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第51話:暗黒騎士④

Author: ももちく
last update publish date: 2026-09-02 05:05:21

 シャインがここで負けるのは予想外というよりも論外だった。シャインが苦しそうに呻いているが、彼女を罵倒してしまいたくなってしまう。

 そんなシャインに向かって、暗黒騎士が手をかざしていた。ゾゾ……と怖気が走る。シャインから生命力を吸っているように見えたからだ。

「シャインに何してやがる!」

「勝者の特権だ。吸わせてもらっているのだよ。文字通り、精気をなっ!」

「させるかっ!」

 身体が自然と動いた。いくら間抜けな負け方をしたといえども、シャインは自分の仲間である。彼女に代わって、自分が暗黒騎士の前に立つ。

 その瞬間、一気に身体から力が抜けた。動揺して、膝がガクガクと震えてしまう。

「なんて吸引力だ! シャインが負けたのも頷ける!?」

「ご名答。ワタシは切り結んだのではない。精の吸収ドレイン・タッチを行ったのだよ」

「はぁはぁ……なるほどな? シャインは斬り合いで負けたわけじゃなかったのか。この卑怯者め!」

「なんとでも言うが良い。勝てば官軍なのだ!」
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