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第336話

作者: Raisaa
ディリアンは口を開きかけ、そして再び重く閉ざした。

それを遮るように、ラミアが平坦で冷ややかな声を落とした。

「あなたの夫の命を縛りつけている、呪いのことよ」

セレーネが足早に詰め寄る。

「縛りつけるって……何のこと?!」

ラミアが再び口を開き、呪いの本質とそれに支払うべき代償のすべてを語り明かそうとした瞬間、ディリアンの鋭く低い怒声がそれを断ち切った。

「そこまでだ、ラミア」

有無を言わせぬ重圧を孕んだ低音。一切の反論を許さぬ響きだった。

「……出て行け」

セレーネは唇を強く噛み締めた。顎が引き攣るように強張る。言いたい言葉が胸の奥で渦を巻いているのが見て取れたが、必死に喉の奥で押し殺していた。

ラミアは口を噤んだ。

彼女は先ほどよりも長く、静かにディリアンを見つめた。その瞳に嘲笑はなく、怒りもない。ただ冷徹で苦い理解だけがあった。彼女は弁えているのだ。いつ言葉を発すべきか、そしていつ己の存在が邪魔になるのかを。

「分かったわ」

やがてラミアは静かに言った。

セレーネを一瞥し、再びディリアンへと視線を戻す。

「これはあなたの問題よ。そして……セレーネの問
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