あの日、比翼連理を願った
インターンが職場改革と称して私を標的にした。
愛していると言ってくれた恋人の社長は、私のためだと言いながら、私を副社長の座から追い落とし、逆に彼女を副社長に引き上げた。
彼はインターンに高級車を買い与え、別荘を貸した。
それもすべて「計画」の一環だから耐えてほしいと言う。
妹が心臓発作を起こしたとき、私は彼に給料の前払いを頼み、手術費に充てたいと願った。彼はあっさり承諾した。
だが手術当日、私は朝から夜まで病院で待ち続け、振り込みは来なかった。
代わりに届いたのは、インターンがSNSに投稿した嘲笑だった。
【うちの社長って優しすぎて搾取されがちなの。社員が前借りとか言って、返さなかったらどうするの?だから私、却下してあげた♡
追伸:お金欲しいなら、もう少しマシな理由考えなよ】
妹は治療の甲斐もなく亡くなった。
その後になって、社長はようやく電話をかけてきて私をなだめる。
「そんなに怒るな。明燈(はるひ)の手術、あと2日延ばせないか?俺もずっと我慢してるんだ、彩羽を思いきり叩き落とすために。
安心して、もうすぐあいつの誕生日だ。その日に恥をかかせて全部失わせる。それが終わったら俺たちで豪華な結婚式を挙げて、明燈も喜ばせよう」
でも私はもう分かっていた。
その理由は、ただのえこひいきの言い訳だと。
もう、彼はいらない。