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第39話:王城襲撃①

Auteur: ももちく
last update Date de publication: 2026-08-18 05:05:59

 自分たちは襲撃に会いながらも、どうにか城門にまでやってくる。城門を守る衛兵がこちらに槍の穂先を向けてきた。

「何の用でこの城にやってきた」

 どこまでも冷たい声だった。こちらを邪魔者としか感じていない。そんな雰囲気を発していやがった。

 ムカッとしたのでその怒りをそのまま声に乗せそうになった。だが、口から言葉が飛び出す前にリリーがこちらの手を引っ張ってきた。

「ダメですぅ。喧嘩を売りにきましたけど、買いにきたわけじゃないのですぅ」

「ハハッ。リリーは上手いことを言いやがる。そうだった。俺たちはカチコミにやってきたんだったな」

 さすがはリリーである。こちらの手綱をしっかりと握ってくれている。心が軽くなった。衛兵とのやり取りをトラブルメーカーの聖女ヴィオレッタに任せることにした。

「この城のどこかに私の従者が囚われているってのは知っているの。白状しなさいっ」

「おいっ。何をおかしなことを言ってやがる。そもそも、お前は誰なんだ」

「私? 私は聖女ヴィオレッタ様よっ!」<
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    「喝を入れてやる! アルト殿!」 「ぐぎゃあああ!」 シャインが大鎌を振り回して、光輪を生み出す。その光輪がこちらのお尻の谷間を痛撃した。気合が入った。身長10メートルのところで一旦、縮むのが止まった。 しかし、それでも胸のカラータイマーはピコーンピコーンと警告音を鳴らし続けた。この感じから言えば、あと30秒程度で巨大化が解ける気がした。 時間が無かった。右手に力を込める。ドリルがギュルルルルンと回転し始めた。「これはヴィオレッタの分! これはシャインの分! これはミカの分!」 「GUGYAAAAAAA!」 何度も邪龍の顔面にドリルで穴を空けてやった。鮮血が飛び散る。それと同時に腐臭も漂ってきた。 右手に身に着けているドリルにヒビが入る。それでもドリルを回転させた。最後の1撃とばかりに邪龍の眉間にドリルをブッ込んでやった。 邪龍が断末魔を上げる。空間にヒビが入る。邪龍と空間が鳴動して、強い光と大きな音を発生させた。 それと同時に自分の身体も元のサイズへと戻ることになった。邪龍がのたうち回る。それに巻き込まれてたまるかとシャインと一緒に逃げ回る。 邪龍の身体がどんどん崩れていく。それと同時に閉じていた空間も崩壊していく。「やったのか!? 俺は邪龍を倒せたのか!?」 「ああ! 喜べ! そして、拙者を抱きしめろ!」 「え!? なんで!?」 「喜びを分かち合おうじゃないか!」 「お、おう!」 シャインと抱きしめあった。邪龍との戦いでどちらも防具がボロボロになり、ほぼ全裸だった。それでもお構いなしにお互いを求めあった。「ユルサヌ。決して、お前たちをユルサヌ!」 鮮血に染まった顔で邪龍がこちらを睨んできた。こちらはシャインと一緒に「ひぃ!」と悲鳴を上げてしまう。 しかし、聖女ヴィオレッタと大魔導士ミカが間に割って入ってきた。ヴィオレッタとミカがこちらに軽くウインクしてきた。「大手柄よ、アルト」 「足止め程度と考えておったのじゃが、よくやってくれたわい」

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