Share

第114話

Author: ルーシー
「来たの?」と言いかけたその瞬間、愛莉は言葉をのんだ。

玄関に立つ、真紅のロングドレスを纏った艶やかな女性を見つめ、思わず呆然とする。

「......あなた、誰?」

目の前の女性はどこか見覚えがある。

だが、信じられない――記憶の中で母は、こんなにも美しい姿を見せたことは一度もなかった。

この女性が母親であるはずがない、と。

二人はしばし、互いに視線を交わしたまま時が止まったように動けなかった。

やがて、愛莉の手からおもちゃがテーブルの上に落ちる。

その音をきっかけに、玲奈はようやく口を開いた。

「......愛莉」

かすれた声は、泣き出しそうなほど震えている。

その瞬間、愛莉はようやく信じられた。

玄関に立つ美しい女性は、紛れもなく自分の母親だ。

「......ママ?」

信じられないというように、小さく呟く。

「ええ」

玲奈はこたえた。

愛莉は嬉しさを抑えきれず、駆け寄って母の脚に抱きつくと、顔を上げて尋ねた。

「ママ、パパと一緒にパーティーに行ってたの?」

玲奈は思わずその小さな体を抱きしめそうになったが、途中で手を引っ込めた。

そして苦く、
Continue to read this book for free
Scan code to download App
Locked Chapter

Latest chapter

  • これ以上は私でも我慢できません!   第528話

    玲奈は、智也が怒っているのを肌で感じていた。離婚したいなら、今はまだ彼を宥めておくしかない。もし彼が機嫌を損ねて、離婚届の申請が明ける日に「やっぱり離婚しない」と言い出したら――そのとき玲奈はどうすればいい?玲奈の言葉を聞いた拓海は、呆然と彼女を見た。目には驚きと、信じられないという色が混ざっている。玲奈はその視線を受け止めず、きっぱりと言い放った。「これは私の問題。あなたが口を出すことじゃない」拓海の怒りは頭まで一気に駆け上がった。彼は玲奈を睨み、噛みつくように言う。「そんなにあいつが好きか?あいつがああでも、まだ庇うのか?」拓海が怒っているのを見るのは、玲奈だってつらかった。けれど今この場で智也を怒らせるほうが、よほど致命的だ。だから玲奈は、あえて拓海の言葉に乗った。「そうよ。どれだけ嫌でも、彼は夫なの。夫を庇わないで、あなたを庇えっていうの?」その瞬間、拓海は智也の襟首を放した。自嘲するように笑って吐き捨てる。「......だよな。俺ってほんと、クソみたいな馬鹿だ。馬鹿だよ」そう言うと、拓海は乱暴に背を向けて歩き出した。だが何か思い出したように、すぐ振り返る。玲奈の肩に掛けた自分の上着を取り返そうと手を伸ばした。けれど、薄い肩にそのコートが掛かっているのを見た瞬間、手が止まる。頭の中では「俺に関係ない」と言っているのに、指が言うことを聞かない。結局、伸ばした手を無理やり引っ込めた。拓海は苛立ちを隠せず、短く鼻を鳴らすと、そのまま背を向けて去っていった。玲奈は思わず呼び止めかけた。けれど喉まで出た声は、結局詰まって消えた。今、一番気にするべきは智也だ。正式に離婚が成立してしまえば、そのときはもう何もかもどうでもよくなる。でも今は、まだ終わっていない。拓海が智也を刺激して、智也が本気で「離婚しない」と意地を張ったら、元も子もない。拓海の姿が消えてから、玲奈は振り返って智也に言った。「......行こう。病院に一緒に行く」智也は玲奈を見つめ、声を落として言った。「ずいぶん見送ってたな。......残惜しいのか?」玲奈は智也と喧嘩したくなかった。車へ歩き出しながら、淡々と言う。「名残惜しくない。

  • これ以上は私でも我慢できません!   第527話

    智也が車を飛ばして映画館へ着いたとき、ちょうど上映が終わったところだった。館内からは次々とカップルが出てくる。どの若い恋人たちも手を繋ぎ、甘く親密で、度胸のある連中は外に出てもまだキスをしている。その光景を見て、智也の頭には勝手な想像が浮かんだ。――玲奈も拓海と、映画館の中でキスしていたんじゃないか?上映回からして、二人が観たのはホラー映画のはずだ。わざわざホラーを選ぶあたり、誘った側は下心があるに決まっている。智也は道端に立ったまま、考えれば考えるほど腹が立ってきた。人の流れがようやく落ち着いたころ、智也は玲奈と拓海が並んでロビーから出てくるのを見つけた。夜風は刺すように冷たい。拓海は外へ出るなり、自分の上着を玲奈の肩に掛けた。玲奈が「ありがとう」と言うより早く、智也が苛立ちを露わにして詰め寄った。冷えた顔。細めた瞳には危うい光が宿り、視線は刃のように鋭い。「愛莉が病気で入院してるのに、よく他の男と映画なんか行けるな?」口を開けば、非難そのものだった。玲奈は智也を見て、可笑しそうに言い返す。「愛莉は私のこと、母親だって認めようともしないのに。どうして私が映画に行っちゃいけないの?」智也は顔を強張らせ、声を荒げた。「もう一度だけチャンスをやる。俺と病院へ来て、愛莉に会え」玲奈の拒絶は迷いがなかった。「行かない」その強い拒絶に、智也は一歩踏み込み、彼女の手を掴もうとした。だが智也の手が伸びた瞬間、拓海がそれを叩き落とした。同時に拓海は玲奈を背中にかばい、冷たい目で智也を見た。「また何する気だ?」智也はそこでようやく拓海を正面から見て、鼻で笑った。「忘れたのか?彼女はまだ俺の妻だ」拓海も同じように嘲る。「お前の奥さんって、深津沙羅じゃなかったっけ?」智也の顔は陰り、珍しく怒りが滲んだ。声を落として拓海に言う。「必要なら戸籍謄本、見せてやろうか?」だが拓海はまるで動じない。落ち着き払っていて、智也の怒りすら、むしろ痛快そうに受け止めている。そして嘲弄を含んだ声で言った。「それは結構。でも離婚届のほうなら、俺は別に見せてもらってもいいぜ」拓海の挑発に、智也は逆に静かになった。口元を薄く上げ、見下すように問う。

  • これ以上は私でも我慢できません!   第526話

    拓海は、玲奈がスクリーンに見入っているのを見て、邪魔はしなかった。この瞬間、映画が面白いかどうかなんて、もう二の次だ。大事なのは――今、玲奈が隣にいること。Xに投稿してから間もなく、その話題はすぐにトップに上がった。コメントも転載も殺到し、さまざまな声が飛び交う。その頃、洋と一緒に飲んでいた薫も、その投稿を目にした。拓海とのツーショットの相手が玲奈だと分かった瞬間、薫は苛立って吐き捨てる。「......面の皮が厚いな」薫が汚い言葉を吐いたので、洋は思わず振り返り、尋ねた。「どうした?」薫はすぐスマホを差し出した。「見ろよ」洋は受け取って画面を見た。ツーショットだ。だが一目見ただけで薫に返し、笑いながら言った。「いいじゃん。お似合いだろ」それを聞いた薫は怒鳴った。「お似合いなわけあるか!」洋は面白がって聞き返す。「どこが気に入らねえんだよ」薫は苛立ったまま、洋を睨んだ。「お前、どっちの味方だよ?」洋はため息をつき、首を振る。「俺は事実を言っただけだ」薫はこれ以上揉めたくなくて、投げやりに言った。「もういい。お前と争う気はない。どうせ智也は沙羅さんのもんだ。玲奈が誰と仲良くしようが、俺には関係ねえ」そう言うと薫はその写真を保存し、ラインを開いて智也へ送った。こうすれば智也も、玲奈がどういう女なのかを思い知る。そうなれば、智也は沙羅にもっと心酔するはずだ――薫はそう踏んでいる。洋は横目でそれを見て、眉をひそめた。「余計なもん、智也に送るなよ」薫はスマホをしまい、洋に白い目を向ける。「口出すな」……病院。愛莉の高熱は下がり、眠りについた。智也は病床のそばに座り、娘の青白い顔を見下ろして胸が締めつけられる。そのとき、スマホの画面がふっと光った。智也は反射的に顔を向ける。この時間の通知なら、きっと玲奈からだろうと思った。何だかんだ言っても、愛莉は彼女の娘だ。母親が放っておくはずがない。そう思ってスマホを手に取り、画面を見た。――だが映っていたのは、玲奈と拓海の距離の近いツーショットだった。智也は堪えきれなくなり、スマホを握り潰すほど強く掴んだ。指先まで震える。画面を消すと、智也はもう一

  • これ以上は私でも我慢できません!   第525話

    玲奈は、拓海のならず者めいた顔を見つめたまま、返事をしなかった。彼は笑っているはずなのに、玲奈にはその笑みがどこか作りものに見える。玲奈が黙っていると、拓海は少し不機嫌そうに身を寄せ、彼女の肩にそっと頬を擦りつけるようにして甘えた。「ねえ。そう思わないか?結婚写真っぽかっただろ?」玲奈は顔を背けた。見ると、すでに映画館の入場が始められていた。そこで玲奈は立ち上がり、拓海に言った。「行こう。もう入場開始してる」拓海もようやく入場口へ目を向ける。案の定、もう何組ものカップルが中へ入っていた。玲奈が急いで入ろうとするのを見て、拓海は渋々立ち上がった。拓海はポップコーンとコーラを持ち、玲奈はチケットを持つ。入場を済ませると二人は指定のホールへ向かい、座席番号を探して席に着いた。座ってから拓海は気づく。前も後ろも隣も、人がいる。しかもどこも、二人連れ――カップルばかりだ。それに気づいた途端、拓海の口元が思わず緩んだ。上映が始まると、場内は静まり返った。チケットを買ったのは拓海だ。ネットのおすすめを鵜呑みにして、わざわざホラー映画を選んでいた。彼は内心こう思っていた。――このあと玲奈が怖がったら、きっと俺の胸に飛び込んでくる。――そしたら抱きしめて、堂々と好き放題できる。そんな想像が膨らみ、拓海は期待でたまらなくなり、思わず「へへっ」と笑い声まで漏らした。玲奈はその笑いに首をかしげ、横目で見て小声で尋ねる。「......どうしたの?」拓海は悪い笑みを向けた。「そのうち分かる」玲奈は妙に秘密めいた様子に、それ以上は聞かなかった。広告が終わり、映画が本編に入った。数分もしないうちに、血が出るような恐ろしい場面が次々と映る。拓海は映画を見る気になれず、ずっと玲奈の反応を盗み見ていた。だが玲奈は、どんな血なまぐさい場面でも、恐ろしい演出でも、異様なほど落ち着いている。怖かったとしても、ただ目を閉じるだけで、取り乱して拓海にすがってくることはない。前の席では、女の子が怖さで男の子にぴったりと身を寄せていた。男の子はその隙に抱き寄せ、何度も宥めている。「大丈夫、大丈夫」横の席でも、別の女の子が怯えて男の子の胸に潜り込み、男の子は抱き

  • これ以上は私でも我慢できません!   第524話

    拓海が黙ったままだったので、玲奈は顔を上げて言った。「......ありがとう」拓海は両手をポケットに突っ込み、どこか格好つけた顔で言う。「お前が悩むのが嫌だっただけだ」玲奈は淡く「うん」とだけ返した。「もう、片づいたよ」けれど拓海は、彼女の言葉など聞こえなかったみたいに身をかがめ、目線を同じ高さに合わせると、悪い笑みを浮かべて尋ねた。「今のありがとうってさ。本気で俺に言ってんの?」玲奈は反射的に頷きかけたが、拓海が次に何を言うか分かりそうで、ためらった。それを見て拓海は、指で玲奈の鼻先を軽く弾く。「本気で礼がしたいなら、映画に付き合え」玲奈は戸惑って彼を見る。「須賀君......」玲奈は、また「約束を果たせ」だの、そんなことを言われるのだと思っていた。けれど返ってきたのは、拍子抜けするほど小さな要求だった。拓海は眉を寄せる。「なんだよ。嫌なのか?」玲奈は首を振った。「違う。ただ......映画なんて、ずいぶん見てないから」それを聞いた拓海はすぐに言う。「奇遇だな。俺もずっと見てない」玲奈は少し意外で、思わず聞き返した。「そうなの?」拓海は玲奈の耳たぶを軽く引っ張った。ほんの少し力が入っていて、罰を与えるみたいな仕草だ。けれど声は笑みを含んでいる。「そうだよ」そう言うと彼はさらに顔を寄せ、温かい唇を玲奈の耳元近くに寄せた。笑いを含んだ声で囁く。「ずっと、お前が一緒に行ってくれるのを待ってた」真剣な言い方だった。けれど玲奈は、その言葉をそのまま信じられない。玲奈は顔を上げて言った。「でも......あなたの周りには女の人が多いって聞いたよ。映画に付き合ってくれる人なんて、いくらでもいるでしょ?」拓海は終始、楽しげな笑みを崩さない。「お前も言ったろ。聞いたって」玲奈は一瞬言葉に詰まり、それ以上は何も言えなかった。拓海は車のドアを開け、天井に手を添えて玲奈を守るようにしながら言った。「乗れよ、俺のプリンセス」プリンセス。玲奈は心の中で思う。――この言い方、きっと他にもたくさんに言ってきたのだろう。たぶん、沙羅には一番言っている。そう思った途端、胸の揺れは少し冷めた。車に乗ると、

  • これ以上は私でも我慢できません!   第523話

    玲奈がすべてを飲み込み、顔を上げたときには、冴子はすでに拓海のほうへ歩み寄っていた。ただ、そばまで行ってから、冴子は振り返り、玲奈に言った。「玲奈、私は先に帰るわね。こっちの件が片づいたら、病院に顔を出しなさい。お見舞いに来るのよ」玲奈は慌てて頷いた。「はい。行きます」冴子は淡く笑う。「うん。それじゃあ帰るわ。元旦には、必ずうちに遊びに来るのよ。お客さんとして」玲奈は一瞬言葉に詰まった。喉元まで「行けません」が上がってきたのに、どうしても口にできない。冴子は自分のために、真夜中にわざわざ駆けつけてくれた。それだけじゃない。さっきは――服まで脱いで、心晴の背中を押してくれた。普通なら、こんなことをしてまで来てくれる人はいない。玲奈は断れなかったが、かといってすぐに「行きます」とも言えなかった。冴子もそれ以上は追及せず、他の二人にも笑って挨拶すると、心晴の家を後にした。拓海も冴子と一緒に外へ出ていく。エレベーターのほうへ向かいかけたところで、拓海はふっと振り返り、玲奈を見た。口元に薄い笑みを浮かべ、眉を上げて見せ、さらにはウインクまで投げてくる。玲奈はその仕草に目を奪われた。無礼で軽薄にも見えるのに――なぜか、少し可愛いと思ってしまう。視線を逸らしても、頭の中には拓海のあの悪い笑みが焼きついたままだった。拓海たちが出て行った直後、心晴が寝室から出てきた。ドアの音がして、皆の視線が入口へ向く。心晴は着替えを済ませ、乱れていた髪も整えていた。今の彼女の目には、さっきまでの怯えや陰りがない。寝室を出ると、心晴は颯真の前まで歩き、勇気を振り絞って言った。「羽生さん......一緒に警察へ行ってください。お願いできますか」颯真は口元をわずかに緩めた。「もちろん」明はそれを聞いてようやく胸を落ち着けたが、それでも顔から心配が消えなかった。結局、一行は揃って警察へ向かった。颯真は心晴に付き添い、署内で調書を取る手続きに立ち会う。玲奈と明は外で待った。およそ一時間。ようやく聴取が終わり、警察はさらに「体液班の鑑定を受けてもらう」と告げた。警察署を出たとき、玲奈の目に最初に入ったのは、車のドアにもたれて立つ拓海だった。今

  • これ以上は私でも我慢できません!   第74話

    昂輝を見て、家族はそれぞれ微笑んでいた。食事中、健一郎は昂輝と一緒に酒を交わしていた。玲奈はそれを阻止しようとしたが、昂輝が彼女がそれを止めようとする言葉を遮った。「大丈夫、ちょっと飲むだけだから」直子も隣にいて、調子を合わせた。玲奈はそれでもう彼らを止めることができなくなった。秋良はそれを止めることはしなかったが、昂輝に話しかけることもなかった。ただ、食事の最中に、秋良はちらちらと昂輝のほうをうかがっていた。まず第一印象としては、昂輝ははじめてここに来たとうのに手ぶらで来たが、話し方やその所作からはまあまあな印象を受けた。秋良は思わず、昂輝はあの新垣智也のクソ男よりか

  • これ以上は私でも我慢できません!   第80話

    智也も娘の質問には答えず、ただ彼女の小さな顔を撫でて言った。「もう寝ようね」愛莉は頷いた。「うん」愛莉が寝てしまってから、智也は立ち上がって部屋から出て行った。書斎に来ると、彼は窓の前に暫くの間立っていた。薫が彼に見せてきたあの動画が、この時、彼の脳裏に焼きついて離れていなかった。須賀拓海はずっと彼とはビジネス上で衝突を繰り返してきた。彼らが今までに何度争い続けたか数えきれるものではない。智也と商売で互角に渡り合えるのは、恐らくこの須賀拓海ただ一人だけだろう。そんな拓海が自分のライバルだと知っていながら、玲奈は彼のところに行ったのだ。だから智也の心の中に、怒りの

  • これ以上は私でも我慢できません!   第41話

    「心晴、ど……どうしちゃったの?」心晴の顔には痣が広がり、片目は眼球すら見えないほど腫れあがった状態だった。彼女は帽子を脱ぐと、頭には血の腫れがあり、何か所かは髪の毛が抜け落ちてしまっている。玲奈は心晴の前に近づき、怒りに震えながら尋ねた。「また大崎和真のやつがやったの?」心晴は泣きもせず、ただ頷いた。「うん」失望はとっくにしていたが、それでも彼女はどうしても彼の傍から離れようとしなかった。悪魔の傍にいながら、命を落とさないだけでも奇跡だと言えるだろう。玲奈は眉をひそめ、携帯を取ろうとした。「警察に通報するわ」心晴は彼女の手を握りそれを止めた。「まず傷の手当をし

  • これ以上は私でも我慢できません!   第50話

    講義が一区切りつき、宮口教授は一口水を飲んでから下の学生たちを見た。「では、誰か一人に質問に答えてもらおう。こういう手強い患者がいる。例えば、この患者には重度の血液凝固障害と命に危険のある急性腹症を同時に併発している場合は、どのようにリスク層別化をすべきだろう?様々な状況を考えて一つの提案を出してください。3分間の話し合う時間を与えよう」すると。教室はすぐ騒がしくなった。智也は医学を学んだことがないから、沙羅はすぐ昂輝の方に顔を向けた。「先輩、一緒に話し合いませんか」と言い出した。しかし、昂輝は返事せず、体を玲奈に向けて彼女と話し始めた。沙羅はそれを見て一瞬凍り付き、顔から笑顔

More Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status