「怜央、私はあなたを一生愛し続けるわ。絶対に変わらない。もし『もう愛してない』なんて言う日があったら、それは強がって嘘を言っているだけだから、絶対に真に受けないでね」――そうだ、陽咲は心にもないことを言っているに違いない!本当は、彼女の心の中では今でも俺を愛しているんだ!怜央は気を取り直すと、机の上に置かれた解除合意書を一瞥し、それをビリビリに引き裂いた。いざ役所へ離婚手続きに行こうという時になれば、両親にこのことを打ち明け、陽咲を説得してもらえばいい。陽咲は昔から情にほだされやすい。絶対に本気で俺と離婚するはずがないのだ。離婚協議書を作れと言ったのも、腹立ち紛れの言葉に決まっている!怜央は微かに口角を上げ、少しだけ気分を良くした。……外に出た陽咲は、迷わず絃葉の車に乗り込んだ。「どうだった?怜央に嫌がらせでもされなかった?」絃葉は心配そうに彼女を見た。陽咲は微笑み、手に持った自分の分の解除合意書をヒラヒラと振ってみせた。「ちゃんとサインしてくれたわ」それを聞いて、絃葉はようやくホッと息をついた。陽咲は真剣な手つきで合意書を丁寧に折りたたんだ。そして、先ほど怜央と交わした会話の顛末を、かいつまんで絃葉に話して聞かせた。絃葉は怒りで顔を青ざめさせ、ハンドルを強く握りしめると、冷笑を漏らした。「本当に、あんなに厚顔無恥な男だとは思わなかったわ!」陽咲も深く頷いた。「ええ、かなりの恥知らずね」「陽咲、年明けに離婚手続きが終われば、あなたもやっと解放されるわね。本当によかった」彼女は微笑みながら陽咲を見つめた。その眼差しはどこまでも優しい。心の底から陽咲のために喜んでいたのだ。彼女の大切な陽咲が、ようやく自由になれることを。陽咲も笑って答えた。「ええ。ちょうど義理のご両親から10億円入ったカードをもらったから、年明けにワンフロアの広いマンションでも買おうと思ってるの」彼女は絃葉のほうを向き、甘えるように言った。「絃葉、その時が来たら一緒に内見に行ってくれない?私、あなたと一緒に住みたいの。あなたのアパートも、そろそろ更新の時期じゃない?」絃葉のアパートは賃貸で、3年借りており、もうしばらく更新するつもりだった。彼女は頷いた。「そうね。でも、マンションを買う話は年が明けてからゆっくり相談し
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