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ピロトーク:ふたりで共同作業4

ผู้เขียน: 相沢蒼依
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-07-04 15:53:47

***

 気だるい――だけど嫌な気だるさじゃない。満たされて、ふわふわした幸福感が確かにある。

  

「……大丈夫か?」

 

 掠れた声で、郁也さんが聞いてくる。

  

「うん、大丈夫。ありがと……」

  

 僕も掠れた声で答える。久しぶりだったから、思った以上に乱れちゃって……それがすっごく恥ずかしい。

 

「大丈夫か。なら、もう一回な」  

「え?」  

「お前、自分の言ったこと忘れてねえよな? 『好きなだけ食べていい』って言っただろ」 

(確かに……そんなこと言っちゃった!)

「もっと感じさせてやる。覚悟しろよ」

  

 艶っぽく笑う郁也さんの顔が、ぐっと近づく。慌ててその顔を両手で押さえた。

  

「ま、待って! 締め切り!」  

「はぁ?」  

「今ここで体力を使い果たしたら、締め切りに間に合わなくなっちゃうよ!」

 

 編集者の郁也さんを止めるには、これが一番効くはず! 

 

 説得力ありまくりの言葉を聞いた郁也さんが一瞬固まり、じとっとした目で僕を見る。

  

「……わかった。締め切りが優先だ」

  

 かくてその後、コンテストの締め切りまで情事を封印した僕たち。必死で書き上げて、なんとか間に合わせた! 

 

 しかも郁也さんとの恋愛のおかげか、応募した作品が大賞を受賞! 作家としてデビューが決まった。

  

 デビューを機に、郁也さんと一緒に暮らすことになったけど―― 。

「もうこれで、うだうだ言わせねえぞ。締め切りに間に合わせつつ、しっかりお前の体も堪能させてもらうからな」

  

 ニヤリと笑う郁也さん、ものすごく恐ろしいこと言う! 

「えっと……ほどほどにしないと、書けなくなっちゃうかもよ?」  

「大丈夫。ほどほどの力加減で、たっぷり抱いてやる。ふふ」

  

 お預けしてた分を、徴収する気が満々らしい。しょうがないと諦めてこの身を差し出したけど、その影響で執筆した作品の糖度が爆上がりしたのは、言うまでもない。  

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    *** 気だるい――だけど嫌な気だるさじゃない。満たされて、ふわふわした幸福感が確かにある。「……大丈夫か?」 掠れた声で、郁也さんが聞いてくる。「うん、大丈夫。ありがと……」 僕も掠れた声で答える。久しぶりだったから、思った以上に乱れちゃって……それがすっごく恥ずかしい。「大丈夫か。なら、もう一回な」 「え?」 「お前、自分の言ったこと忘れてねえよな? 『好きなだけ食べていい』って言っただろ」 (確かに……そんなこと言っちゃった!)「もっと感じさせてやる。覚悟しろよ」 艶っぽく笑う郁也さんの顔が、ぐっと近づく。慌ててその顔を両手で押さえた。「ま、待って! 締め切り!」 「はぁ?」 「今ここで体力を使い果たしたら、締め切りに間に合わなくなっちゃうよ!」 編集者の郁也さんを止めるには、これが一番効くはず!  説得力ありまくりの言葉を聞いた郁也さんが一瞬固まり、じとっとした目で僕を見る。「……わかった。締め切りが優先だ」 かくてその後、コンテストの締め切りまで情事を封印した僕たち。必死で書き上げて、なんとか間に合わせた!  しかも郁也さんとの恋愛のおかげか、応募した作品が大賞を受賞! 作家としてデビューが決まった。 デビューを機に、郁也さんと一緒に暮らすことになったけど―― 。「もうこれで、うだうだ言わせねえぞ。締め切りに間に合わせつつ、しっかりお前の体も堪能させてもらうからな」 ニヤリと笑う郁也さん、ものすごく恐ろしいこと言う! 「えっと……ほどほどにしないと、書けなくなっちゃうかもよ?」 「大丈夫。ほどほどの力加減で、たっぷり抱いてやる。ふふ」 お預けしてた分を、徴収する気が満々らしい。しょうがないと諦めてこの身を差し出したけど、その影響で執筆した作品の糖度が爆上がりしたのは、言うまでもない。

  • ピロトークを聞きながら   ピロトーク:ふたりで共同作業3

    「お先に風呂、頂きました。どうもありがとう」  カレーをお腹いっぱい食べて風呂を先に済ませ、パジャマ姿でリビングに戻った僕。それまで「アレ」を意識しないように、料理に夢中になったり、つい喋りすぎたりしてた。でも郁也さんがどんどん無口になって難しい顔をするから、どうしていいかわからなくて……。(――正直、この状況を持て余してる!)「ビール飲むか?」 「えっ⁉  いや、えっと大丈夫です」 あたふたする僕を見て、郁也さんが口元を綻ばせる。柔らかい笑みを浮かべて「じゃあこれな」とオレンジジュースのペットボトルを手渡してくれた。 「それ飲んで、待っててくれ」  頬をそっと撫でるように触れて、浴室へ消えていく。触れられた頬が、じんわり熱い。ちょっと触られただけで、ドキドキが止まらない。体がカッと熱くなる。  さっきだって、調理中にキッチンでいきなりキスされた――「今すぐお前が欲しい」って、ひしひし伝わる、気持ちのこもったキスだった。  口では「気持ちの整理ができてる」って言ったけど、完全にはできていない。抱かれたい思いと不安が、ごちゃ混ぜになってる。 キレイじゃない僕を、郁也さんはどんなふうに抱いてくれるんだろ。いや違う。どんな気持ちで、僕を愛してくれるんだろうな。 はぁっと深いため息をつき、不安を振り切るようにペットボトルの蓋を開け、オレンジジュースを一口飲む。甘酸っぱさが体に沁みまくった。「やだやだ、考えすぎて頭がぐるぐるしてる。こういうのは、なるようにしかならないのに」 テーブルにペットボトルを置き、ソファの上で膝を抱えたまま横になる。  すごく居心地がいい――この家に来てから、妙な安心感がある。きっと、家中に郁也さんの香りがするから。まるで体と心を包み込んでくれるみたいな感じ。  自分の家より落ち着けるなんて、ほんとにすごいな。「……幸せって、こんな身近にあるんだ」  お風呂上がりのポカポカ感と安心感で、うつらうつらしてしまう。「げっ! こんなとこでガチ寝してるし!」  遠くで郁也さんの声が聞こえた。あ、もうお風呂からあがったんだ。「涼一、慣れないことして疲れたんだな。困ったヤツ……」 文句を言いながらも、その声はすっごく優しい。つい口元が緩む。 「なんの夢を見てんだ? 随分と幸せそうな顔をして」  僕の顔を覗き

  • ピロトークを聞きながら   ピロトーク:ふたりで共同作業2

     真剣な顔でジャガイモを握り、ピーラーを使ってちまちま皮を剥く涼一。隣で肉を切りながら、すっげぇ可愛いなとつい見惚れてしまう。 「どうしてだろ、郁也さんみたいに大きく皮が剥けないよ。ピーラーの角度が悪いのかな?」  スーパーでたくさん話をしたら、涼一の敬語口調が抜けて、今は自然に会話することができた。それが嬉しくて微笑まずにはいられない。「ほら、こうやるんだ」  後ろに回り、涼一の両手をそっと握って、ゆっくりピーラーを動かして見せた。 「わ、すごい! 郁也さん、すっごく上手!」 涼一はジャガイモの皮がスルッと剥けただけで、大はしゃぎする。そのことに思わず笑い出したら、振り返って唇を尖らせた。「そんなふうに笑わないでよ! すっごく嬉しかったのに!」 「可愛い顔して怒るなって、な?」  尖った唇に、ちゅっとキスを落とす。 「んっ……」 両手にジャガイモとピーラーを握ったまま動けない涼一を、後ろからぎゅっと抱きしめ、そのまま深いキスに持ち込んだ。 「ん~っ、んんっ!」  なにやら文句を言ってるみたいだけど、そんなもんは華麗にスルー。今まで我慢してきた分、思いっきり味わってやる!  ここぞとばかりに舌を絡ませ、吸いあげるように翻弄しようとした瞬間だった。 ガンッ! 「痛っ!」 涼一が俺の足の甲を思い切り踏んできた。あまりの痛さに仰け反るしかない。 「もう! 僕が真面目にやってるのに、邪魔しないでよ!」 「ご、ごめん……つい、な」 怒られても、なんか楽しくて仕方ない。でも容赦ない涼一、ちょっと怖えかも……。「僕、ちゃんと気持ちの整理ができてる。だから逃げも隠れもしないよ。いきなり襲うのやめてよね」 「ああ、わかった」 「味見はカレーだけでいいんだから。あとで好きなだけ、僕のことを食べればいいじゃん」  そう言って、またジャガイモの皮を剥き始める涼一。(コイツ、今めっちゃ大胆なことを言った自覚あんのか? 俺、ほんとに好きなだけ食べちまうぞ!) その言葉を想像しただけで、体がムダに熱くなる。やばい、困ったことになった。「顔を真っ赤にしてないでさっさと肉を切らないと、晩ご飯が間に合わないよ。大丈夫、郁也さん?」  調理中の俺に、ため口で偉そうに指示する涼一。(なんだこの関係……これからの俺たち、

  • ピロトークを聞きながら   ピロトーク:ふたりで共同作業

     善は急げってことで僕はお泊り道具を手に、郁也さんの家に向かうことになった。 「晩メシ、なにが食いたい?」 「んー、ベタだけど……カレーかな」 「了解。じゃあ帰りに、スーパーで買い物してくぞ」  ふたり並んで近所のスーパーへ。真剣な顔で野菜を手に取る郁也さんを、ついじっと見つめてしまう。 (やっぱり、すごくかっこいいな。このニンジンになりたい、なんて……) そんなバカなこと考えてたら―― 。「お前、普段のメシってどうしてんの?」  郁也さんからの唐突な質問に、ちょっと迷った。こんなことを言ったら、絶対ドン引きされること間違いなし!「えっとですね……お腹がすいたら、冷蔵庫のスポーツドリンクで誤魔化したり、みたいな?」 「は⁉」 「大丈夫です。ちゃんとカロリーメイトとかで、栄養も摂ってますので!」  慌てて付け加えると、郁也さんは呆れた顔で僕を見る。「それ、メシじゃねえだろ。どうりで顔色が悪いわけだ。ったく……」 でも、その口調はすごく優しい。責めてるんじゃなくて、なんか心配してくれてるみたい。「涼一、野菜で嫌いなもん、なにかある?」 「基本、好き嫌いはないです」 「そっか、よかった。今夜のカレーは、野菜たっぷりの栄養満点なやつにするからな」  ふわりと笑って、僕の頬をそっと撫でてくれる。その手だけで、顔がカッと熱くなった。 「郁也さん」 「ん?」 「ありがとう。ほんと、なにからなにまでお世話をかけてしまって」  恥ずかしくて顔を上げられないけど、ちゃんと伝えなきゃ。「これは俺のエゴだ。好きな奴の世話をして、喜ぶ顔が見たいだけだから」 「僕、郁也さんのそういうところ、すっごく好きです」 「ぶっ! お前、急に直球投げんなよ! 心臓がいくつあっても足りねえ!」 苦笑いしながら、カートをガラガラ押して咳払い。照れ隠しがバレバレで、なんか可愛い。 (いや、さっきの言葉って、ベタすぎると思うのにな。正直なところ、直球ってほどでもないのに)「家に着いたら、お前も料理手伝えよ。一緒に作ると、うまさが倍するからな」  嬉しそうに言う郁也さんに、「はい!」って即答した。その後もふたりで並びながらいろんな話をし、買い物を楽しんだのだった。

  • ピロトークを聞きながら   ピロトーク:運命の出逢い5

     前回よりも部屋を汚していなかったのに、今日も郁也さんに部屋から追い出された。 「涼一、いつものお散歩、制限時間は30分な!」  桃瀬さんだって自分の仕事があるのに、僕に気を遣って部屋の掃除までしてくれる。本当に、ありがたすぎる。 ノートPCを手にしょぼんと自宅を出て、目の前の児童公園へ移動。曇り空の下のベンチにひとり腰掛けて、膝にPCを置いたまま大きなため息を吐いた。「桃瀬さんともっと仲良くなりたいのに……どうすればいいんだろう」 もっと彼に近づくには――ない知恵を総動員していろいろ考えた結果、名前で呼んでみるのはどうかなって思いついた。桃瀬さんはいつのまにか僕を”涼一”って呼んでくれてる。同じように”郁也さん”って呼べば、ちょっとは距離が縮まるかな?(でもなんか……編集者の彼を名前で呼ぶのが、恐れ多い気がしてならない)「いっ、郁也さん――」 呟いた瞬間、頬がカッと熱くなった。 ただ口にしただけでこのザマ。本人を前にして言ったら、興奮しすぎて頭が爆発するかもしれない。「でも、いつか呼べたらいいな」 「なにを呼ぶって?」 「わっ!」  いきなり首筋にヒヤッとした感触がして、ぎゅっと肩を竦めた。 「おいこら、全然進んでねえじゃん。いったいなにをやってたんだ?」  桃瀬さんは苦笑いしながら、ミルクティーのペットボトルを手渡してくれる。(さっきの冷たさの原因、これだったのか――)「いろいろ……考え事をしてて」 「で、なにを呼ぶんだ?」 意味深にニヤリと笑い、隣に腰掛ける桃瀬さん。 (やばい、本人が急に現れるなんて! でも、タイミング的には今しかない) 顔を少し背けながら、思いきって口を開く。顔全部が熱くて、どうにかなってしまいそうだった。 「えっとその、桃瀬さんのこと、名前で呼んでみようかな、って……考えてました。郁也さんって」 「そんなくだらねえことで、原稿が進まなかったのか?」 (くだらない⁉  僕が勇気を出して言ったのに、くだらないって言われちゃった!)「締め切り迫ってんだぞ。いい加減、真面目にやれよ、涼一」  ばこんと後頭部を叩かれたので、ムッとして横を見ると――郁也さんの目の下がほんのり赤くなっているのが目に留まる。「郁也さん、顔が赤いですよ」  思わず指摘すると、さらに赤くなる。

  • ピロトークを聞きながら   ピロトーク:運命の出逢い4

     いつものように背中を丸めて、自宅傍にある児童公園へ向かった。目に映る青空が眩しく映る。午後3時過ぎという時間帯なれど、公園で遊ぶ子どもたちはまったくいなくて、誰も遊んでいない遊具が寂しそうに見えてしまった。 それは今の僕の心情にとても近しい。「はぁ……桃瀬さんに、気を遣わせてばっかりだよ」  ジュエリーノベルのコンテストの締め切りは、もう一ヶ月を切ってる。作品の大幅な書き直しに頭を抱えてるけど、それ以上に―― 。『こんな汚ねえとこじゃ、お前を抱く気にもなれねえからだ。つべこべ言わずに、とっとと行け!』  桃瀬さんの本音が、胸にぐさっと刺さったまま抜けない。僕の過去を知ってるからこそ、大事にしてくれてるのは、痛いほどわかる。でも腫れ物に触るみたいなこの距離感が、すっごくもどかしい。もっと近くにいたいのに。もっと触れてほしいのに。 「いっそのこと、僕から桃瀬さんを押し倒しちゃうとか? って、絶対無理無理!」 そんなことばっかり考えてしまうせいで、原稿の修正がまるで進まない。公園のベンチに腰を下ろし、ため息ばかり吐いてる。  そうこうしてる内に、無駄に時間だけが過ぎていった。頭の中は桃瀬さんのあの真剣な目と、病室で垣間見たちょっと意地悪な笑顔でいっぱいだった。

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