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第478話

Penulis: ルーシー
玲奈と目が合った瞬間、昂輝は慌てて笑みを作った。

玲奈も小さく笑い返し、唇を結んでから訊いた。

「急ぎの用?」

昂輝は隠さず、正直に言った。

「緊急手術。

俺がやれって」

玲奈は心配そうに見つめて言った。

「......本当に、行かないつもり?」

昂輝が呼ばれる手術なら、軽いはずがない。

他の医師で足りるなら、こんな電話は来ない。

昂輝はスマホをしまい、答えなかった。

その沈黙で、玲奈は彼の本音を察した。

行きたくないのは、自分が心配だから。

でも行かなければ、手術を任せられる人がいない。

きっと彼の胸の中は、いま激しく揺れている。

玲奈は彼が一生引きずることにならないよう、言った。

「先輩、戻って」

昂輝の性格なら、もし自分のせいで誰かの命が失われたら、きっと一生安らげない。

玲奈に言われなくても、昂輝は結局戻るつもりだった。

ただ、彼は彼女が心配でならない。

だから言った。

「玲奈。

一緒に来ないか。

俺の助手をしてくれ」

玲奈は淡く笑って首を振った。

「私は行かないわ。

先輩、早く。

手術が遅れる」

昂輝は寂しそうに言った。
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