「太陽と埃の中で」は私も知らない曲ですが、一般的な歌詞の英語訳は直訳と意訳でだいぶ印象が変わりますね。タイトルそのものなら “In the Sun and Dust” とか “Amidst Sun and Dust” といった感じでしょうか。歌詞の話からそれますが、太陽を題材にした作品で個人的に面白いと思ったのは、ウェブ小説の '私を照らす陽は、あなたじゃない' です。主人公が「自分を救ってくれた太陽のような人」に強い憧れを抱くものの、その思い込みが少しずつ崩れていく心理描写が丁寧で、救い主とされる側の重圧みたいなものも描かれていて、そういう光と影の扱い方が印象的でした。
ビートルズの'Here Comes the Sun'みたいに直訳的アプローチを取るか、それともボブ・ディランのように詩的な自由訳を目指すか。個人的には、荒井由実の英語版アルバムのように、原詩の情緒を保ちつつ自然な英語表現を追求するのが理想だと思う。特に情景描写が強いこの曲なら、'in the sunlight and swirling dust'なんて表現がしっくりくるかもしれない。
言語を超えた情緒の伝達という点で、この曲の翻訳は興味深いチャレンジだ。英語だと「太陽」は明るいイメージが強いけど、日本語の歌詞ではもっと複雑なニュアンスを含んでいるように感じる。'under the scorching sun'とか'in the haze of sunlight'とか、状況に応じて訳し分ける必要がありそう。
この曲の歌詞を英語に訳す時の面白さは、日本語ならではのニュアンスをどう再現するかという点にある。例えば『街の灯り』というタイトル自体、単に『City Lights』と訳すよりも『Glow of the Town』とかにした方が、日本語の持つ温かみを伝えられるかもしれない。
歌詞中の『揺れる影』のような表現は『Swaying Shadows』と直訳するか、それとも『Dancing silhouettes』と詩的にアレンジするかで印象が大きく変わる。特に日本語の擬音語や情緒的な言い回しは、英語の慣用句に置き換える必要がある。『そっと』を『gently』と訳すのは正しいけど、曲の雰囲気によっては『like a whisper』と拡大解釈した方がしっくりくることも。
翻訳は単なる言語変換じゃなく、その曲が持つ世界観を別の文化圏で再構築する作業だと思う。『街の灯り』の場合、夜景の情緒や孤独感をどう英語圏のリスナーに伝えるかが鍵になる。