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第86話・相性のいい鳥

Author: 新矢識仁
last update publish date: 2026-07-24 05:34:48

「鳥との相性、ねえ」

 パサレは笑顔で奥に引っ込むと、何羽かの伝令鳥を連れてきた。

 伝令鳥は赤い羽根と黒い目の鳥だと何となく認識していたけど、こうやって並べられると、違いがあるのがわかる。

 炎のような赤さの鳥。柔らかそうな羽毛を持つ鳥。黒い瞳が潤んで見える鳥。本当に千差万別、一羽ずつ個性がある。

 赤が強ければいいのかな、と思っていたけど、これは確かに違うわ。赤と言ってもマゼンダ色に近いものもあれば、血のように赤いのもいるし、朱色もいる。赤って色々あるんだなあ。

(町長、町長)

 肩を小突かれて、口が開いたままなのに気付いた。慌てて閉じて鳥を見る。

「鳥との相性って、どうやってみるんです?」

「フィーリング。感性ですね。ああ、この子だという確信です。個人的な伝達をするのであれば、余計お客様のために頑張るという子を選ぶべきですね」

「そっか……鳥だって生き物だもんな、気に入った人に為に頑張ろうって思うんだろうなあ……」

「そうです。この子たちにも好き嫌いや相性がありますからね。長く付き合うならば、鳥にとっても人にとっても幸せでなければ」

 うん、そうだよな。町だって同じだ。元からい
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