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211.想いが溢れる夜①

مؤلف: Aica
last update تاريخ النشر: 2026-02-20 23:08:10

それから近くに停めてあるからと社長の車へ二人移動してきた。

「今日車で来られてたんですね」

「あぁ。ここ以外にもいろいろ動く予定あったから車のが移動しやすかったし」

「そうなんですね。でも、もっと混んでるのかと想ったらそうでもないんですね」

「あぁ~。ここちょっと離れたし、皆帰るの逆方向だからこっち来るとそこまで混んでないんだ。まぁ少し歩かせて悪かったけど」

「いえ。その間また慧さんにくっついて十分恋人時間堪能出来たので満足です♪」

「それは確かに」

「はい」

「ん。お待たせ」

「ありがとうございます」

それから車に乗り込んだあとは、いきなり泊まりだと大変だろうと、ホテルまでにある遅くまでやってるお店に寄って、服や小物を買えるようにしてくれた。

さすがだな。

あたしなんて泊まれることに浮かれてなんも考えてなかった。

そうだよな、いきなりお泊りするってことはそういうことだよな。

確かに浴衣脱いだらあたしもう自分で着れないし、そしたら着替えいるもんな。

しかもメイク道具は持ってるけど、メイク落としとか化粧水とかそういうのも持ってきてないし。

なんてスマートなんだ。

自然すぎてビックリした
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  • おいしい契約恋愛   296.彼のために出来ること⑦

    「なら、もしかしたら君は慧の力になれるかもしれないね」「あたしが慧さんの力になれることなんてあるんでしょうか……?」「うん。ただ、この先、慧のどんなことを知っても幻滅せず、あいつ自身を信じて見てやってほしいってことはお願いしたいかな」「はい。約束します」「でも、無理なら君が無理することないからね。だけど、君なら慧を救ってやれるんじゃないかって、オレは思ってる」「あたしが慧さんを……?」「多分。まだあいつ、自分の一番弱いところ、君にはまだ見せてないんじゃない?」「はい……。慧さんは、そういうところ、まだ見せてくれないです……」やっぱりそうなんだ。やっぱりそういう部分を抱えているんだ。「あたしはまだそこまで信頼されてないってことでしょうか……」多分、その弱いところを、本村さんも藤代さんも知っている。だけど、あたしはまだ教えてくれないし、見せてもくれていない。それは、そういうことなのだろうか……。「いや。多分、あいつは、怖いんだと思う」「怖い……?」「そう。君に知られて、君がそんな慧を知って離れていくのが怖いんだよ」「そんな……! あたしはそんなことで離れなんてしないです!」何を抱えてるのかはわからないけど、あたしはどんなことを知っても離れない自信がある。「うん。そうは思ってても、多分今の君との時間が幸せで、君を好きだからこそ手放したくなくて、出来るだけ君が好きでいてくれる自分であり続けたいんだと思う」「あたしの好きな慧さん……ですか?」「そう。多分、君が憧れてる神城慧でい続けたいんだよ。社長で大人で尊敬出来る男として。そして、カッコいい頼りがいある君を守れる存在としていれることを、きっとあいつ自身も望んでいるだろうから」「確かに……。あたしはそういう慧さんに憧れて好きだというのもありますけど。だけど、それだけで、カッコいい部分だけで、慧さんを好きなわけじゃないです。あたしは弱いカッコ悪い慧さんの姿も知りたいです。支えたいです」「そっか……。うん。ありがとう。君なら、きっとそう思ってくれるんじゃないかとは思ってた」「えっ……?」「慧が君を本気で好きになった時点で、君はきっと慧のそういう存在になってくれるような気がしてたから」「本村さん……」「君以外は、慧の上辺しか見てこなかったからね。だから、そうじゃない慧を知ると裏

  • おいしい契約恋愛   295.彼のために出来ること⑥

    「で。君は今、どんな感じ?」「え?」「今騒がれてる慧の報道について」すると、ストレートに本村さんがあたしに尋ねる。「やっぱり本村さん、ご存知なんですね……」「まぁ。オレは秘書的立場でもあるから、慧や会社の情報や評判については、常にチェックはしてるよ」「ですよね……」「あの……。慧さん……、あっ、社長は、そのことは知ってるんですか?」「ここでは社長じゃなくていいよ。いつもの呼び方で大丈夫」「あっ、はい」「あいつは、まだ知らないんじゃないかな。オレもちょうどこっち帰ってきた時にこの記事が上がったから」「あっ、そうなんですね……」「元々忙しくて、仕事以外の余計な情報は入れないやつだから、まだ知らない可能性のが高い。今シンガポールでの仕事も忙しくいろいろ考えることも多いし、オレもあえて無駄で余計な情報はあいつに知らせてはいない」「そっか……。なら少し安心しました」よかった……。慧さんが知ったらどんな影響があるかちょっと怖かったから。ホントはこのまま知らない方が安心だけど、だけど、どうしても知ってしまうことになるなら、せめて今の仕事が落ち着いてからであってほしい。慧さんの精神的にも仕事的にも、出来るだけ影響せず負担がかからない時であってほしい。「もしあんな記事で、慧さんが気にして仕事に影響出ちゃったらどうしようかと思ってたんで……。そしたら慧さんはそれを気にせず今大丈夫だってことですよね?」「あぁ。それは大丈夫。仕事は順調に進んで、かなり手応えあるって嬉しそうな連絡あったから」「そうなんですねー! あぁ、よかった~! なら、このまま慧さんがこの記事知らなければいいのにな……」慧さんがまだ知らないことと仕事が順調なことを聞いて安堵する。だけど、ホントにそのまま知らずにいる方法はないかと考えてしまう。「君は、こんな時でも慧の心配をするんだね」「えっ?」すると、そんなあたしを見て本村さんがそう声をかけてくる。「そりゃ慧さんが安心して今の仕事に集中出来るのが一番ですから」「じゃあ、その記事については、君はまだ慧に連絡はしてないの?」「もちろんですよ! そんなの聞こうとも思ってないです!」「それは、なんで? 気にならないの? 不安じゃない? 慧から何も聞けなくて」すると、あたしの何か違う言葉を引き出したいのか試したいのか、本村

  • おいしい契約恋愛   294.彼のために出来ること⑤

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  • おいしい契約恋愛   292.彼のために出来ること③

    「誘ったのは、さっきたまたま会って、いい機会だからと思ったからだけど。一度今話しておきたいと思ったのは、元々思ってたことよ」「どうして、私に……?」「あなたのとこの社長のことで、あなた落ち込んでいるんじゃないかと思って」「えっ!?」すると、まさかの藤代さんからのダイレクトなその言葉が飛んでくる。「いえ、あの、それは……」当事者でもある藤代さんからそれを尋ねられるとは思ってなくて、思わず動揺する。「フフ。図星かしら」藤代さんは余裕ある微笑みと表情で声をかけてくる。「あの……藤代さんは、大丈夫ですか……?」さすがに今回は慧さんだけじゃなく藤代さんの名前も出てたし、少なからず藤代さんにも影響はあったはず。だけど、それにしては、あたしほど落ち込んでも気にかけてもいないように見える。「えっ? あたし?  あたしなら全然大丈夫よ」「そ、そうなんですか?」そう言い放つ藤代さんが、特に嘘ついてるとも誤魔化してるとも思えず、ホントに平然と答えるその姿に、少し拍子抜けする。「フッ。こんなの気にしてたらまともに仕事なんて出来ないわ」「です、よね……」すごい。全然気にしてない感じだ……。「まぁこうやって顔出して、それなりに人に知られてる仕事してるんだから、それなりに話題にされることは元々覚悟はしてるわ」「そんなもんなんですね……」ただの一般人のあたしには到底わからないことだけど、でも藤代さんの立場にもなると、こんな風に騒がれてもそんなに気にはならないということだろうか。それとも気にしててもキリがなくて仕方がないということだろうか。どちらにしても今の藤代さんは、とても強く見える。それも別にそうしようとしてるんじゃなく、自然にそうなっている、みたいな。「こういう業界にいるとね、いい話題も悪い話題も自分が知らないところで、好き勝手に騒がれるの。そこには嘘も真実もそれぞれ存在するけど、だけどいちいちそれを否定して言い回ることも出来ないし、する必要もないと、あたしは思ってる」「悪い話題も否定せずそのままですか?」「結局どんな話題でも真実を話したとこで、それが真実と信じてもらえるかもわからないし、嘘のままにしておくことの方が時には良かったりもする」「そういうものなんでしょうか……」でも、真実を話さずに、誤解されたままなんて、少し悲しいな……。

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    そんな不甲斐ない自分に落ち込みながら、あたしはトボトボと肩を落として帰宅しようと会社の廊下を歩いていると。たまたま会議室から出てきたある人と鉢合わせする。「あら。お疲れ様」「あっ、お疲れ様です」その人は、今まさに話題になっている藤代さんだった。なんかこの人とは、気まずいとこばっかりで会っちゃうな……。でも特に話すこともなく、「失礼します」と伝えて、その場を去ろうとすると。「ねぇ、ちょっと待って」なぜか藤代さんに背後から呼び止められる。「はい?」「今日この後、予定ある?」と、なぜかこの後の予定を聞かれる。「えっ、いえ、特には……」「そう。なら、この後、付き合ってくれない?」「え!?」藤代さんのその言葉の意図がわからず思わず聞き返す。「ご飯ご馳走するわ。一度あなたとゆっくり話がしたかったの」「えっ? はぁ……」ますます意味がわからない。だけど、まっすぐにあたしを見つめてくる藤代さんになぜか断ることが出来ず、あたしは「はい」と頷いていた。それから藤代さんに連れてきてもらった場所は、ちょっとした和食の料亭。VIPが行きそうな奥の個室へと案内され、テーブルを挟んで向かい合わせに座る。うわ~なんかめちゃ高そうな店だけど。こんなとこ、ご馳走してもらっていいのかな。てか、なんで ご馳走してくれるのか全然わかんないけど。「好き嫌いはある?」「いえ。なんでも食べられます」「そう。じゃあ、ここのおすすめのコースでもいいかしら?」「はい」そして料理も藤代さんにお任せして、あたしはただどうしていいかわからずいると。「フフ。なんだか落ちつかないみたいな表情してるわね」「あっ、いえ。はい」わかりやすくそれが出ていたのか、そのままのことを藤代さんに指摘される。だけど、やっぱりここにいる理由がわからず。「あの、今日はどうして誘っていただいたんでしょうか……?」と、藤代さんに尋ねてしまう。

  • おいしい契約恋愛   93.社長の初めての嫉妬!?⑨

    「あの。社長。一つ決まりごと作りませんか?」「ん? 決まりごと?」「はい。家で食事出来る時は、ちょっと気まずくなったりしても、絶対一緒にご飯食べるってことにしませんか……?」「え?」「なんか……一緒にいるのに、やっぱり気まずいままとかは嫌というか……。それで、せっかく一緒に食事できる機会がなくなるとか、社長がそれで食べることをまた優先しなかったりするのとか出来るだけなくしたいです。だから、まぁちょっと気まずい雰囲気でも、家にいるなら、ちゃんと一緒に食べるってことにしたい……です」「……わかった。じゃあ、そうしよう」「よかった!」「オレもお前と気まずいままこの家にいるとか嫌だし、

    last updateآخر تحديث : 2026-03-24
  • おいしい契約恋愛   83.意外な協力者⑥

    「それさぁ。ちょっと試してみない?」「え? ん? どういうことですか?」「あいつがどういう意味で君にその言葉を言ったかってこと」「はぁ……」「なんかいいきっかけないかな~」そう言いながら考え込む本村さんに。「あのぉ~。それでですね。それは本村さんにお任せするとして……。まずは、今日の夜をどうしたらいいか、ご相談したくですね……」「ん? 今日の夜?」「はい……。とりあえず、あたしは昨日の今日で、理由はどうであれその……あんなことがあって、正直気まずい訳ですよ」「まぁ、君にとったらそうだろうね」「で。今朝もあんまり目も合わせず会話も出来ず、かなり挙動不審のまま、先に家を出てく

    last updateآخر تحديث : 2026-03-23
  • おいしい契約恋愛   81.意外な協力者④

    「ハハ。図星か」「なんで……そこまでわかるんですか?」「あぁ~。あいつキス魔なの」「キス魔ぁぁぁ!!??」「かなり酔っぱらうとさぁ。面倒くさく絡んでキス魔になるんだよ」「あぁ……。そういうことですかぁぁぁ……」あぁぁぁ、謎が解けたぁぁぁぁ。そっかぁぁ、キス魔だったのかぁぁぁ。あー、でもなんであたしガッカリしてるんだ?無駄に期待もしなくて悩まなくてよかったじゃん。だけど、今まで感じたことないこの胸の痛みはなんだ?「フッ。ガッカリした?」「いや! ……はい……」「あっ、認めた(笑)」「いや、もうここは認めないと話この先進まないなと思いまして……」「偉いね。賢明な判断

    last updateآخر تحديث : 2026-03-23
  • おいしい契約恋愛   80.意外な協力者③

    すると、前に本村さんの姿を見つける。本村さん……。本村さん……!!ここはもうこの人に頼るしかない!!タイミング良く朝早くの会社に来たせいか、まだ周りには誰も社員も出社してなくて、本村さん以外誰もいない。これはチャンス!そう思ったらすぐに本村さんの元にダッシュで駈け寄っていく。「本村さん……!」「えっ!? 何!? あぁ、逢沢さん!?」「本村さん! おはようございます!」「え、どしたの。そんな必死に走ってきて」あまりにもあたしの必死な形相に若干引いてるっぽい本村さん。「本村さ~ん!」「何、どしたどした」「助けてください~!!」そう言いながら本村さんに泣きつく。「

    last updateآخر تحديث : 2026-03-23
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