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陥落の代償と、闇の裏切り

Author: ふりっぷ
last update publish date: 2026-07-02 06:38:21
 王都ブリュード。

 玉座の間。

 ロンデル公国から戻ったジギスムント王は

 地図の上に赤い旗を一本、打ち込んだ。

「――ロンデル公国、陥落だ」

 満足げにそう告げ、ゆっくりと背筋を伸ばす。

 側近たちは一斉に頭を垂れた。

「お見事です、陛下。

 ノリス様も初戦の大戦果、今後も期待したいものですな」

 その言葉に、ジギスムントは小さく頷いた。

 玉座の脇では、ノリスがワイングラスを傾けている。

 艶やかな笑み――しかし、どこか張りがない。

 その違和感に、王は気づいた。

「どうした、ノリス。勝利の酒だぞ」

 彼女はゆっくりと立ち上がる。

「……おめでとう、ジギスムント」

 祝福の言葉は丁寧だったが、声音は冷えていた。

「ただ、少しね。力が弱くなった気がするの」

 ジギスムントの眉が、わずかに動く。

「弱くなった?」

「ええ。昨日話した通り、城との接続が切れた。

 私の魔力は、あの城を基点に循環していたから」

 王は地図から視線を離し、ノリスを見つめた。

 確かに――

 ロンデル攻略戦終盤での彼女の力は、

 かつてほど圧倒的ではなかった。

 裏でこそこそノ
ふりっぷ

ロンデル陥落後、王都では新たな動きが始まる。 王妃であるはずのノリスは、ジギスムントの本心を知り、 すべてを捨てる。

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