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작가: 美桜
last update 게시일: 2026-07-02 08:02:55

「わ、私…」

何か言わなければ…。

そう思って紗英が口を開きかけると、ふ…とそれまであった准の凍るような、威圧的な雰囲気が嘘のように霧散した。

「…?」

見上げると、彼は身体を起こし、空になったグラスを手摺の上にトン…と置いて、ワインで濡れた指をハンカチで拭っていた。

彼の側にはいつの間にかあの、本田とかいうか秘書が立っていた。

准は汚れたハンカチを彼に渡し、サッサッ…と服の埃を払う仕草をした。

「まぁ、いいさ。今日の主役は、君たちじゃないからね」

「……」

紗英の髪の毛から、ぽたり…とワインの雫が落ちた。

ここまでやっといて…まぁ、いい…って…?

呆然とする彼女の唇は薄っすらと開き、はく…と何かを言いかけるように動いた。

だが准はそれらを全て無視して会場を見渡すと、〝今日の主役〟の俳優に目を留めた。

「悪かったね」

そう言って微笑むと、彼は本田を連れて去って行ったのだった。

「……」

残された桐谷兄妹は、英明に指示された使用人たちによって会場から控室の方に移動させられ、そこで身支度を整えた。そして英明からの伝言だと伝えられた言葉は、「車の手配をしたから、帰りなさい」という丁寧な拒絶
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  • Your'e My Only Shinin' Star〜あなたに逢いたい〜   150

    「!?」振り向くと、しゃがみ込んだ芽衣のすぐ側に、陸が倒れ伏していた。その奥には、銃を構えた護衛の男。地面に横ざまに倒れた陸の頭部の周りには、赤黒い血痕らしきものが見えた。「これは……」呆然と呟く手塚に、拘束の僅かに緩んだウサギが「あ~あ」と言った。もともと宗方陸はもう始末するつもりだった。だが、こんな風に…?手塚が怜士の様子を窺うと、彼は黙って撃った護衛を見つめていた。やがて、彼は諦めたようにはぁ…とため息をつくと、手塚を振り返り、クイッと顎で泥に塗れたウサギを連れて行くよう指示したのだった。*芽衣は頬の痛みに泣いたが、陸が准を呼べと言った時、胸がとても痛かった。なんで?なんで准ちゃん、呼ぶの?芽衣のせい?芽衣が、陸くん怒らせたの?なんで?…うう…っわかんないよっ……。彼女の口から准の名前がこぼれる度に、陸は彼女を拘束する腕の力が増した。「お前ら、早くしろよ!真田准だよ!お前らのご主人様だろうが!」嘲笑するような表情でそう怒鳴る陸は、腕の中の芽衣の顔色がどんどん悪くなっていっていることに、気がつかなかった。耳につくのは、グスグスという鼻水混じりの鬱陶しい泣き声だけ。なかでも殺したいほど憎らしい男の名前が彼女の口から出ると、それを耳にするだけで胸の中に憤怒の炎が燃えた。「うぇ…っ…准ちゃ…」「うるさい!」とうとう我慢ができなくて怒鳴りつけると、細い身体がビクッと強張った。「うぅ……ごめんねぇ…」「……は…?」一瞬、何を言われたのか分からなかった。謝った…?俺に…?そう思った時、自然と手の力が緩み、芽衣の頬にあてたナイフの刃が離れた。瞬間ー。

  • Your'e My Only Shinin' Star〜あなたに逢いたい〜   149

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