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第191話

Author: ルーシー
個室の空気は一変していた。

玲奈は気づかれぬように歩を進め、心晴の隣に寄り添った。

音楽と照明を止めた心晴の行動に、和真は苛立ちを隠さず声を荒げる。

一瞬にして場の喧噪が止み、空気が張り詰めた。

心晴は立ち尽くし、冷静な眼差しで彼を見据えた。

声は低く抑えられていた。

「和真......あなたは、私と一緒にいて楽しい?」

その問いに、和真は一瞬たじろぐ。

彼女は人前で決して恋愛のことを口にしない――その彼女が、こんな場で口にした。

「楽しいさ。

どうした」

投げやりな響きが混じる。

心晴の目に赤みが差した。

それでも口元には薄い笑みを浮かべる。

「......でも、私はもう楽しくないの」

浮気も、暴力も、まだ堪えられた。

だが――自分の両親を侮辱する言葉だけは、決して許せなかった。

「彼女の親が頭を下げに来なければ結婚しない」

そんな男と一生を共にするくらいなら、独りでいた方がましだ。

傍らの玲奈も、その真剣さを感じ取っていた。

今回ばかりは違う、心晴は本気だった。

「どういう意味だ?

また喧嘩をしたいのか?」

和真の声には苛立ちと呆れが混
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