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第585話

Author: ルーシー
沙羅はけがをした脚を引きずり、びっこを引きながら寝室へ入ってきた。

愛莉は浴室から飛び出し、沙羅のほうへ駆け寄った。

近づくと、ぶつかるのが怖くて飛びつくことはできず、少し距離を取ったところで立ち止まる。

顔を上げて沙羅を見つめるその表情は、悔しさと寂しさでいっぱいだった。

沙羅は腰すら曲げられない。

うつむいて愛莉を見つめ、瞳には涙がにじんでいる。

愛莉は「わあっ」と声を上げて泣き出し、責めるように言った。

「どうして探しに来てくれなかったの?」

沙羅も涙をこぼしながら、嗚咽まじりに答える。

「ごめんね……全部、私が悪いの」

愛莉はさらに激しく泣いた。

「どれだけ怖かったと思うの?

どれだけ来てほしかったと思うの?

来て、『大丈夫だよ、来たよ』って言ってほしかったのに……ずっと来なかった……」

沙羅は一歩近づき、身を屈めて愛莉の頬の涙を拭う。

声には罪悪感と申し訳なさが溢れていた。

「愛莉、探しには行ったの。

でも見つからなくて……それに脚が痛くて歩けなくて、私……」

愛莉は途中で遮った。

「でも、どうしてそんなに遅かったの?

もっと早く来てく
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