遥sideある日の朝、書斎で資料に目を通していた私に俊が穏やかな笑みを浮かべて語りかけてきた。「遥、今度の財界のパーティーがあるのだけれど、僕と一緒に出席しないかい?」その言葉に手にしていたペンを止めた。華やかなパーティー、それは使用人として奏多と会い、私の人生を変えた場所だった。今回は規模も出席者も全く違うが、私の脳裏に嫌な思い出が蘇ってくる。「パーティー?……気持ちは嬉しいけれど私はいいわ。まだそういう場所には慣れないし、何より緊張してしまって」「そう言うと思ったよ。でも、これを見てごらん」俊が差し出した招待状には、煌びやかに輝くホログラムの紋章が刻印されていた。「このパーティーには、世界中から注目されている若き天才経営者ハリー氏も出席するんだ。興味があるんじゃないか?」「ハリー?……まさか、あのAI技術の先駆けとなる会社を立ち上げた、ハリー・ポンド氏のこと?」「そうだ。彼が特別ゲストとして招かれ、今後の世界経済とテクノロジーの融合についてスピーチをする予定なんだ。国際会計士として、そして経営を学ぶ身として彼の生の言葉を聞いてみたいと思わないか?」
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