そんなことが嫌ってほど続いて、俺は投げやりな気分でまとわりつく女たちの中で一番人気があるという女と関係をもった。多分このときは感覚で、一番人気の女なら、他が諦めると分かっていたのだろう。 キスは嫌いだと言ってキスをせず、女の慣れた手管で反応させた自分のものを、女が自分で濡らした体に入れただけ。友人たちの言うような最高に気持ちいい初体験ではなかったが、友人たちの言うように世界は変わった。俺が一番人気の女を選んだことで、他の女は静かになったのだ。周りの人間をランク付けして判断する女たちだ。俺と関係を持った女に「負けた」と感じたから、それが彼女たちを大人しくさせたらしい。そして関係を持った女も、これまでと対応は変わらなかったはずなのに、何に満足をしたのか適当に次の男を見つけて俺の傍からいなくなった。 「女も一度ヤれれば満足なのか?」「おまえとヤったって箔がつけばいいんだろ」俺の疑問に答えたのは黒崎だった。あるパーティー会場で「白川茉莉から逃げるのが下手過ぎてみてられない」と声をかけくれたのがきっかけで、黒崎とは大学時代からの友人だ。 付きまとう女たちが煩わしくなると、その中で一番という女を抱いて追い払う。セックスって何のためにするのだろうと思いながらそんな生活をしていたら、そんな俺に白川茉莉は「それなら私がお相手しますわ」と宣った。この宣言のとき、白川茉莉は謀って俺とあるクラブの個室で二人きりになっていた。しかしこのことで、俺は白川茉莉に「自分だけは絶対にない」と思い知らせることができた。俺のものは白川茉莉に反応することがなかったからだ。 白川茉莉は、最初は抗う俺を楽しそうに見て、俺のシャツを脱がして肌に触れていた。しかし、全く反応しない俺の体。冷静になる俺とは対照的に、白川茉莉は徐々に焦り始めた。後ろ手で縛られて閉じ込められていた状況にも拘らず、「本当に無理ってあるんだな」と俺は変な感心をしてしまっていた。 俺を勃たせようと白川茉莉は躍起になったが、その気にならないものはならない。結局、白川茉莉の手の中で俺のものが硬くなることはなく、白川茉莉が唖然としている間に黒崎が俺を助けにきてくれた。大事ではあったが事なきを得た、それがこの事件の感想。ただ、このとき黒崎にはEDを心配された。俺は笑って「ないない」と
最終更新日 : 2026-01-14 続きを読む