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第56話:VS邪龍③

Author: ももちく
last update publish date: 2026-09-07 05:05:27

 邪龍は強大な敵すぎた。奴が歩くだけで大地震が起きる。口を開けば、その口からマグマが発射される。ちかづくことすら困難な中、それでも自分たちは抗った。

 いい加減しつこいと邪龍が思ったのか、その場でジャンプした。ゾゾ……と怖気が走る。巨大すぎる奴がジャンプできたことに驚いた。そして、着地した途端に地面に亀裂が走り、暴風がまき散らされることになった。

「「キャーーー!」」

「ヴィオさん、シャイン、ミカさーーーん!」

 宙を飛んでいたヴィオレッタが暴風で吹き飛ばされた。地面を走るシャインが亀裂に飲み込まかけられた。

 皆のサポートをしているミカが左胸に手を当てながら、その場でうずくまる。顔中、汗だらけだった。そんな彼女に肩を貸して、無理矢理立ち上がらせた。

「ミカさん。しっかりしてください!」

「ふふっ。年寄りを働かせすぎじゃて」

「見た目、17歳の女子が言っていいことじゃないですよ!?」

「嬉しいことを言ってくれるのう。では、もうちょっと頑張らせてもらおうかっ」

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  • ハズレ職業『エスパー』によって追放された俺、魔王すら超える力を手に入れる   第56話:VS邪龍③

     邪龍は強大な敵すぎた。奴が歩くだけで大地震が起きる。口を開けば、その口からマグマが発射される。ちかづくことすら困難な中、それでも自分たちは抗った。 いい加減しつこいと邪龍が思ったのか、その場でジャンプした。ゾゾ……と怖気が走る。巨大すぎる奴がジャンプできたことに驚いた。そして、着地した途端に地面に亀裂が走り、暴風がまき散らされることになった。「「キャーーー!」」 「ヴィオさん、シャイン、ミカさーーーん!」 宙を飛んでいたヴィオレッタが暴風で吹き飛ばされた。地面を走るシャインが亀裂に飲み込まかけられた。 皆のサポートをしているミカが左胸に手を当てながら、その場でうずくまる。顔中、汗だらけだった。そんな彼女に肩を貸して、無理矢理立ち上がらせた。「ミカさん。しっかりしてください!」 「ふふっ。年寄りを働かせすぎじゃて」 「見た目、17歳の女子が言っていいことじゃないですよ!?」 「嬉しいことを言ってくれるのう。では、もうちょっと頑張らせてもらおうかっ」 ミカは自分の力だけで立つ。そして、杖を振りかざし、詠唱を開始した。次の瞬間、倒れていたヴィオレッタと亀裂に飲み込まれそうになっていたシャインが光の球に包まれる。 二人は浮かび上がり、ミカの近くへと転送されることになった。「ありがとう。ミカ」 「ほーほほっ。礼ならアルトに言ってくりゃれ。生意気にもあちきに喝を入れてくれたのじゃ」 「ほほう。アルトはやはり男なのだな。じゃあ、拙者も元気づけてくれ!」 「シャインさん? 何を言っているのですかね?」 「そうだな。ギュッとハグしてくれ!」 「いや、人前でそんなことできないよ!?」 これだから変に真面目なシャインには困ってしまう。両腕を広げて、こちらのハグを待っている状態だった。彼女を無視することもできずに軽く彼女を抱きしめる。「ふははっ! アルトから元気をもらえたぞっ。拙者、まだまだ戦える!」 シャインはそう言うと大鎌を拾い直して、一目散に邪龍に向かって突っ込んでいきやがった。勇者の称号を与えてやりたいくらいの勇

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     聖女ヴィオレッタがこの空間に現れるなり、空間が鳴動した。何事だと皆で慌てふためくことになる。 地響きが起きて、次に立っていられないほどの振動が地面の底からやってくる。皆で無様に尻餅をつくことになった。 動けないなりにも聖女を守ろうと動く。四つん這いになりながら、聖女に対して、自分の身体で覆いつくす。次の瞬間だった。岩が天井から落ちてきた。 その岩がこちらの腰を痛打する。「ぐへぇ!」と間抜けな声を上げながら、ぐったりと聖女に身体を預ける格好となってしまった。 2分ほど続いた地震がようやく収まった。とんでもない横揺れで酔いそうになってしまった。腰をさすりながら、その場から立ち上がろうとした。 しかし、グキリッと嫌な音が鳴り、痛みがマッハでやってくる。悶絶して、地面をゴロゴロと転げ回った。「んもう。私が可愛いからって、無茶しすぎ」 「岩の直撃を甘くみてた。てか、何でヴィオさんが可愛いことと関係するんだ?」 「へっ? 何か間違えた?」 どうやら天然で言っているようだった。他の女子が聞いていたら、ムカッとイラついてもさもありなんと言える。だが、聖騎士シャインと大魔導士ミカは平然と聞き流していた。(女子って恐ろしいな) そんなことを思いながら、聖女ヴィオレッタに回復魔法をかけてもらっている自分だった。聖女ヴィオレッタは「いたいのいたいのとんでけー♪」とちょっと楽しげにしている。 それに反応するかのようにビシッとこの空間の空気が凍りついたような気がした。恐る恐る聖騎士シャインの方を見る。彼女はまるで下衆を見るかのような視線をこちらに向けてきていた。(女子って恐ろしいな) 二度目となる感想だった。聖騎士シャインから視線を逸らしながら、空間に目を向ける。地震が起きたことで、囚われている空間に変化が起きていた。 天井の一部が崩落し、空いた穴から光が差し込んできていた。その光がとあるものを浮かび上がらせていた。「あれって、祭壇なのか?」 「どうしてそう思うの?」 「暗黒騎士がここは祭壇だと言っていたからだよ」

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     シャインがここで負けるのは予想外というよりも論外だった。シャインが苦しそうに呻いているが、彼女を罵倒してしまいたくなってしまう。 そんなシャインに向かって、暗黒騎士が手をかざしていた。ゾゾ……と怖気が走る。シャインから生命力を吸っているように見えたからだ。「シャインに何してやがる!」 「勝者の特権だ。吸わせてもらっているのだよ。文字通り、精気をなっ!」 「させるかっ!」 身体が自然と動いた。いくら間抜けな負け方をしたといえども、シャインは自分の仲間である。彼女に代わって、自分が暗黒騎士の前に立つ。 その瞬間、一気に身体から力が抜けた。動揺して、膝がガクガクと震えてしまう。「なんて吸引力だ! シャインが負けたのも頷ける!?」 「ご名答。ワタシは切り結んだのではない。精の吸収を行ったのだよ」 「はぁはぁ……なるほどな? シャインは斬り合いで負けたわけじゃなかったのか。この卑怯者め!」 「なんとでも言うが良い。勝てば官軍なのだ!」 「その言葉、俺も好きだぜ? なあ、シャイン!」 「ああ、そうだな!」 「なん……だと!?」 暗黒騎士が目を白黒させていた。暗黒騎士から見れば、聖騎士シャインは動けないはずだった。だが、自分は暗黒騎士と聖騎士シャインの間に割って入った後、時間停止を行っていた。 その間、6秒。マジックバックから特性栄養ドリンクを取り出し、無理矢理、シャインに飲ませてやった。 時間稼ぎは十分だった。体力が回復したシャインが動く。両手で持っていた死神の大鎌を横薙ぎに振るう。 暗黒騎士の首が宙を舞う。それを目にしながら、こちらは膝をつく。「ナイス、シャイン」 「ああ。良い連携だった」 「へへ……俺たち、意外と相性いいのかもな?」 「そうだといいのだがな? 拙者はこう見えてもマゾなんだ」 「そりゃ初耳だ。褒めるんじゃなくて、罵声を浴びせりゃよかったな?」 視界が暗転していく。暗黒騎士のドレインタッチは強力の一言だった。とんでもない難敵だった。

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     如月有人は今の状況にうろたえるしかなかった。下半身丸出しで居て良い場所ではないことは一目瞭然だ。 貴族と思わしき人々の中でも、一番に目立ついかつい身体をしている壮年の男が真っ赤な顔で「おい、この不埒者が!」とこちらへと詰め寄ろうとしてきた。 ひっ! と情けない声をあげてしまう。しかし、そんな自分といかつい貴族の男の間に割って入ってくれる人物がいた。 その人物は女性だった。真っ白な身体をこれまた真っ白なローブで包んでいる。金髪碧眼縦ロール。彼女がニッコリとほほ笑む。 その笑顔だけで怒り顔の貴族の顔が破顔してしまった。何をしたのかと疑ってしまうレベルだった。「皆

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  • ハズレ職業『エスパー』によって追放された俺、魔王すら超える力を手に入れる   第5話:カジノ①

     この世界で一番手っ取り早く稼げる方法。それはどこの世界でも変わらないようだった。女神が妖艶な笑みを浮かべる。「カジノで荒稼ぎするのよ」 「犯罪じゃないですよね!?」 「バレなければね」 「女神ぃぃぃっ!?」 バレなければ犯罪じゃない。なんとも甘美な言葉だった。またしても女神はこちらを堕落させようとしてくる。(この女神様。ダメンズ製造機なのでは?) 目の前で踏ん反り返っている女神に対して、こちらはおどおどと情けない姿を晒してしまっている。 確かに金を稼ぐ方法を聞いたのは自分だ。今

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