「選択肢は考えてるんだろう?」「まぁ、確かに腹案はいくつか考えている」「言ってみろよ」「まず、おとなしく従う」「そんな気ねぇだろ」「確かにね。この村の状態でそんなことできるはずがない」「次は?」「村を放棄して逃げる」「村の再興を始めた段階でその選択肢もないな」 だよね。「こっからが本題で、大前提は独立自治ってことなんだけど……」 どう言う手段で独立自治を勝ち取るかってことが問題なんだ。 A案は野盗に襲われて村がなくなったって情報を秋までに領主のところに届けるもの。 村そのものを放棄、ないものとして扱ってもらい隠れ里的に暮らしていく案だ。 本当はキャラバンにお願いできてればよかったんだけど、これ考えたのは村の復興を始めてからだからまぁ後の祭りってやつだ。 B案は武装蜂起。 こっちはこっちで現在総人口八人の村で可能なのかどうかって言うそもそも論になる。 どっちも今の所現実的な解決策がない。「そりゃあ、悩むな」 だろ?「ルダーはどうしたい?」 聞かれてルダーは腕を組んで低く低く唸るだけ。「あー……そろそろ寝ようか」 ラチがあかないのでそう提案すると、「む? ああ、そうだな」 そういってルダーは自分のテントに入っていく。 僕は月明かりを頼りに自分の小屋へと戻る。 小屋のそばには窯があって今はルンカーを焼いている。 火の番はジャリがやっているようだ。 軽く挨拶をして小屋に入ると、寝床にはクレタとカルホが寝ている。 …………。 仕方ないけど。 仕方ないんだけど、今この小屋は一時的にってことで炭がうず高く積まれていていつもの寝床以外にスペースがない。 そのスペースに気持ちよく寝ている姉妹を起こして自分が寝るわけにもいかないし、ましてや姉妹と一緒に寝るなんて(前世倫理的に)論外だ。 小屋を出た
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