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その男、異端につき

ผู้เขียน: 結城慎二
last update วันที่เผยแพร่: 2026-08-20 18:00:04

「では、こちらから質問させてください」

 先手必勝。

「なぜ五百年もの間、人との交流を絶って森に棲んでいたのですか?」

「単に人族が嫌いだからじゃよ。なにか問題でも?」

 う……なにも言い返せない。

「こちらからの質問じゃ。五百年の間になにが起きた?」

 こりゃまた等価交換とは言えない質問だな。

 いやいや、ほんとにやりにくい相手だ。

 クソが。

 そうか!

「じゃあ、こちら人族の五百年の歴史をお話ししますので、あなたが森に住むようになった経緯から今日までをお話ししてください」

「ふむ、それは正しき等価交換。では、ワシが先に話すとしよう」

 ラバナルの話すところによれば遡ること六百年前、若きラバナルが古臭いナルフ族のしきたりを嫌って村を飛び出した後、大陸各地を旅してた。

 旅の道々で当時の人族と交流を持ち、時にはドゥワルフ族ともよしみを通じていたそうな。

 ちなみにドゥワルフとナルフは相性がよろしく
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    「では、こちらから質問させてください」 先手必勝。「なぜ五百年もの間、人との交流を絶って森に棲んでいたのですか?」「単に人族が嫌いだからじゃよ。なにか問題でも?」 う……なにも言い返せない。「こちらからの質問じゃ。五百年の間になにが起きた?」 こりゃまた等価交換とは言えない質問だな。  いやいや、ほんとにやりにくい相手だ。  クソが。  そうか!「じゃあ、こちら人族の五百年の歴史をお話ししますので、あなたが森に住むようになった経緯から今日までをお話ししてください」「ふむ、それは正しき等価交換。では、ワシが先に話すとしよう」 ラバナルの話すところによれば遡ること六百年前、若きラバナルが古臭いナルフ族のしきたりを嫌って村を飛び出した後、大陸各地を旅してた。  旅の道々で当時の人族と交流を持ち、時にはドゥワルフ族とも誼を通じていたそうな。  ちなみにドゥワルフとナルフは相性がよろしくないと物の本には書いていた。  もっともドゥワルフ族とオルグ族のように合えば殺しあうような中の悪さじゃなく、なんとなくいけ好かないって間柄のようだ。  そのうち人族の使う魔法に興味を持ち出した。  人族の魔法は生命力の根源と定義されている魔力を呪によって顕現させる技だが、ナルフ族の魔法は人族からは一般に精霊魔法と呼ばれ、精霊から力を分け与えられて業を使う。  人族の魔法と精霊魔法は相性が悪く……というか精霊が人族の魔法を嫌っているようで、魔法を使えるようになる代償として異端・闇落ちしたようだ。  まぁ、元々ナルフ族のしきたりが嫌で村を飛び出したくらいだし、そこは気にしていないようだけど、とにもかくにも魔法適性が高くて当時の魔法を瞬く間に習得していったという。  やがて一通り覚えたラバナルは実際に使ってみたくなって、人族の争いに加わっては魔法を行使していたらしい。

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