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第9話

작가: 酔夫人
last update 게시일: 2026-10-08 16:01:10

あのときなぜ俺は『彼女』を追いかけたのか。

多分、あのまま姿を消してしまうと思ったからだ。

『彼女』は本当に優しい。

あのときのことがあっても、10年前のことがあっても。

結局は、この国に残っている。

そして、なりたくないと言った将軍のまま、今もこの国を守り続けている。

◇◇◇

演舞場から出て、城を探し回り、諦めて学院に戻った俺は訓練場で『彼女』を見つけた。

その日はみんな城に行っていたからそこには誰もおらず。

無人の演習場で『彼女』は笑い声をあげていた。

演習場の中では、『彼女』が楽しそうにスフィンランたちと戯れていた。

その姿は軽やかで、舞いを踊っているようだった。

飾り気のないシンプルな生成りのワンピースの姿で。

周りを白い光がいくつも舞っていて。

宝石一つ身につけていないのに、俺の目には『彼女』がキラキラして見えた。

『彼女』の笑顔を、俺はこのとき初めて見た。

.

「冷たっ!」

頬に冷たいものが突然当たり、俺は声を上げてしまった。

そちらを見れば数匹のスフィンランが怒った顔をしていて――。

「ウィンスロープ公子?」

先ほどまで楽しげな笑顔が嘘かのように、『彼女』は嫌そうな顔で
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