冬の偽り、春の息吹周防京介という親友の兄と、相川詩織は秘密の恋愛関係を7年続けてきた。
彼が近々政略結婚を控えるという噂が駆け巡っていたが、結婚相手は詩織ではなかった。
詩織が急いで京介がいるはずの個室へ駆けつけ、まさにドアを開けようとした瞬間、彼の親友の声が聞こえてきた。
「京介、これで念願叶ったんだな。ついに本命が帰ってきて、両家もこの政略結婚を後押ししてるんだからな。
今日がお前にとって最高の日だろう。あの身代わりの女って、そろそろ捨てる頃合いだろ。
お前も大概ひどい男だよな、代わりを見つけるために、妹の親友にまで手を出すなんて......」