という夢を持たせるか。 蓮が一人掛けソファに垂れていると、突然ドアノブがガタガタ言い出した。「…… ?」 魔法が満足に使えない今、敵襲は困る。だが自分を襲うとしたら、それは自分の身内のヴァンパイアである。この銀製品の多い部屋で中まで侵入出来るとは思えないと決めつけた。
次の日。 洗って貰ったばかりの洋服は綺麗に乾いていて、柔軟剤のいい香りがした。「困ったら言うのよ ? 」「どうしてもダメな時は一度実家に帰るとか」「はい、ありがとうございました ! 」 霧香と彩、恵也、三人頭を下げる。 ウッドデッキに出て冷たい水を啜る。 まだ朝だが、人が多い。「服、ふわふわだね」「うん」 まだお土産品などの売店は開いていないが、直売所では多くの農家が商品を品出ししていた。 そこへ、一人の女性と鉢合わせる。「「あ ! 」」「えぇ !? キリさんとケイ君……と……」 楽団の真理だ。「……深浦君、待って ! 」 スルーしようとした彩を真理が引き止める。「いえ、あの、ご無沙汰してます。その……」「あ、ごめん ! 蕁麻疹出るんだったわね」 真理が彩の腕を離す。 彩の気が立っている為か、蕁麻疹は出もしない。「楽団とはもう、ご縁がありませんので……」「待って ! ほ、ほら世間話くらいいいでしょ ? ……ここで何してるの ? まだ朝だけど、どこか行くの? 」「俺ら今三人で活動してて〜。行く宛てねぇんすよ」 恵也が言ってしまう。 だが、真理ならという希望。「あぁ〜。そういう事。音楽家あるある !! 」 フランク ! 家も食い物も困ってると言うのに、真理にとっては当たり前のように受け入れられる。「真理さん、余ってる楽器とかあったら〜……出れるステージとか……紹介して貰えませんか ? 」「モノクロで ? 」「あ、ちょっと都合があって三人でなんですけど。 パートはボーカル、チェロ、バイオリン、ギター、ベースですかね」「今日は無いけど……うちは楽団だし……ドラムはなぁ〜 ? キリちゃんはチェロ出来るんだよね ? 歌はどの
「ふーん。ねぇ、楽器さえあればここで弾ける ? 樹里さんになんか借りれないかな ? 余ってる楽器とか」「楽器なんか余らないよ。レンタルはあるだろうけど有料。それにここでもちゃんと許可取らないと勝手に弾いたりとか駄目だし」「許可を取ればいいの ? 」「時間帯とか普段は駄目とか、多分場所によって決まりが違うと思う。イベントとかなら別だろうけど」「イベント……そういえば、夏祭りにここで何かやるよな ? 」「カフェの方にポスターあったね。わたし持って来てみる」「おい、一人で歩き回るなよ ! 」 そう言って霧香と恵也がゴミを持ってカフェの方へ歩いていった。 彩は既にそのポスターはチェック済だった。 イベントでステージが建つ夏祭り。 町内の盆踊り会場とは少し遠いここでは、ステージイベントが開催される。 出演者は地元の中高生吹奏楽部や一般男性のジャズバンド、地方テレビ司会の名産品の紹介コーナーなどだ。 しかし昼の見所は……真理のいる、彩と縁深いあの楽団の演奏会だった。 少人数編成の演奏で、そもそも彩とトラブルを起こした団員など、もう在籍していない。それでも、彩は真理に一言でも声をかけるというのはハードルが高いのでスルーしていた。 そんな事から、カフェでポスターを見た霧香と恵也は、なんだかしっくりと来てしまった。 車から降りて来ない彩。「やっぱ会いたくねぇのかな ? 」「でも、向こうはそうでも無いんじゃない ? 公開配信にも来てくれたし、楽屋の前でも真理さんはわたし達に声掛けて来たし……。 キラの家の通報も何回もしてた人だしさ」「うーん……サイが嫌がってるのに……無理にはなぁ……。 だいたい、これに出た所で、別に収入源になるわけじゃないんだし」「……そうだね。楽器弾くだけなら黒ノ森楽器店のとこの最寄り駅に行けばストリートピアノあるし。 うーん……収入源にならないと意味無いかぁ……」「絶対では無いけどさ。普段なら収益関係なしに活動って……宣伝にもなるし







