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総力戦⑩

last update Last Updated: 2025-03-13 17:00:33

「殲滅だ!魔族共を殲滅しろ!」

掛け声と共に、僕らは研究所へと押し入る。

しかし、遠目からでしかなかったが魔神とゾラがゲートへと飛び込んだ所が見えてしまった。

「逃げたのか!?いや、まさか!」

「アカリ!!ゲートに集まる魔族を蹴散らせ!」

「了解」

ゲートを破壊しようとする魔族に向かって駆け出すアカリ。

魔神の考えていた事が理解できてしまった。

奴らは先に異世界へと戻りゲートを破壊し、黄金の旅団を戻させない手段をとったのだろう。

既にゲートの周囲には魔族が数体おり、破壊しようとしていた。

魔族がゲートに手を翳した時には、神速と呼ばれた少女が側にいた。

「残念でした」

小さな幼い声と共に魔族の首は跳ね飛ばされる。

動揺した他の魔族も、気付いたときには視界が暗転していた。

アカリは間に合ったようだ。

流石は神速の二つ名を持つだけはある。

既にゲートの周囲には首のない魔族の遺体が転がっているだけ。

僕らもアカリに続くように、周りを牽制しつつゲートへと足を進める。

やっとの事でゲートへ辿り着いたのはいいが、魔族は意地でも破壊しようと寄って来る。

「くそ!数が!多いな!!」

紅蓮さんもガトリング砲で牽制してはいるが、魔族の数はなかなか減らない。

入口付近でも銃声が聞こえだした。

軍隊も到着したのだろう。

ゲート付近と入口付近からの挟撃で、魔族は混乱している。

「このまま押し返せ!奴らをゲートに近づかせるな!」

レイさんも団員に発破をかけている。

どれだけ時間が経っただろうか。

魔族は全て殲滅出来た。

疲労が溜まり、全員が肩で息をしている。

そんな僕らに日本軍から一人の男が近寄ってきた。

「君達は……何者だ」

「まず自分から名乗ったらどうだい?」

アレンさんの飄々とした態度が気に食わなかったのか、男は顔を顰める。

「生意気なやつだな。まあいい。私は連

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  • もしもあの日に戻れたのなら   世界樹の精霊③

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