All Chapters of 運命の相手に気づくまで…: Chapter 1 - Chapter 10

89 Chapters

第1話 

──2023年秋 「綾! おはよう〜」 「あ、美和、おはよう〜」 風が冷たく感じる朝、 会社へ向かう途中、同期の美和に会った。 「寒っ! さすがに11月下旬ともなると、寒くなって来たね」 「うん、寒いね」 そして私の視線は、数メートル先を歩いている彼の背中を見ていた。 「え? あれ、彼さんじゃないの?」 「そうみたいね」 「そうみたいねって、綾、行かなくて良いの?」 「う〜ん、いつものことだし……」 彼氏の周りには、常に女性たちが取り巻いているのだ。両サイドに2人と1人、合わせて3人居る。 私は口では強がっているが、本当は、いつも心の中は穏やかではない。 それでも、この時の私は何の疑いもなく、ただ彼だけを信じていたのだから…… 私、中谷 綾24歳、 大学卒業後、住宅機器メーカーに就職し、憧れのOLとなった。 そこで出会った同期で大学院卒2歳上の坂崎 智之と、入社後すぐに意気投合し交際している。 なので、もう交際2年半が過ぎた。 ──そろそろ智之も結婚のこととか考えてくれてないかなあ〜 私は内心ドキドキする毎日なのだが、彼は常に女性からモテるようなタイプで、おまけに優しい性格だからキッパリ断れないでいる種類の優男なのだ。 「綾、結婚とか考えてないの?」と、美和に聞かれた。 「そりゃあ、考えてるよ! でも、あちらはどうかしらね〜」と、ぼ〜っと、前を向いてハーレム状態で歩く彼の後ろ姿を眺めながら言う。 24歳を過ぎたばかり、まだと言うべきなのか、もうと言うべきなのか…… 2年半も付き合っているのだから、私の中では、そろそろ結婚がチラついてもおかしくはないと思っている。 でも周りでは、年々、結婚年齢が上がっているような気がする。 だからまだ何も焦る必要はないのだが、ただ私の中で、智之とずっと一緒に居たいという思いが強くなってきているのだ。 ──私だけなのかなあ〜 それには、彼氏がモテ男という最大の心配のタネがあるからなのかもしれない。 「同棲すれば?」と美和が言う。 「う〜ん、そうしたいけど、うちの親厳しいから」 「そっか、ならもう結婚するしかないか」 「うん、ホント
last updateLast Updated : 2025-12-03
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第2話 

「おはよう、綾」と、何もなかったかのように挨拶する智之に、私は、 「おはよう! 相変わらず朝から凄いね〜」と、 つい嫌味を言ってしまう。 「怒ってる?」と、聞く智之 「怒ってる!」と、頬を膨らませて言う。 「ハハッ、ごめんって」と笑顔で見つめる。 仕方がないのは、分かっている。あちら側から来るのだから、智之が悪いわけではない。 でも、鼻の下を伸ばしてニヤニヤしているのがイヤだ。 まだまだ、モテたいのかなと思ってしまう。 「智之さんって、ホントにモテますよね」と美和に言われると、 「いや、そんなことは……」とニヤけている。 「自覚あるだろ!」と匠が言った。 苦笑いをしている智之。 更に、 「良い加減、綾が居るんだから、そう言うの、やめた方がいいですよ!」と美和が言ってくれた。 「だよね、ごめんな綾」と、一応私に謝る。 でも…… ──ダメだ、この人はホントに悪気なく女性に接しているのだから、今は反省しているように見えても、きっと又気づけばハーレム状態になってしまうのだろうと思った。 ずっとコレの繰り返しだもの。 「はいはい、断れない優し過ぎる彼氏ですからね〜」と嫌味を言っても、 「ごめんって〜」と、優しい笑顔で誤魔化される。 2人だけの時は、本当に優しくて、カッコ良くて、誠実で大好きな人だ。 仕事も出来るので上司からも期待されている。 でも、断れない性格。それだけがネックだと思う。 私としては、女性に関しては、やっぱり『彼女が居るから!』と、上手く擦り抜けて欲しいと思う。 何も言わないから、相手は勘違いして、話をしてくれると思って、ズルズル一緒に居たがるのだ。 私が知る限りこの2年半は、二股を掛けられたとか、浮気をされたという事実はない。 でも、智之によると、一度だけ、 『仕事の相談に乗って欲しい』と、先輩女性社員に言われて断れず、昼間の仕事の流れから、夜も食事に行ったことがあるようだ。 営業という仕事柄、同僚とランチを共にすることは多々あるのだ。 私にとっては、女性と2人で食事に行くことすら、イヤなことなのに、ランチではなく、夜に……あり得ないと思った。 お酒も入っていただろうに…… でも、『仕事の相談だと思って行った』と言う智之。 そこで、相談ではなく告白をされ、
last updateLast Updated : 2025-12-03
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第3話 

今日は、週末の金曜日。 定時後、珍しく智之も私も残業無しで帰れることになったので、思ったより早く合流して一緒に晩ご飯を食べに行くことが出来た。 智之が「焼肉行こう!」と言ったので、 「うんうん、行こう!」と、2人で焼肉屋さんへ行った。 久しぶりの焼肉を堪能出来て大満足だった。 せっかくの楽しい時間を壊すようなことはしたくなくて、お店で話し合いをするのは、違うと思って避けた。ただただ美味しいお肉を堪能した。 「「ご馳走様でした」」 将来の為にと、2人で一緒に貯金をしているので、そこから焼肉代を支払う。 「これくらい、俺が出すのに」と、智之は言ってくれるが、「ううん」と2人のお財布から出す。 「あ〜美味かった!」 「うん、美味しかったね〜」 そして、智之は、スッと手を繋いでくれる。 その後は、何も言わなくても、いつものように、智之の部屋へと向かう。 タクシーに乗り込んだ。 智之は、都内で一人暮らしをしている。 私は、実家暮らし。 大手商社に勤める厳格な父と、自由人でちょっと不思議ちゃんな母に育てられた一人娘。 生まれた時から父方の祖父母と同居。 祖父は、私が大学生の頃に亡くなったので、今は、祖母と両親の4人暮らし。 小さい頃は、それはそれは父にも甘やかされて育った。が、大きくなるにつれ、厳格な父を煙たがり、学生の頃から早く家を出たいと何度も思っているのだが、一人暮らしすら許してもらえないような箱入り娘なのだ。 だから、到底同棲など許してもらえないだろうと思っている。もう24歳の大人なのだから、自分の事は自分で決めたいと思うが、私にとって、それは初めて親に歯向かうことになるのだ。 なので、なるべく穏便にスムーズに家を出るには、もう正式に結婚するしかない! と思っている。 それに、急がなければ、親戚からそろそろ縁談の話でも、持って来られそうで怖いのだ。 ──まったく、いつの時代よ! もう令和なのに 未だに、とても古い考えが残っているような旧家なのだ。 その為には、まず結婚に対する智之の考えを明確にする必要があるわけで、その上で、プロポーズ→親への挨拶となるのかな? だから、智之の今の気持ちが知りたいと思っている。 本当は、プロポーズは智之からして欲しいと期待していたが、なんなら私からでも良いのかもしれないとさえ今は思っ
last updateLast Updated : 2025-12-03
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第4話

バスルームから出て来た智之 「綾、どうぞ」 いつもの優しい笑顔の智之に戻っていた。 「うん、待っててね〜」と、笑顔で言う。 「うん」と額にキスをされ、笑顔で見送られる。 ──いつもの智之だ さっきのは、何だったんだろう? そう思いながら、バスルームでシャワーを浴びる。 そして、「お湯ためとく?」と智之に聞く。 「うん」 自動でお湯を張っておく。 私がバスルームから出ると、待ち構えていたように、バスタオルを広げて包み込まれる。 「ビックリした!」 「迎えに来た」と笑っている。 やっぱり何かがいつもと違う。 普段、智之は、そこまでガッツクようなことは、しない。 なのに、今日は、なぜか1分1秒でも早く! と 急かされているかのように違和感を感じてしまった。 ──本当にどうしたのだろう? さっき呑んだビールのせい? バスタオルで、綺麗にカラダを拭いてくれた。 そして、また、黙ってキスが落ちて来た。 すると、もう止まらないようだ。 「行こう〜」と、私をバスローブで包み、ヒョイと抱き上げて、ベッドルームへと向かう。 ──とりあえず、こうなるよね〜 話し合いは、この後かな…… そう思いながら、智之に身を任せる。 始まると、いつも通り優しい智之だった。 でも…… 途中から、なぜか少し乱暴な気がした。 いつもより激しく夢中になっているように思える。 私は、驚いてしまったが、余裕がなくされるがまま。 「綾、どう? 気持ちいい?」と聞かれた。 そんなことも普段は、聞かないのに……と思っていた。 私は、何も言えず黙っていた。 そして、その時を待っていた。 智之は、散々私を好き勝手にして、とても満足気だった。 こんなことは、初めてだ。 「綾、最高だった」と言って私を強く抱きしめて、 軽くキスをした。 私は、違和感しかなかった。 智之に腕枕をされた。 そして、思わず「ねえ、何かあったの?」と聞いてしまった。 「ん? 何もないよ。どうして?」と聞き返された。 「だって、なんだかいつもと違うから」と言うと、 「もう俺たち2年半以上も付き合ってるだろ?」 「うん」 「そろそろ、新しいことを取り入れて行かなきゃ、倦怠期かと思って」と笑っている。 ──倦怠期? 私は、そんなこと思っていなかった。
last updateLast Updated : 2025-12-03
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第5話

「でも〜」 「ん?」 「もう一度やり直してね! プロポーズ」と言うと、 「え〜〜」と苦笑いをしている。 「だって、友達にプロポーズは? って聞かれて何て言うの?」 「ベッドで全裸で!」と笑っている。 「ふふふふ、でしょう? イヤよ」 「ハハハハッ、事実だし」と、笑っている。 「そうだけど〜」 「で? 綾! 俺と結婚してくれる?」と、もう一度聞かれた。 そう言えば、まだ返事をしていなかった。 「うん! する! しよう! こちらこそ、よろしくお願いします」と言った。 「やった〜!」と、ぎゅっと抱きしめられる。 そして、いつものように、優しいキスをした。 止まらない…… ──え? また? と思ったが…… 「今度は、優しくね」と言うと、 「うん……」と、 そして、もう一度、今度は優しく抱かれた。 でも、やっぱり私は、さっきのことが少し気になっていた。 2人でお風呂に入って、 これから先の具体的な話をした。 「ご挨拶に行かなきゃな」と智之が言う。 「うん。1回では許可が出ないかもよ〜」と私が言うと、 「そっか、何度でも認めてもらうまで、頑張るよ」 「うん、頑張って」と笑い合う。 そして、そのまま泊まりたかったが、当然前もって女友達の名前を使って、偽装工作をしていなかったので、今日は帰ることにした。 もう一度玄関でキスをして、一緒に部屋を出た。 そして、又自然に手を繋いで駅まで送ってもらった。
last updateLast Updated : 2025-12-04
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第6話

居間に行くと、母がまだ起きていたので、 「ただいま〜」と言うと、 「お帰り! ん? ご機嫌ね、呑んで来たの?」と言われた。察しが良い。 ──しまった ニヤニヤが顔に出ているようだ。 「うん、少しだけね」 「そう、じゃあお風呂に入って早く寝なさい」と。 「うん、そうする」 そうだった。 『もう入って来た』とは言えない。 髪も洗わなきゃだし、プロポーズのこと、母には話そうかと思ったが、明日で良いかと、そのまますぐお風呂に入った。 1人でニヤニヤするには、ちょうど良いスペースだ。 「ふふ」 ──プロポーズされたんだ! 嬉しい〜 ようやく、ここまで来れたんだと思った。 でも…… やっぱり少し、今日の智之のことが気になっていた。 ──何だったんだろう? ま、それよりも当然プロポーズの方が嬉しかったので、ずっと1人でニヤニヤしていた。 お風呂から上がると、まだ母が起きていた。 「まだ寝ないの?」と私が聞くと、 「うん、もうちょっと」と、何やら推しているアイドルの生配信を見ているようだ。 ──若いなあ〜この旧家には似つかわしくない ちょっと母に付き合うかと、私も冷蔵庫から缶酎ハイを取り出して、グラスに氷を入れて呑む。 「ふふ」と、まるで乙女のように、笑いながら推しを見ている母を見る。 ──なんだこれ? 最近、母ともゆっくり話すこともなかったので、 やっぱり、今日話したいと思った。 智之から〈もう帰ったよ〉 〈ちょっと冷えたから、もう一度、風呂はいる
last updateLast Updated : 2025-12-04
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第7話

翌日、私は朝から頑張ってお弁当を2人分作った。 智之からのプロポーズ後、初めてのドライブなのだから、テンションは上がりっぱなしで、昨夜は興奮してあまり眠れなかった。 同居のお婆ちゃんは、朝早くから起きている。 キッチンで、一緒に料理をしていると、 「あら、綾ちゃん、美味しそうね」と褒めてくれる。 「お婆ちゃん直伝の出汁巻き卵だもの〜」と笑う。 お婆ちゃんの出汁巻き卵は、絶品なのだ。 鰹と昆布で出汁を取って、常に冷蔵庫に入れてくれているので、それを使って出汁巻き卵を焼く。 「うんうん、そうね〜間違いないわ」と優しく言うお婆ちゃんが大好きだ。 母の卵焼きは、砂糖入りで少し甘めなので、私はお婆ちゃんの出汁巻き卵派なのだ。 お弁当を作っていると、智之も早く目が覚めたのか、 〈おはよう! 10時頃に迎えに行くね〉とメッセージが届いた。 〈おはよう! は〜い! 待ってるね〉 ニコニコしながら、身支度をする。 そして、10時前、家の近くの道路で智之の車を待つ。 5分前に…… ──あっ! 来た 停まった車に笑顔で近づき、助手席のドアを開けて乗り込む。 「おはよう〜」 「おはよう!」 「やっぱり、この車カッコイイね」と、 満面の笑みで私のテンションは、高めだったが、智之のテンションは、いつもと変わらない。 ──あれ? 昨日の今日なのにそのテンション? と、思ってしまった。 まるで、昨日のプロポーズがなかったかのように以前と変わらない。いえ、それよりも今日は、少し笑顔が引き攣っているように見えた。 思わず、智之の顔をジーッ
last updateLast Updated : 2025-12-05
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第8話

「美味しくなかった?」と聞くと、 「あ、いや……そんなことないよ! 本当に全部美味しかったよ」と言う。 「なんか無理してるみたいだったから。あっ! もしかして、体調悪い?」と聞くと、 「あ、いや、ちょっと昨日眠れなくて……」と言った。 「え? あっ、そうなんだ! 私もなかなか寝付けなかったし、早く目が覚めちゃった」と、笑いながら言ったが、やはり智之は笑っていなかった。 ──違うんだ……眠れなかった理由、私の理由と同じじゃないんだ、と思った。 お弁当箱を片付けて、もう一つの水筒に入れて来た、コーヒーを紙コップに淹れた。 そして、手渡すと、 「ありがとう」と。 そして、いよいよ智之の話を聞くことにした。 「で、どうしたの?」と聞くと、 「あ……」と言ったまま伏目がちに黙り込んだ智之。 「何かあったんでしょ? ちゃんと話して! 婚約者なんだから」と私が笑顔で言うと…… 「綾、ごめん!」と言った。 「ん? 何がごめん?」と聞くと、 智之は、 「綾と結婚出来ない!」と言った。 「え?」 さすがに驚いた。 「どうして? どういうこと?」と聞くと、 智之は、 「本当に申し訳ない」と、私に土下座をした。 「何? ちょっとやめてよ! ちゃんと話して」と、言うと、ゆっくり顔を上げ、 「俺、綾に嘘ついた」と言った。 「嘘?」 「うん……」 「何? ちゃんと順番に話して」と言うと……智之は、ゆっくり話し始めた。
last updateLast Updated : 2025-12-05
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第9話

「もし、もしもその子がトモの子だとして、その子を認知するだけと言う選択はないの? トモは私じゃなく、その人と結婚して一緒に子どもを育てようと思ってるの?」と聞くと…… 「俺も堕して欲しい! と頼んだんだけど、『そんなこと出来ない! もう私28だし、この子を堕して次、出来なくなったら責任取ってくれるの?』と言われた」と言う。 「なるほどね〜」 凄いなと思った。智之の断れない優しい性格を上手く利用していると思った。 子どもに罪はないけど、嵌めておいて随分自分勝手だ。 突然の告白に私も気が動転して色々言ったが、 急に智之がその人の元へ行ってしまうと思うと、もう私の彼氏でも、婚約者でもなくなってしまうんだと思って、涙が溢れて来た。 それを見て、智之は、 「ごめん、綾……」と言った。 しばらく泣いて…… 「トモは、それで幸せになれるの? 私じゃなくあの人を選ぶの?」と私は聞いていた。 「正直、仕事上の付き合いだから、あの人のこと、よく分からない」と言った。 「え? トモは、よく分からない人と結婚するんだ!」 と、どんどん自分がイヤな言い方をしているのが分かったが、もうどうでもよくなっていたから、本音で話そうと思っていた。 「あの人と結婚すると言うか、子どもの責任を取らなきゃと思っている」 と言った智之。 「だから、産むのは勝手だけど、認知で良くないの?」と強めに言ってしまった。 子どものことを考えると、もちろん両親が揃っている方が良いのだろうとは思うが、言い方は悪いが、一時の過ちで出来てしまった…… 望んで出来た子じゃないのに、と思ってしまった。 婚約者が居るのに、それでも、その女の勝手で『産む』と言っているのだ
last updateLast Updated : 2025-12-06
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第10話

智之から見えない場所まで歩いてから、私は座り込んだ。今にも倒れそうになり、もう歩けない。 それに、こんな顔で電車に乗って、帰る元気も今はない。ちょっと落ち着かせなきゃ。 ボーっと海を見つめてから、美和と匠3人のグループメッセージに、 〈トモと終わった〉と送った。 すると、 〈え? 綾、どういうこと? 今どこ?〉と美和から返信が来て、 〈えー? どういうことだ?〉と匠からも返って来た。 そして、美和から電話が鳴って、匠も入って来たので3人で話すことになってしまった。 『綾? どういうこと? あんた今どこ?』と、 『そうだよ、何? お前今どこだよ?』と…… 「あ〜〜海!」 『どこの?』 『どこだよ?』と同時に聞かれた。 「お台場かなあ〜」と言うと、 『なんで? デートじゃないの? 智之さんは?』と美和 「トモね〜先輩社員さんと結婚するかも〜」と言うと、 『はあ〜? 何? どういうこと?』と、怒りモードの美和 『は? なんだよ! それ!』と匠も怒っている。 『綾、落ち着いて最初から話せる?』と美和に促された。 そして、私は、さっき智之から言われたことを2人に話した。 匠は、スピーカーにして聞いているようだ。 『何よ、それ! ちょっと智之は? アイツぶん殴ってやる!』と言う美和 普段、智之さんと呼んでいたのに、怒り
last updateLast Updated : 2025-12-06
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