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285話

ผู้เขียน: 籘裏美馬
last update วันที่เผยแพร่: 2026-03-08 19:58:08
苓さんに半ば抱えられるようにして、走る。

私たちは警察病院にやって来ていた。

慌てた様子で走る苓さんと、苓さんに連れられている私。

私の足からは嘘のように力が抜けてしまっていて。

嘘だと、思いたかった。

そんな事はない、と。

勘違いだと、思いたかった。

それなのに──。

「──小鳥遊、こっちだ!」

「谷島……!」

どこかで刑事の谷島さんの声が聞こえる。

苓さんは谷島さんの声に促され、そちらの方向に向かって行った。

「藤堂さん……。お父様も、先ほど到着されました……。どうぞ、中に……」

「は、はい──」

谷島さんに促された場所。

そこは、病室でも何でもなくて。

部屋に掛けられたプレートには「霊安室」と書かれていた。

ああ、間に合わなかったんだ。

どこかで冷静な私が、そう呟く。

「……茉莉花さん、1人で歩けますか?」

「大丈夫、です……。お祖父様にお会いしてきます……」

ぼろぼろと涙を零しつつ、苓さんに言葉を返す。

部屋に入る寸前まで苓さんが支えてくれていて──。

苓さんの手が離れてしまった瞬間、私
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