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村長の朝は早い

Author: 結城慎二
last update publish date: 2026-06-20 18:00:16

 村長の朝は早い。

 二日酔いの頭を抱えて用水路の水で顔を洗う。

 …………。

「リリム」

「何?」

「前の井戸は使えないよなぁ?」

「どうかしら?」

 襲撃の後、井戸を確認した際、サタンちゃんが投げ込まれて浮いていたのを確認している。

 水質的に問題なくなっていたとしても心理的に飲みたくないよなぁ……。

 そういえば、前世記憶が蘇る前で気にならなかったけど、サタンって前世世界では悪魔のことだったよな。

 僕は「悪魔ちゃん」って呼びかけてたわけだ。

 …………。

 なんかモヤっとするな。

「でもなんで突然井戸のこと聞いてくるわけ?」

「あー……人数が増えると水汲みも大変になるだろ?」

「それもそうね」

 また一つやること増やしちゃったか。

 仕方ないけど。

 水汲みって重労働なのよね。

 ここ(水車小屋と僕の小屋のある場所)は、集落
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  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    天使か悪魔か

     詳しく説明を求めると、ルンカーで家を作れるのは法律で決められた一定額の税を納めた者だけということになっているらしい。  まじか……。  いや、そんなもん無視だ無視。  そもそも、ここはすでに棄てられた廃村だから王国の法律なんて知るか。  戦国時代に突入した世界で自衛の手段を手放すなんて自殺行為だ。「ま・オレも畑仕事よりモノ作ってる方がいいからそれで行こう」 いいんかい。  いや、こっちもありがたいんだけど。「どれだけ作ればいいんだ?」「とりあえず十日間で作れるだけ」

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    新しい仕事

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  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    長と七人の村人-後篇-

     売買が成立すると、キャラバンはそそくさと店仕舞いを始める。  例年だともう二、三日留まるんだけど、こんな村じゃこれ以上は商売になんないし、仕方ないね。「じゃあな、少年。一応来年も来るからな」 一応か。  来るって言ってくれただけマシかもね。  ここは襲われた村だし(もう半年も前だけど)ここに居続けるより移動した方がいいという判断なんだろう。 去り行くキャラバンを手を振って見送る八人の村人。「さて」 と言ったのはジャリだ。「村長を決めよう」

  • 僕だってチートがあれば苦労なんてしていない    長と七人の村人-前篇-

     宴もたけなわのうちにお開きとなり、僕は一度自分の小屋に戻る。  翌朝、日課にしていた午前中のルーティンワークをお休みにして、昨日持って行かなかったいくつかの商材を抱えてキャラバンの元へ行く。「来たな」 「これも」とハムや干物を押し売りしつつ、ざっと店開きしてもらった商品を眺める。  さて、どれくらい必要なものが揃えられるかな?  商隊長さんが提示してくれた今回の買取金額と昨日査定してもらった金額では買えるものなど高が知れている。  まずは金属器。  加工に技術が必要なのこぎりは、村の再建に必要不

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