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第272話

Author: ルーシー
電話はすぐにつながった。

ただ、背後が少し騒がしく、病院のような音が混じっていた。

智也の声が受話口から聞こえてくる。

「愛莉」

父の声を聞いた瞬間、愛莉の目が真っ赤に染まった。

我慢していた涙が一気に溢れ出し、泣きじゃくりながら訴える。

「パパ......だれも、いっしょにいてくれないの」

その小さな声を聞いて、智也の胸がぎゅっと締めつけられた。

けれども、どうすることもできない。

優しく、静かな声で言う。

「愛莉、いい子だろ。

パパはもう少しで終わるから、終わったらすぐ帰るよ」

愛莉は涙声で尋ねた。

「じゃあ、十時には帰ってくる?」

今はまだ八時過ぎ。

智也は一瞬ためらったが、正直に答えた。

「たぶん、夜遅くになる」

その一言で、愛莉の中の期待が音を立てて崩れた。

「......そっか。

分かった」

電話が切れると、愛莉は声を上げて泣き出した。

「宮下さん、ママがいい。

ママなら、ずっといっしょにいてくれる。

ママはわたしを置いていかないもん......ママ......ママぁ」

嗚咽が部屋中に響いた。

宮下は泣きじゃくる愛莉を抱き上
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Comments (3)
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maasa16jp
拓海 なんかかわいい
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煌原結唯
まったく都合の良い時だけママママ。 人を何だと思ってんだ。 で、どうせ用が済んだら又突き放すんでしょ
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ひろぴろ
クズ愛莉め不倫女に懐くからの制裁だ。母親の有難みを考えて行動しろ。何がララちゃんだ。気持ち悪い
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