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第115話

Penulis: ルーシー
玲奈は視線をおろして娘を見つめた。

愛莉の瞳にはどこか複雑で揺れる思いが滲んでいたが、玲奈はそれに触れずただ優しくこたえた。

「ええ、具合が悪いんでしょう?ママがそばにいるからね」

愛莉は小さな顔をしかめる。

「ママ......パパが私のこと、具合が悪いって言ったの?」

玲奈はクローゼットから娘のパジャマを取り出しながら、こたえた。

「ええ」

父の口から自分の体調のことを知らされたとわかると、愛莉はそれ以上何も言えなくなった。

少し考え込んだあと、ふと思い出したように言う。

「じゃあママ、ちょっと待ってて。下に行って、牛乳を飲んでくる」

愛莉は寝る前に温かい牛乳を飲む習慣がある。

ただ、それはいつも玲奈が持ってきてくれるもので、玲奈がいない間は宮下が部屋まで運んでくれていた。

――だから、わざわざ自分で下に行く必要などない。

その目的が何であるか、玲奈にはうすうす見当がついていた。

愛莉が出て行くと、玲奈は娘のパジャマを抱えたまま、ソファでしばらくじっと座っていた。

まだ着替えていないドレス姿は動きにくく、今度は自分のパジャマを探そうとクローゼットを開いた
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