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第9話

Penulis: 小雨
その瞬間――

征史の顔から、血の気が引いた。

次に現れた絵は、あまりにも生々しく、あまりにも冷酷だった。

ぐちゃぐちゃに乱れた筆跡。

破れたキャンバス。

そこに描かれていたのは――

三日前。

葬儀場の奥の祭壇で、句美子と征史が身体を重ねる光景だった。

憎しみと絶望が滲むような、痛ましい筆致で。

征史は、思い出した。

あの夜、屋根裏から聞こえた微かな物音。

まさか――

あの時、朝菜はすべてを知っていたのだ。

震える手で、征史は朝菜のスマホを開いた。

そこには、無数の未読メッセージ。

送り主は――句美子。

【ねえ、事故ったって聞いたよ?姉さんの旦那、私とベッドで一晩中離れなかったんだよ?】

心臓が、ぞくりと冷える。

さらにスクロールすると――

吐き気を催すような内容が、次々と現れる。

【マジでキモいわ。あんなババア顔で兄さんに抱かれて、恥ずかしくないの?】

【葬儀場の棺の横にあったアレ、見た?昨日、兄さん、私のこと何回も抱いてくれたんだよ】

【あの犬、私が殺したんだよ?骨壷も、わざと落としたんだ~。だっ
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