壁越しの溺愛ボイス
「君の声で、何度もイッてしまった」──そんな秘密、言えるわけがない。
深夜、壁越しに聞こえる甘い囁き。ASMR配信者の声に溺れる夜を重ねていた涼介は、ある日、声の主と出会ってしまう。
白石奏。中性的な美貌と、耳を蕩かす声の持ち主。
だが奏は、すべてを知っていた。壁の向こうで乱れる涼介の息遣いも、自分の声に堕ちていることも。
「僕の声、好き? ……君だけに届けてたんだよ」
穏やかな笑顔に隠された独占欲。逃がすつもりなんて、最初からない。
声で繋がり、声で溺れる。壁一枚から始まる、執着溺愛ラブ。