こうして時が過ぎ、子供たちはどんどん成長していった。大学入試の結果が出た日、優希は自分の成績を見て、ずっと張り詰めていた気持ちが、やっと楽になった。どうやらいつも通りの実力を出せたようだ。この点数なら、東都大学は合格間違いなしだ。まあ、予想通りの結果ではあった。でも、優希はあまり嬉しそうではなかった。こうなると、彼女は北城を離れて、1000キロ以上も離れた東都の大学へ進学することになる。東都大学の法学部は国内でもトップクラスだから、彼女が中学2年生の時からずっと目指していた目標なのだ。その目標のために、彼女は中学2年生の頃から勉強の計画を立てて頑張ってきた。家族もみんな、応援してくれていた。その長年の努力が実った今、優希は喜ぶはずなのに、なんだか気分が沈んでいた。コン、コン。そう落ち込んでいると、ドアをノックする音が聞こえた。優希は振り返って「どうぞ」と言った。ドアが開き、安人が入ってきた。黒のスーツを着こなした彼は、すらりとした指でスマホを持っていた。そして、スマホを耳に当てて、彼の彫りの深い顔立ちはすっと通った鼻筋に掛けられた金の縁の眼鏡によってより際立って見えて、レンズの奥の瞳は至って冷たく淡白だった。そして、「両親が、点数はどうだったかって」彼は優希を見て、抑揚のない低い声で尋ねた。優希はつま先に力を入れ、椅子ごとスッと横に滑った。そして、しなやかな白い指先で机の上のパソコンを指さした。「ほら、自分で見て」その表情は......そう思いながら、安人はすっと眉を上げると、すらりとした長い脚で部屋に入ってきた。近くまで来ると、彼は鼻の上の眼鏡を押し上げ、スクリーンに目を落とした。点数を確かめると、安人は一瞬動きを止め、それから優希の整った綺麗な顔に視線を移した。優希が浮かない顔をしているのを見て、彼は少し眉をひそめた。「これだけの点数なら、東都大学の法学部は確実だろ。よかったじゃないか」優希は立ち上がると、ふかふかのベッドに体を投げ出した。そして天井を見上げながら深いため息をつく。「別に、よくないなんて言ってないけど」すると、電話の向こうで、綾の声がした。「すごいじゃない!やっぱり、この子なら大丈夫だと思ってたわよ」「ああ、俺の予想より少し高いくらいだ」安人は分か
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