挙げ句の果てには、学院の公式サイトにまで押しかけて罵詈雑言を書き込み、学院の先生たちのところにも文句を言いに行って、「菅田知佳みたいな学生がいるなんて学院の恥だ」とまで言う人までいた。彼女が博士課程で在籍している学校の公式サイトにも嫌がらせが殺到し、指導教員までネットで晒し上げにされた。彼女を心配した先生たちが次々と連絡をくれて事情を尋ね、小野先生はネット上で真っ向から彼女を擁護してくれたのだったが、すぐに大量の雇われたサクラに罵倒され、小野先生の家族の個人情報までさらされてしまった。小野先生の擁護は最後には狂ったようなネットの砲撃にかき消され、コメント欄を閉じることで終わってしまった。小野先生は知佳を慰めようと電話をかけてきたが、自分が力になれないことをとても悲しんでいた。「学校の先生たちもみんな、この件を気にかけてはいる。でも、本当に、私たちには……」「先生、大丈夫です。私なりに覚悟はできていますから。先生からも、皆さんにお気持ちはありがたいとお伝えください。でも、もうネットで私のために発言しなくていいです。こういうことは、言葉でどうこうできるものじゃありませんし、巻き込まれて先生たちまで狙われてしまいますから」と、知佳のほうが逆に小野先生をなだめた。小野先生はひどく胸を痛めて、「本当はね、この件は翔太、あの子が一度出てきてくれれば済む話なんだ。彼が出てきて事実をきちんと話してくれさえすれば、全部収まるのに。あの子、いったいどうしちゃったのかしら」と言った。知佳は黙って微笑んだ。もちろん、どういうことなのか分かっていた。小野先生はため息をつき、「さっきも連絡してみて、少しでいいから何か言ってあげなさいって頼んだの。でもね、はっきりしない返事ばかりで。知佳、あの子、どうしてこんなふうになっちゃったのかしらね」と言った。知佳にも分からなかった……最初に出会った頃の翔太はこんな人間ではなかった。人は、近しく付き合ってみて初めて、その人の本当の姿が分かるものなのかもしれない。小野先生との通話は、知佳が何度も何度も気遣う言葉をかけるうちに終わった。聖也はもうじっとしていられなくなって、何度も知佳に、本当に自分が動かなくていいのかと問いただした。だが知佳はそのたびに首を振り、まだ時期じゃないと言った。ここまで炎上し
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