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第8話

Auteur: よつば日和
克哉はイライラしてネクタイを緩めた。胸につかえるような、この息苦しさから逃れたかった。

「すぐに療養院に連絡しろ!」

彼は内線電話のボタンを押した。その声には、自分でも気づかないほどの焦りが滲んでいた。

「妻の様子を聞いてこい!どんな些細なことでも構わん!今どうしているのか、全て知りたいんだ!」

しばらくして、秘書の西村竜也(にしむら りゅうや)から報告があった。

「療養院からの連絡です。彼女は容体も安定し、静養に専念されているため、今は面会も電話も難しいとのことです」

「写真か動画を送らせろ!俺が直接、この目で確かめたいんだ!」

克哉は、そう即座に命じた。

彼には確かめたいことがあった。たとえそれが、ただの一枚の写真でもよかった。

すぐに、一枚の写真が送られてきた。

写真には、患者着を着た夏美が写っていた。彼女は窓辺に座って本を読んでいて、その横顔は穏やかだった。

画質はあまり良くなく、アングルもどこか不自然だった。

克哉は画面を見つめ、少し眉をひそめた。

確かに夏美本人だ。でも……何かが違う気がしてならなかった。

あの目はひどくうつろだった。まるで焦点の
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