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第140話 デートの報告

Penulis: 暁万里
last update Tanggal publikasi: 2026-09-17 09:08:32

 神宮寺家に戻ってくると、玄関には、柔らかな灯りがともっていた。

 澪はその明かりを見つめ、小さく微笑む。

「皆さん、まだ起きていらっしゃるんですね」

「待っているんだろう」

 そのとき、そっと玄関扉が開いた。現れた相良が丁寧に頭を下げる。

「お帰りなさいませ、綾人さま。澪さま」

「はい。ただいま戻りました」

 澪がそう返しながら、玄関へと一歩足を踏み込んだ、その瞬間だった。

「澪さまっ!! お帰りなさいませ!」

 勢いよく飛び出してきたのは、ひまわりだった。

「ひ、ひまわりさん!」

 まるで小型犬のように抱き着いてくるひまわりと澪は困惑しながら受け止める。

 その後ろで佐伯が苦く笑い「ひまわり」と嗜める。

「落ち着きなさい」

「無理ですー」

 澪から体を離したひまわりは両手を胸の前で握り締める。

「今日のこと、ずーっと気になってたんですから!」

 瞳をキラキラとさせて、今日の話を今すぐにでも聞かせて欲しいと言わんばかりのひまわりに、澪も苦笑した。嫌な気持ちではないけれど、何だか照れくさい。

 佐伯の隣で、芹香と桜が穏やかに頭を下げた。

「お帰りなさいませ、澪さま」

「お、お帰りなさ
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     神宮寺家に戻ってくると、玄関には、柔らかな灯りがともっていた。 澪はその明かりを見つめ、小さく微笑む。「皆さん、まだ起きていらっしゃるんですね」「待っているんだろう」 そのとき、そっと玄関扉が開いた。現れた相良が丁寧に頭を下げる。「お帰りなさいませ、綾人さま。澪さま」「はい。ただいま戻りました」 澪がそう返しながら、玄関へと一歩足を踏み込んだ、その瞬間だった。「澪さまっ!! お帰りなさいませ!」 勢いよく飛び出してきたのは、ひまわりだった。「ひ、ひまわりさん!」 まるで小型犬のように抱き着いてくるひまわりと澪は困惑しながら受け止める。 その後ろで佐伯が苦く笑い「ひまわり」と嗜める。「落ち着きなさい」「無理ですー」 澪から体を離したひまわりは両手を胸の前で握り締める。「今日のこと、ずーっと気になってたんですから!」 瞳をキラキラとさせて、今日の話を今すぐにでも聞かせて欲しいと言わんばかりのひまわりに、澪も苦笑した。嫌な気持ちではないけれど、何だか照れくさい。 佐伯の隣で、芹香と桜が穏やかに頭を下げた。「お帰りなさいませ、澪さま」「お、お帰りなさい……」 そのふたりの笑顔と、改めて同じように頭を下げたひまわりと佐伯を見て、澪の肩から力が抜ける。「……ただいま」 いつの間にか、自然とそう口にできるようになっていた言葉。最初は「おかえりなさい」と言われることさえぎこちなかったのに。 自分の場所はここなのだと改めて実感して、澪はゆっくりと息を吸い込んだ。     ◇ リビングに入ると、温かいお茶が用意されていた。「どうぞ」 芹香が澪の前に湯呑みを差し出す。「ありがとうございます」 澪が受け取るや否や、ひまわりがぐいっと身を乗り出した。「それで、澪さま!」「えっ?」 ひまわりの顔が近く、澪は軽く顎を引いた。ひまわりの大きな目に、困惑した澪が映っている。「どうでした!?」「な、なにが?」「植物園です! 夜ご飯です! 今日の、デートです!!」 一気に三連発。澪は思わず目をぱちぱちさせる。「で、デートじゃ……」「違うんですか!?」 ひまわりが食い気味に聞き返す。 澪は真っ赤になった。「そ、それは……」 どう答えようか困っていると、隣にいた綾人が静かに口を開いた。休日に一緒に出掛けた。ふたりきりの

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