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総力戦⑪

last update Dernière mise à jour: 2025-03-14 17:00:52

「我々の中には家族を失った者が多い。そんな彼らになんと説明すればいい。このゲートを作ったのであれば責任を負う者は彼しかない。五木といったか?彼も重要参考人だ、何処にいる」

鈴木さんはどうしても僕を連れていきたいようだ。

ただ、アレンさんは絶対にその場から動こうとせず僕を守るように立ち塞がる。

「彼は死んだよ。魔族の手によって」

アレンさんが悲しそうな目で、五木さんの最後を伝えた。

「何?ならば尚更城ヶ崎彼方には来てもらわなければならなくなったな」

「だから言っているだろう?彼はボクらと共に行くと」

鈴木さんは溜め息を付き、次の言葉を投げかけた。

「我々は一般人に手を出すつもりはない。が、彼は世間から大罪人として思われている存在だ。それを庇うというのであれば武力行使も」

言い終わるや否か、フェリスさんは剣を抜き鈴木さんの首元に剣先を突き付けた。

「なら、アタシたちが相手になってやるわ。たった数人しかいないけど、貴方達とは互角以上に戦えるわ。さっきの戦闘見ていたんでしょう?私達の力がどれ程のものか、味わってみたいのかしら?」

「貴様……」

空気は非常に悪い。

ピリついており、後ろに控えている兵士達も銃を手に、いつでも構えようとする気配がある。

もちろん黄金の旅団も、みな武器に手をかけている。

このままでは本当に殺し合いになってしまう。

自分の世界の兵士と、仲間達が殺し合うなんて見たくもない。

しかし今は誰かが構えた瞬間、戦闘になりそうな雰囲気だ。

「あの!!」

僕は意を決して、立ち上がった。

いきなり立ち上がったからか、その場にいた全員の視線が突き刺さる。

誰もが見つめる中口を開くのはなかなか勇気がいるが、今はそんなことも言っていられない。

「鈴木さん、異世界ゲートの制作に携わった彼方です」

「そんなものは知っている。そもそも携わったというより、リーダーの立場だろう君は」

睨みつけられるが、ここで下がるわけにいかない。

「本来の目的は、

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