「あいつは裏で金や贈り物を受け取り、お爺様を人脈作りの道具みたいに使って、名も知れない小さな会社の連中に恩を売っていたんです。もしあいつに少しでも親を想う気持ちがあり、本家の皆さんをお爺様に会わせたいと本当に思っていたのなら、どうして昨日声をかけなかったのでしょうか?昨日の時点なら、お爺様の容態はまだ安定していたんですから。あいつが昨日呼んだのは、金づるになる人間ばかりでした。自分に利益があるからです。今日になって皆さんを呼んだのは、単に昨日は皆さんのことなど頭になかったからです。そして今日は、皆さんを利用すれば俺に圧力をかけられると踏んだからですよ」蓮司は淡々とした口調で語り続けた。大声を張り上げて問い詰めることはなかったが、その静かな言葉には不思議と説得力があった。そもそも、博明がどういう人間かは誰もがよく知っている。病床に伏す父親を利用し、自分のための橋渡しに使って私腹を肥やす。いかにもあの男がやりそうなことだった。そしてその後も、博明がすぐさま声を荒らげて真っ向から否定しなかったこと自体が、かえってそれを裏づけていた。「皆さん、どうか誤解しないでください!蓮司の奴、俺を陥れようとしてるんですよ!」博明は慌てふためきながら、本家の親族たちに弁解し始めた。「あの連中を俺が呼んだわけじゃありません。あいつらが勝手に親父の顔を見に来ただけです。見舞い客をむげに追い返すわけにはいかないでしょう?見てやってください、この親不孝者を。今日皆さんがせっかく来てくださったのに、中にも入れようとしない。俺だったら絶対に、快く中へご案内しますよ。病室に入れないにしても、外から少し顔を見るだけでもいいはずです。それなのに礼儀も何もあったもんじゃない、皆さんを追い返すなんて。ドアに近づくことすら許さないなんて、横暴すぎやしませんか」博明が責任を転嫁し、なおも言い募るのを聞いて、蓮司は冷たい声で強引にその言葉を遮った。「叔父さん方、そして叔母さん方。お爺様に面会できない理由はすでに説明した通りです。一般病室に移り次第、必ずご連絡します。博明は、昨日見舞いに来た連中を自分が呼んだわけではないと言い張っていますが、それなら一つ聞きたい。あいつが自ら情報を漏らさなければ、どうして彼らはお爺様が目を覚ましたことを知り得たんですか?お爺
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