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ハンドルはふたりの誓いのリング2

مؤلف: 相沢蒼依
last update تاريخ النشر: 2026-05-12 08:18:54

 してやったりなその態度に、橋本は苛立ちを隠せなかった。

「それ、アイツが言ったのか?」

「お客様のプライベートな話だからな。言えないよ」

「野木沢っ!」

 眉間に皺を寄せて怒る橋本を見て、野木沢は肩を揺すりながらクスクス笑う。

「橋本の気の短さは、相変わらずなんだなぁ。そういう子どもっぽいところに、宮本様は惹かれたのか」

「なんだよ、子どもっぽいって」

「はいはい、訂正。見た目とのギャップにやられたんだろうね」

「優柔不断のくせして、口だけは達者なんだよな。まったく……」

 つんと顔を逸らした橋本のネクタイに、野木沢は手を伸ばした。

「自分でデザインしたものだけど、想像以上に似合ってる」

「そうか?」

 顔を逸らしたまま視線だけで前を向くと、満足げに微笑んだ顔が目に映った。

「スターサファイアの煌めきと橋本の雰囲気がマッチしていて、互いの良さを相乗効果してる感じ」

「そうなんだ。アイツがおまえに、なにを言ったか知らねぇけど、サンキューな」

 告げられた言葉に照れた橋本は、ふたたび視線を逸らした。

「宮本様とは付き合いは長いのか?」

 いきなりプライベートなことを訊ねた野木沢の態度が
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  • BL小説短編集   ハンドルはふたりの誓いのリング2

     してやったりなその態度に、橋本は苛立ちを隠せなかった。「それ、アイツが言ったのか?」「お客様のプライベートな話だからな。言えないよ」「野木沢っ!」 眉間に皺を寄せて怒る橋本を見て、野木沢は肩を揺すりながらクスクス笑う。「橋本の気の短さは、相変わらずなんだなぁ。そういう子どもっぽいところに、宮本様は惹かれたのか」「なんだよ、子どもっぽいって」「はいはい、訂正。見た目とのギャップにやられたんだろうね」「優柔不断のくせして、口だけは達者なんだよな。まったく……」 つんと顔を逸らした橋本のネクタイに、野木沢は手を伸ばした。「自分でデザインしたものだけど、想像以上に似合ってる」「そうか?」 顔を逸らしたまま視線だけで前を向くと、満足げに微笑んだ顔が目に映った。「スターサファイアの煌めきと橋本の雰囲気がマッチしていて、互いの良さを相乗効果してる感じ」「そうなんだ。アイツがおまえに、なにを言ったか知らねぇけど、サンキューな」 告げられた言葉に照れた橋本は、ふたたび視線を逸らした。「宮本様とは付き合いは長いのか?」 いきなりプライベートなことを訊ねた野木沢の態度が気になって、ゆっくり顔を戻す。 自分よりも少しだけ背の低い彼を見下ろしながら、橋本はちょっとだけ微笑んだ。宮本に告白されたのがつい最近のような気がしたのに、他人に改めて訊ねられて、一緒に過ごした過去が脳裏に、鮮やかな映像としてよみがえる。「いや、そろそろ1年ってところ」「そうなんだ、へえ……」「倦怠期っぽいもん、俺から感じてる?」 付き合った期間を告げた途端に、野木沢の顔色が曇ったので、思わず訊ねてしまった。「まさか! 橋本の雰囲気から、仲の良さしか感じてない。羨ましいなって」「そういう言葉が出てくるということは、野木沢は独り身か」「残念ながら正解だよ。忘れられない恋をしたせいで」 忘れられない恋というワードで、榊への恋心を思い出した。友人がそんな恋をして、未だに独り身でいることがかわいそうになり、腰に手を当てながらレクチャーしてしまう。「叶わない恋を諦めた俺が言うんだ、そんなもん、とっとと忘れろ。案外すぐ傍で、おまえを見てるヤツがいるかもしれないぞ!」「叶わない恋、か……。橋本も苦労したんだな」

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     指輪を一緒に買いに行く約束をしたが、互いに忙しい身ゆえ、そろって休日をとることがなかなかできなかった。 それでも仕事をなんとか調整して、隙間時間を見計らい、ネクタイピンをオーダーした店に向かう。(――やれやれ。時間に遅れがちな雅輝より、俺が先に着くことは想定していたが、中に入って待っていてもいいものだろうか) 男ひとりでジュエリーショップの前に、待ちぼうけすることを考えたら、あまりにもシュールな絵面だったので、思いきって店の中に入ってみた。「いらっしゃいませ!」 入店したと同時にかけられた声に若干ビビりつつ、反射的に愛想笑いを浮かべる。奥から顔を覗かせた男性の店員の視線が、痛いくらいに突き刺さった。「すみません、連れと待ち合わせしているのですっが、まだみたいで……」 橋本が重たい口を開いたというのに、男性店員は難しい表情で黙ったまま、じーっと見つめ続ける。「あのぅ?」 あまりに凝視するので、恐るおそる声をかけたら。「橋本だったのか……」 男性店員からのいきなりの名指しに、驚きを隠せなかった。「なん、えっ⁉︎」「ひでぇな、僕のこと忘れたのかよ。芸能界に入れって背中を押してくれた、張本人のくせに〜」「芸能界? ちょっ、まさか野木沢?」 芸能界のひとことで、高校の頃のことをあっさり思い出し、男性店員の名字を告げてみら、満面の笑みで肩を竦める。「しょうがないか。モテる橋本の、お相手の一人だっただろうし」「そんなことないって。野木沢は今は、どうしてるんだ?」 いやらしさ満載の過去の話題の矛先を変えるべく、現在の話に無理やりすり変えた。橋本の愛想笑いが、引きつり笑いに変化する。「高校を卒業してから、5年ほど芸能活動していたけど、あんまりうまくいかなくてさ。もともと興味のあったジュエリーデザインの勉強をしながら、こうして店を構えたっていうわけ」「もしかして、このネクタイピンーー」 言いながら橋本がそれを、胸元から引っ張り出したら、野木沢がカラカラ大笑いした。「宮本様がネクタイピンを贈る相手のことを、詳細に語ってくれた相手が、まさに橋本像って感じだったのは、間違いなかったんだな」「橋本像って、なんだよそれ……」「誰よりも男気あふれていて、頼りになる頑固者で優しい男って」 大笑いされながら告げられた内容が微妙すぎて、橋本の眉間に皺

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    「恭介なんだよ、その態度。俺は間違ったことしてないぞ」「そうなんですけど年上の恋人として、もっと宮本さんを守ってあげるような言葉が、橋本さんにはなかったのかなぁって」「俺が守る以前に、雅輝が恋人らしく堂々と対処してくれたから、俺の出番はなかったというわけ」「いやそこは橋本さんが、ビシッと言ってやるところだと思いますよ」 やり取りしてる最中に、信号が青に変わった。額に手を当てて、うんうん唸る榊をルームミラーで確認後、アクセルをゆっくり踏み込む。「俺さ、嬉しかったんだ。何かあっても、今まではオロオロしていたアイツが、「陽さんとは兄弟以上の関係ですので、お引き取りください」なんて、きっぱり断ってくれたのが、すげぇ進歩だなぁって」「兄弟?」「ソムリエ野郎が言ったんだ、ご兄弟かと思ったんだと。全然似てねぇのにな」 通い慣れた道すがら、昨日の出来事をアレコレ語る橋本に、車窓を横目で見ながら榊は穏やかな笑みを浮かべた。「あのさ、恭介……」「はい?」「おまえがつけてる結婚指輪って、ふたりで選んだものなのか?」 ふたたび話題が指輪のこととなり、榊は目を見開きながら前を見据えた。「実はサプライズで、和臣が用意したものなんです。もしかして橋本さん、指輪の購入を考えているんですか?」「なんつーか、自然な流れで買うことが決まってさ。近いうちに雅輝と見に行く約束をしたんだが、宝飾品関係はとんと疎くてな」「橋本さんが宮本さんと結婚。お似合いのカップルだなぁと思っていたのが、ついこの間なのに、ずいぶんと早い展開ですね」 意味深に瞳を細めた榊の視線が、ルームミラーからビシバシ刺さってきたが、華麗にスルーしながら返事をする。「早くしないと若い雅輝が、誰かに目移りするかもしれないだろ。とっとと、首輪をつけておこうと思ってさ」「宮本さんが目移りするわけないですって。あんなに橋本さんにぞっこんなのに!」「あんなにって、なんだよ……」 軽快な会話に比例して、赤信号に当たることなく、ハイヤーは順調に進んだ。右ウインカーを点灯して右折したら、目と鼻の先に榊が勤める証券会社が見える。 残り時間が僅かだからこそ、榊がたたみかけるような早口で言った。「ちなみに俺は、そこまで宝飾品には詳しくないのですが、橋本さんがプレゼントされたそれは、とってもセンスのいいものだというのがわ

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    *** 次の日、榊を迎えにいつものマンション前にハイヤーを停めて、わざわざ車の外で待った。昨日の礼を、直接言うために――。「橋本さん、おはようございます!」「おはよ。昨日はありがとな」 微笑みながら駆け寄ってきた榊に、橋本は右手をあげて挨拶しつつ、お礼の言葉をしっかり告げた。「もしかしてクリスマスプレゼントは、そのネクタイピンだったんですか?」 目ざとく気づいた榊の視線に、ちょっとだけ照れてしまう。「まぁな……。雅輝がこれを渡すタイミングを、なかなか掴めなかったところに気づいてもらえて、すげぇ助かったって言ってた」「その石の色、橋本さんの愛車の青色と同じなんですね。宮本さんって、いいセンスしてる」 ニヤニヤして自分をおちょくる榊から逃げるように、さっさと運転席に腰を下ろした。「その言葉、アイツに伝えておくな」 橋本を追いかけるように後部座席に乗り込んだ榊に言うと、「ついでにお幸せにという言葉も、付け加えてください」なんて、わざわざオマケまでつける始末。「了解! きちんと伝えるよ」 言いながらシートベルトをしっかり締めて、ギアをドライブにいれる。ウインカーを点灯後、車がいないかしっかり確認してから、アクセルを柔らかく踏み込み出発した。「橋本さんってば、てっきり指輪を貰ってると思いました」「俺もな―、あのビロードのケースを見た時点でそう思ったんだが、その前にちょっとした事件があってさ」「事件?」「ソムリエ野郎が、雅輝をナンパしてきた」「それって、大事件じゃないですか!!」 ちょうど信号が赤になる手前で、榊が大声をあげたので、橋本は驚きながらブレーキを踏んだ。いつものような振動を感じさせないブレーキングができず、上半身が前のめりになるものだった。「橋本さん、よく喧嘩になりませんでしたね。俺ならブチ切れしてますよ」「ブレーキ、驚かせて済まない。喧嘩になる前に呆れちまってさ」 後ろを振り返りながら告げると、気難しい顔をした榊が首を傾げながら、橋本の視線を受けつつ口を開く。「恋人が目の前でナンパされてるっていうのに、呆れる意味がさっぱりわかりません」「だってよソイツ、雅輝のヤツがネコだと思って、誘いをかけたんだぞ」「あ~……、宮本さんのあの雰囲気だと、そうとられても仕方ないと思いますけど。でもそこはきちんと、牽制したんですよね

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    感じるように自身に触れる行為と、耳を愛撫する宮本に、橋本はなすすべがなかった。躰を震わせながら、抵抗の言葉を発する。「まっ、雅輝っ…そんなに、するなって」「したいよ、もっと感じさせたい。乱れまくる陽さんを見せて」「乱れまくってるとこ、ンンッ、あぁっ恥ずかしぃっ」 なんとか逃げようとした瞬間に、仰向けにされた。すかさず跨った宮本は、橋本の両肩をベッドに押しつける。「恥ずかしがることなんてない。俺だけしか見てないんだし」「だけど……」「これから先も、俺だけしか見ないんだよ。それとも陽さんってば俺に飽きちゃって、他の人とこういうことをしたいわけ?」「それはない」 断言した橋本を見降ろす宮本は、無言のまま左手を優しく掴んで、じっと眺める。大切なものを扱うような所作に、胸がどくんと疼いた。「雅輝?」「ここにお揃いの指輪をつけて、ずっと一緒にいるんだなって考えたら、すごく幸せを感じちゃって」「指輪をつける以前に俺の心は、おまえに縛りつけられてるけどな」 宮本は掴んでいる左手から、橋本の顔に視線を移した。注がれる視線から真実を見極めようとしているのを感じて、口にせずにはいられない。「雅輝、おまえ以外欲しくない。俺と結婚するのはおまえだけだ」「あ~っ、俺が言おうとしたセリフを、陽さんに言われた!!」「今くらい、年上の俺に花を持たせろよ。いいだろ?」 瞳を細めてにっこり微笑んだ橋本に引き寄せられるように、宮本は顔を寄せた。「その代わり、エッチなことをするときは、俺が優位に立たせてもらいますよ?」「いっつも優位に立ってるだろ。俺が嫌がってるのを知りながら、いろんなことをしやがって」「俺としては、嫌がることをしてるつもりはありません。だって愛してるから」 クスクス笑いながら、熱い口づけを交わしたふたり。このあと、一緒に指輪を買いに行く約束をしたのだった。

  • BL小説短編集   クリスマスラプソディ23

    宮本と視線が絡まった瞬間、さらに頬の熱を感じて、思わず顔を俯かせる。「いつもの男前の陽さんもいいけど、照れてる陽さんも大好きです」「……てっきり、可愛いって言うのかと思った」 上目遣いで宮本を見つめると、目の前にある唇がにゅっと尖がった。明らかに宮本の機嫌が悪くなったことについて、ヤバいと思ったもののすでに遅し。「俺が可愛いを言わずに、自分の気持ちを告げたことを、陽さんに褒めてほしかったのに」 不機嫌にさせるつもりがなかったため、橋本は変な焦りを感じてしまった。額に、変な汗がじわりと滲んでくるのを感じる。俯いているため、それが流れ落ちてくるんじゃないかと、無駄な心配をした。「だってこんなふうに、好き好き言われ慣れてないから、困ってるっていうか」「だったら――」 宮本は言いながら、俯いた橋本の顔に両手を添える。鼻先まで顔を寄せて、にっこり微笑んだ。「陽さんも好きって言えばいいだけですよ、言ってください」「えっ、す、す…す、好きぃ?」 ひっくり返ってしまった橋本の声。そんな言葉を聞いているのに、宮本は目尻を下げて、あからさまに喜ぶ。「陽さん、もっと言ってください『雅輝が好きだ』って」「さっき言ったろ……」「言われ慣れる前に、陽さんが言い慣れてください。そしたらきっと俺が言っても、そこまで照れたりしないと思いますよ」 説得力がありそうで実際はどうなのかわからないものの、言わないと先に進まないことが容易に想像ついたので、意を決して口にしてみる。「……雅輝が好き」「俺も陽さんが大好きです!」「俺のほうが雅輝が好きだ」 告白することに神経を集中していたため、思いっきり無防備になっていた。宮本はそのタイミングを計ったかのように、ふたたび橋本自身に触れる。「んっ、ああっ!」「まだまだ足りない。もっと言ってください」 橋本の耳元で告げるなり、かぷっと耳朶を甘噛みする。唇を使って柔らかく噛む行為に、次第に息があがっていった。「そ、そんなこ、と、された、んじゃ、言えねぇ、って」

  • BL小説短編集   トリプルバトル裏2

    恋人の宮本にまで喧嘩を吹っかけていた展開を聞き、橋本に逢ったときに菓子折りつけて謝罪しなければと、テーブルに置いてるスケジュール帳に手を伸ばした。 橋本に逢う週のページを開き、※高級菓子折りつきでハイヤーに乗り込む。という注意書きをしておく。もちろん黒い手帳の預かり料も、自動的に込みになる。「それって昴さんが、いろんなヤツと喧嘩がしたいだけでしょ。気に食わない相手なら、立てなくなるくらいに打ちのめすくせに」『さすがは昇さん、俺のことをよく分かっていらっしゃる』「つまり、橋本さんと宮本のことが気に入ったんだね」 これまでの会話から察することができた、笹川の心情を言い当ててやる。『

    last updateآخر تحديث : 2026-03-30
  • BL小説短編集   ラヴ・メッセージ

    ※これは橋本が江藤と宮本弟に逢った日の夜におこなった、出張先にいる雅輝と熱いメッセージを交わした内容です 『雅輝、ただいま。今、大丈夫か?』「陽さんおかえりなさい。あとは寝るだけなんで大丈夫です。今日もお仕事お疲れさまでした」『お疲れ!さっきシャワー浴びて、ノンアルコールビールを飲んでるとこ。お前こそ、長距離の運転疲れていないか?』「そこまで長距離じゃないから平気。俺はオレンジジュースで乾杯」『カンパイ!あのさ今日の午前中、ハイヤーを走らせていたら、江藤ちんと雅輝の弟に偶然会った』「マジで!よく見つけられたね」『スーツ着てるし、平日の午前中なんて絶対に仕事中だろ。それなのにデー

    last updateآخر تحديث : 2026-03-30
  • BL小説短編集   不器用なふたり トリプルバトル5

    頬に受けた切り傷の痛みと、頭突きからくるふらつきで顔を歪ませる橋本とは対照的な、余裕のありすぎる笹川の様子はムカつくものだった。その余裕から油断しないか、血まなこになって隙を探る。「さぁて、ふらつく足取りで橋本さんがどこまで逃げられるか、追いかけっこしようや」 笹川は握りしめていた両拳を緩めて、手のひらが見えるように開く。「何をするつもりなんだ?」 ノーガードを表す格好に、橋本の眉の間に自然と皺が刻まれた。「握力自慢をしようかと思ってなぁ。日々トレーニングするのにハンドグリッパーを使っているんだが、アメリカの製品ですげぇのがあるんだ。世界で5人しか使いこなすことのできないグリッパ

    last updateآخر تحديث : 2026-03-29
  • BL小説短編集   雅輝( ゚艸゚;)2

    *** 目が覚めて隣を見たら、自分が横たわっていた。口を開けて涎を垂らしながら寝ているアホ面を目の当たりにして、微妙な心境になる。(雅輝だと、こんな寝方をしていても可愛いなで済むのに、自分だと冷めた目でしか見られない……) これは夢の中の出来事――そのことに含み笑いをしつつゆっくり起き上がってから、うーんと伸びをしてみる。 いつも感じる、年齢による躰の重ダルさがまったくなく、むしろ爽快感しかなかった。 宮本としては中折れ後にうまいこと復活し、半日イチャイチャして過ごしたお蔭もあるだろう。夢の中だけどメンタルと躰がばっちりな状態なのを、橋本はしみじみ体感した。意味なく右腕を曲げて、力

    last updateآخر تحديث : 2026-03-31
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