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第19話

Author: ルーシー
無理強いして作られた関係からは甘い日々は得られない。ましてや、玲奈にはこの婚姻を続ける気力などもう残っていなかった。

例え、彼女が離婚を切り出さなくても、第二子を産んだ後、智也の方から離婚を持ち出してくるに違いない。

彼女はもう他人のために出産する道具にも、籠の鳥にもなりたくないのだ。

昂輝は玲奈が涙をこぼしたのを見て胸が痛んだが、慰めと涙を拭いてあげる以外、何をしてあげられるか分からなかった。

愛莉がステージに上がった後、智也はすぐに追わず、横の方へ視線を向けると、ちょうど昂輝が玲奈の涙を拭うのが目に映った。

二人の距離がとても近く、彼から見ると、二人はくっつきそうなほどの距離だった。

その時、沙羅はもう衣装を着替え、愛莉の手を引いて智也の方へ歩いてきた。

「智也」と優しい声で呼んだ。

智也は我に返り、沙羅を見て僅かに微笑んだ。「うん」

沙羅は提案した。「一緒にご飯食べる?」

智也は「いいよ」と快く応えた。

愛莉が智也の手を取り揺らした。「パパ、焼き肉食べたい」

沙羅は愛莉の鼻を軽くつまみ、笑いながら言った。「まったく、食いしん坊なんだから」

ホールの外で、玲奈は冷たい風にあたり、少し気持ちが落ち着いた。

彼らが自分を捨てたのだ。別に自分が捨てたわけではない。

どう考えても、罪悪感を抱くべきなのは彼女ではないのだ。

昂輝は玲奈が落ち着いたのを見て、思わず食事に誘った。「一緒にご飯を食べないか?」

玲奈は少し考えてから頷いた。「いいですよ」

ちょうどお腹も空いていたし、それに、昂輝の誘いを断るのも失礼だと思った。

ある中華料理店に着くと、昂輝は先にドアを開けて、玲奈をエスコートしてあげた。

店に入ると、玲奈は固まった。

店の一番中央のテーブルには何人か座っていて、その中に智也、愛莉と沙羅もいた。

智也と愛莉は入り口に背を向けており、玲奈が入ってくるのに気付いていなかった。

沙羅は智也の右側に座り、振り返らない限り入り口は見えないのだ。

智也の向いには二人の男と一人の女が座っていた。

その二人の男には、玲奈は会ったことがある。彼らの名前は高井薫(たかい かおる)と室町洋(むろまち よう)というのだ。しかし、女性に対しては、玲奈は面識がなかった。

上流社会では、男の隣にいる女が頻繁に変わるものだ。たとえ結婚していても、
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