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第7話 帰らなくちゃ

Author: 暁万里
last update publish date: 2026-06-01 09:31:36

 翌朝、柔らかな光に包まれて、澪は目を覚ました。

「……朝」

 見慣れない天井。広い部屋。ふかふかで、どこか良い香りのする布団。

 そして数秒遅れて思い出す。

「そうだった……」

 ここは、神宮寺綾人の家だ。

 昨日の出来事が夢ではなかったことを思い出して、澪は小さく息を吐いた。

 体調は悪くない。むしろ久しぶりによく眠れた気がする。

 けれど……。

「早く家に帰らないと……」

 ぽつりと呟く。家には母もいる。美羽もいる。

外泊なんて滅多にしないし、心配しているかもしれない。

 ――本当に?

 ふと浮かんだ考えに胸がズキンと痛む。

 母はいつだって美羽のことばかり気にかけていた。そして、美羽も拓真と……。

 澪はすぐに首を横に大きく振った。考えるのはやめよう。

 成り行きで転がり込んでしまった神宮寺家にこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。

 美羽と拓真のことは……家に帰りながら、考えよう。

     ◇

 着替えを済ませて部屋を出ると、廊下には昨日の年配の女性が待っていた。

「おはようございます、澪さま」

「えっ……」

 澪は固まった。

「さ、さま?」

「綾人さまの大切なお連れさま
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  • 「君は俺の花だ」妹に婚約者を奪われた私を、冷徹華道家が溺愛して離してくれません   第6話 白い花

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