Masuk前職から今の会社へ転職したことで、俺の給料もだいぶ上がった。 するとドケチの妻が、給料を全部渡してほしいと言ってきた。おまけに俺の小遣いまで大幅にカットするという。 「生活費に使うから」と大義名分を振りかざし、俺には一円の自由も与えないつもりらしい。 必死に電卓を叩く妻を横目に、俺は思わず尋ねた。「じゃあ、お前の給料はどうするんだ?」 彼女は当然といった様子で、「私たちの老後資金として貯金するのよ」と答えた。 俺は何も言わず、その月の給料を全額使い切ることにした。 次から次へと届く荷物を見て、ついに妻も我慢の限界を迎えた。 文句を言う彼女に、俺は満面の笑みで告げた。「お前が言ったんだろ?俺の給料は全部、家のことに使うってな」 彼女は血相を変えて叫んだ。「うちみたいな普通の家庭で、一ヶ月にこんな大金を使えるわけないでしょ!」 笑っちゃうよね。普通の家庭の生活費で、俺の給料なんて使い切れるわけがないこと、彼女だって知っているはずなのに。
Lihat lebih banyak警察官もついに堪忍袋の緒が切れ、公務執行妨害で義母の腕に手錠をかけた。菫はついにパニックになり、嘘泣きしながら俺の足元に崩れ落ちた。「あなた、お願い。警察に口利きして、私を捕まえないでって言って!あと一ヶ月でボーナスが入るのよ。こんなことで査定がパーになったらもったいないじゃない!もし助けてくれたら、ボーナスを20万円……ううん、半分あげてもいいから!」はあ……俺は鼻で笑い、彼女の前に歩み出て見下ろした。「自分がどの立場にいるか、まだ分かってないのか?今回の件で離婚するのはもちろん、今まで預けていた俺の給与の残高も全額返してもらうからな」その言葉に、義母はショックのあまりその場に気絶した。菫はそのままパトカーに乗せられた。俺はホテルへ戻り、綺麗な服に着替えた。そして、会社には長期休暇の申請を出した。……裁判の日、法廷に現れた菫は、髪を振り乱し、すっかりやつれ果てた姿で涙ぐんでいた。「あなた、私が悪かったわ。お願いだから減刑の嘆願書を書いて。ボーナスは全部あなたにあげるから!」俺は冷ややかに笑った。ただ、裁判官に早く終わらせてほしかった。菫はまだ泣きじゃくりながら、少しでも罪を軽くしようと必死だった。そして、判決が下った。当然ながら離婚は成立。監禁、不同意性交等、さらにリベンジポルノ動画を盾にした恐喝。極めて悪質な犯罪行為が重なった結果、彼女には懲役10年の実刑判決が言い渡された。判決を聞き、菫はその場にへたり込んだ。そして狂ったように傍聴席を抜け出し、俺の足にすがりついて泣き叫んだ。「あなた、見捨てないで!まだ愛してるのよ」俺は汚いモノでも見るかのように彼女を足で蹴り飛ばし、一歩後ずさった。胃の底から吐き気にも似た嫌悪感がこみ上げてくる。これが、俺の人生を狂わせた「底なしのクズ女」の末路か。菫は裁判所の警備員に引きずられていった。彼女は暴れながら、俺を見捨てないでくれと叫んでいた。裁判所を出ると、元義母がまた立ちふさがった。鬼のような形相で平手打ちを食らわそうとしてくる。「あんたのせいで娘がこんな目にあったのよ!タダじゃ済まさないから!」彼女は歯を食いしばり、結婚当初の穏やかさは微塵もなかった。俺は身をかわす。元義母はさらに飛びかかってくる。痩せて
俺は彼女のメッセージに返事をしなかった。そのままデパートに向かって服を買い、ずっと行きたかったレストランへ足を運んだ。家賃を請求してくるあのマンションにも、帰るつもりはなかった。会社の近くのビジネスホテルに連泊することにした。改めてスマホを手に取り、菫に電話をかけて、月曜日に離婚届を出すよう伝えた。すると電話越しに鼻で笑われた。「私と別れて、あんたみたいな男が一人で生きていけるわけないでしょ?さっきも言ったでしょ。どうしても離婚したいなら、私が払ってきた家賃と結婚の支度金を全額払ってからにしなさいよ」相変わらずの高圧的な態度だ。「なら、法廷で決着をつけよう」「ちょっと稼げるようになったからって調子に乗るんじゃないわよ。一生かけてでも泥沼にして、とことん追い詰めてやるから!」俺が言い返す前に、電話は一方的に切られた。ツーツーという無機質な電子音を聞いていると、不思議と心の中がスッと冷え、凪いでいくのを感じた。どんな手を使ってでも、絶対にこの女から離れてみせると、自分に言い聞かせた。翌日、俺は彼女との話し合いを諦め、直接家庭裁判所へ「離婚調停」を申し立てに行った。しかし、裁判所の入り口から出た時、正体不明の男たちに車へと引きずり込まれた。助けを呼ぶ暇もなく、俺は意識を失った。目を覚ますと、そこは暗く狭い部屋の中だった。傍らでは、菫が何も身に着けていない姿で座っていた。自分の体を確認すると、俺も服を全て剥ぎ取られていた。「お前!人間のやることかよ!」俺は叫び散らした。しかし返ってきたのは、乾いた音を響かせるビンタだった。彼女はスマホの動画を俺に見せつけた。そこには俺たちが交わる姿が映っていた。「大人しくしていなさい。二度と離婚なんて口にしたら、この動画を全部バラまいてやる。動画の相手はAI加工して、別の女にすり替えることもできるわ。そしたらあんたは『不倫した最低男』として世間から吊るし上げられるのよ」彼女の言葉に、全身の毛が逆立つほどの戦慄を覚えた。「菫、あんたそれでも人間か?」彼女は鼻で笑うを浮かべた。「私が人間かどうか、体を張って教えてあげようね?」彼女が俺の口をふさいだ。俺の体を使って、やり場のない欲求を押し付けてきた。その瞬間、俺の心は完全に
「離婚」という言葉を口にした瞬間、菫は目を丸くして固まった。やがて彼女は俺の腕を強くつねり上げ、ヒステリックに責め立ててきた。「給料を全部家計に入れろって言ったくらいで離婚だなんて、あんた人間の心がないの!?」「ああ、こんな異常な生活に耐えられる人間なんていないさ」無駄口をたたくのも馬鹿らしくなり、俺はドアを乱暴に閉めてその場を離れた。今度は、彼女が追いかけてきた。周囲の目も気にせず、彼女は俺の目の前でわめき散らした。「家を買うとき、あんたが一銭でも出したの?リフォーム代は?1円も出さないくせに、いっちょ前に結婚の支度金まで要求して!大学の頃からの付き合いなのに、我が家の家計も考えないで。どんだけがめついのよ!言っとくけど、離婚するならまず私が出した支度金を返して。それと、この数年間住んでいた分の家賃も払いなさい!」彼女の声はどんどん大きくなり、俺の気持ちなど全く配慮していなかった。俺たちの言い争いは、野次馬をすぐに呼び寄せた。彼らはヒソヒソと話し始めた。「あの男、最悪じゃない?家を買うときも出さなきゃ、リフォーム代も出さないなんて。完全にヒモじゃん」「奥さんの実家が苦しいのに結婚の支度金まで要求したらしいわよ。愛情のかけらもないのね」「俺なら離婚して正解だと思う」事情も知らない外野からの無責任な言葉の刃に、俺は怒りで気が狂いそうだった。勝ち誇ったような菫の傲慢な顔を見ていると、かつて誓い合った愛が、吐き気がするほどの汚物のように思えてくる。そもそも今のマンションは、結婚前に彼女の親が頭金を出して買ったものだ。俺に権利を主張させないよう、最初から彼女の『単独名義』になっていた。当時、俺が「なんで俺の名前が入ってないんだ?」と聞いた時、彼女は子供をあやすように言った。「ただの形式上のことよ。そんな細かいこと気にしないで」あの時は俺も彼女を信じて気に留めなかったが、結婚後に俺の稼ぎも使って夫婦で返済してきた数千万円ものローンはどうなるというのだ。それでも菫は、「ローンは自分の給料から払っていただけで、あんたの給料には手をつけていない」と言い逃れた。考えてみれば滑稽でしかない。リフォームだって、大工である俺の親父が無償でやってくれたものだ。親父が汗だくで作業している間、ずっと監視していたく
俺は思わず、自嘲気味に吹き出してしまった。これまでの俺の節約は、何だったんだろう。食べるものも我慢して、服も買わずに。一体、何のために頑張ってきたのか。怒りと虚しさが渦巻く中、スマホを忘れたことに気づいた菫が慌てて戻ってきた。俺は彼女より先にスマホを手に取った。画面の数字を突きつけ、尋ねる。「これだけ稼いでるなら、なんで俺のお金までせびるんだ?」菫は唇を噛み締め、スマホを奪い返そうと手を伸ばした。俺は鼻で笑った。「若い頃からずっと一緒に苦労して、支えてきた。それが俺に対する仕打ちか?」菫はうんざりしたように言い放つ。「どういう意味よ。夫婦なんだから給料を家計に入れてって言っただけでしょ?被害者ぶらないでよ」「胸に手を当ててよく考えてみろ!周りの夫婦が記念日に時計をプレゼントし合っている間、俺たちはスーパーで数百円安い特売の果物を探し回り、休日に球場で野球観戦するどころか、ネット代を数百円でも浮かせようと、一番安い回線で我慢してきたんだぞ……」言葉を重ねるうちに感情が昂り、気がつけば悔しさで目頭(が熱くなっていた。菫はため息を深く吐き出し、渋々といった様子で口を開いた。「もし時計を買えば納得するっていうなら、今すぐ買いに行くわ」意地を張って断ろうかとも思ったが、思い直した。ここで俺だけが損をする義理はない。俺は込み上げる感情をぐっと飲み込み、彼女を促して時計屋へと向かった。結婚して以来、男性用の腕時計を見るのはこれが初めてだった。迷いに迷い、4万円2000円の時計に目を付けた。試着した姿を菫に見せても、適当にあしらわれるだけだった。会計を終えて店を出る時、菫がボソッと冷たい声で言った。「この時計、私が出すのは4万円までよ。残りの2000円はあんたが自分で出して」「は?どうしてだよ」「自分にも給料があるでしょ?端数くらい自分で払いなさいよ」人の行き交う店先で、俺は買ったばかりの時計のバンドを引きちぎりたい衝動を必死にこらえ、スマホで菫に2000円を送金した。菫が不満げに口を挟んだ。「じゃあこれからは、あんたが家計の出費を全額負担しなさいよ。もし今まで通り給料を全部私に渡すなら、私が払ってあげてもいいけど」俺は鼻で笑った。「給料を渡すわけにはいかない」俺たちは無言のまま家路についた。
Ulasan-ulasan