「いやぁ! やだよぉ! 気持ち良すぎて、おかしくなっちゃう!」「おかしくなってくれ。どんな君であっても愛している」「やだぁ! あっ、あぁんっ、ああぁっ!」 結菜の体重がかかる分、智輝のペニスが深く突き刺さる。まるで串刺し。 快楽に溺れて喘ぐ結菜の姿はひどく扇情的で、智輝の熱も高まっていく。 ナマでこすれ合う粘膜は、強い刺激をもたらした。(駄目だ。出る) 我慢は限界だった。ゴム無しで中に出してしまえば妊娠の危険が高いのは分かっていたが、もう止められそうにない。 結菜が身を沈めたタイミングに合わせて、腰を強く突き入れる。こつん、と、深い部分に当たったのが分かった。「ひあっ――!」 結菜が強すぎる快楽にのけぞった。腟内がうねる。肉ひだが絡みついて、智輝を貪ろうとしている。「――っ」 高まる射精感に智輝は逆らわなかった。 愛する女の体内に子種を出すのは、これまで味わったことのない快感と幸福感。(これでいいんだ。俺は必ず結菜を手に入れる。子供ができるのなら、その子ごと愛し抜く) 深い絶頂にぐったりと倒れ込んだ結菜を抱き留める。 その細い体の体温を感じながら、智輝は心を決めていた。◇ 窓から差し込む柔らかな朝日の中で、結菜は目を覚ました。隣には、智輝の穏やかな寝顔がある。 体は気だるかったが、今まで感じたことのない満ち足りた幸福感が全身を包んでいた。 やがて智輝が目を覚ました。すぐそばにいる結菜に気づくと、驚いたように少しだけ目を見開いた後、心の底から慈しむような優しい笑みを浮かべた。「おはよう」「……おはようございます」 彼の少しかすれた朝の声が、甘く鼓膜を震わせる。言葉はそれきりだったが、何も話さなくてもよかった。 穏やかに見つめ合うだけで、彼の銀灰色の瞳から深い愛情が伝わってくる。今まで一人で迎えていた朝とは全く違う、満ち足りた時間がそこにはあった。 その幸福な空気を切り裂くように、智輝のスマートフォンが鳴り響いた。 電話に出た瞬間、彼の空気が一変した。今まで結菜に向けていた柔和な表情は消え去り、まるで別人のように冷たく厳しい顔つきになる。 温度のない声で、簡潔な指示をいくつか飛ばしていた。結菜が決して立ち入ることのできない、彼の世界の顔だった。「……分かった。すぐに戻る」 智輝は結菜に向き直った。「すまない、
Last Updated : 2025-10-02 Read more