もう一度、隣に立つために~傷ついた先輩と僕の営業パートナー再出発記
中堅営業社員・鶴橋蓮が出会ったのは、無口で不器用、だけどどこか影のある中途社員・今里澪。使えないと思っていたその男が、かつて“伝説の営業マン”と呼ばれていた過去を知ったとき、鶴橋の心は静かに揺れ始める。
やがて近づいた距離のなかで、今里の“傷”と“諦め”を知った鶴橋は、恋にも似た感情を抱くようになるが…彼の返事は、ただ一言「俺みたいなん、触らん方がええ」だった。
「救いたいわけやない。俺は、あんたと生きていきたい」
傷ついた過去ごと、ふたりで未来をつくるために。
営業の現場で育まれた“恋”が、静かに確かに動き出す。
再出発系・年の差オフィスBL。静けさの奥に、確かなぬくもりが灯る。