愛の灯火を吹き消して
氷のように冷徹な夫と結婚し、これまた冷徹な息子を産んだ後、私はようやく待望の女の子を身ごもった。
食事の時、私は息子に「妹は欲しい?」と探りを入れてみた。
しかし、息子は首を横に振った。「僕、もう妹がいるよ」
私は目を丸くし、息子が冗談を言っているのだと思った。
そもそも家にぬいぐるみなんて一つもないのに、妹なんてどこにいるのよ。
次の瞬間、夫が突然口を開いた。「俺、浮気した。あの子が妊娠した」
「昨日羊水検査をしたら、女の子だった」
私はその場に呆然と立ち尽くした。私を見つめながら、夫はゆっくりとした口調で言った。
「子供は産ませるつもりだ。あの子は若くて健康だし、頭のいい子が生まれるはず」
心を鷲掴みにされたような感覚。
背後に隠した妊娠証明書が突然重くのしかかり、息が詰まるような思いがした。