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第805話

Author: 落流蛍
護衛たちはそれを見てすぐに足を踏み出し、貴仁の手にある麻酔銃を蹴り飛ばそうとした。

しかし、貴仁はまるで相手の動きを予想していたかのように、手首をひねって麻酔銃を右手から左手へと素早く持ち替えた。

藤原さんはこの動きを見てすぐに他の者たちに命じた。

「かかれ!」

護衛たちが一斉に飛びかかった。

だがその瞬間、最後尾にいた数人の護衛が次々に倒れ込んだ。

その異変に藤原さんはすぐ気づいた。

いつの間にか、数人の銃を持った人物がどこからともなく現れ、こちらに向けて一斉に銃を構えていた。

「まずい、また仲間がいる」

藤原さんは無線機を取り出して叫んだ。

「こちらは新婦の化粧室前、今すぐ全員こちらに増援に来てくれ!」

華恋はそれらの銃を持った人々を見ても、恐れるどころかかえって強くもがき始めた。

不意の襲撃で護衛たちが混乱していたのか、それとも華恋が突然力を発揮したのか、彼女は本当に束縛を振りほどいた。

自由になった華恋は、息をつく暇もなく逃げ出そうとしたが、貴仁がすかさず彼女の手首をつかんだ。

「ついて来て」

このとき、華恋も躊躇うことなく、銃弾の飛び交う中を貴仁
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