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第525話

ผู้เขียน: ルーシー
玲奈は、拓海のならず者めいた顔を見つめたまま、返事をしなかった。

彼は笑っているはずなのに、玲奈にはその笑みがどこか作りものに見える。

玲奈が黙っていると、拓海は少し不機嫌そうに身を寄せ、彼女の肩にそっと頬を擦りつけるようにして甘えた。

「ねえ。

そう思わないか?

結婚写真っぽかっただろ?」

玲奈は顔を背けた。

見ると、すでに映画館の入場が始められていた。

そこで玲奈は立ち上がり、拓海に言った。

「行こう。

もう入場開始してる」

拓海もようやく入場口へ目を向ける。

案の定、もう何組ものカップルが中へ入っていた。

玲奈が急いで入ろうとするのを見て、拓海は渋々立ち上がった。

拓海はポップコーンとコーラを持ち、玲奈はチケットを持つ。

入場を済ませると二人は指定のホールへ向かい、座席番号を探して席に着いた。

座ってから拓海は気づく。

前も後ろも隣も、人がいる。

しかもどこも、二人連れ――カップルばかりだ。

それに気づいた途端、拓海の口元が思わず緩んだ。

上映が始まると、場内は静まり返った。

チケットを買ったのは拓海だ。

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