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第784話

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静真は腹を立てた。「お前のなかで、俺は一体どれだけ人でなしなんだ?俺がどんなに最低でも、さすがに子供二人を死なせるわけないだろ。心配しすぎだ。俺はそんなに頼りないか?」

月子は鼻で笑った。「自分の世話もできないくせに、どうして子供二人をちゃんと育てられるって言えるの?」

「俺はこいつらの父親だ。俺のやり方で育てるし、こいつらはそれを受け入れるしかない。どんな父親がいいかなんて、こいつらに選択する権利なんてないからな」

月子は息を深く吸い込んだ。こんな高圧的な男に育てられたら、子供たちは絶対にトラウマになるだろう。安心して預けられるわけがない。

月子は妥協案を口にした。「もう抱っこはやめて、まずは看護師に預けて。まだ小さすぎるから、大きくなってからにして」

「お前に言われるまではその気もなかったが、そう言われると、逆に抱きたくなってきた」

月子は怒鳴った。「静真!」

コンコン。

新生児室のドアがノックされた。

看護師がドアを開けた。

一樹がひょっこり顔を出した。「頼むからさ、子供の前でケンカするのはやめてくれよ!外でずっと見物させてもらったけど、一体何してるんだ?」

静真はばつが悪そうに言った。「出てけ。お前には関係ないだろ」

一樹は看護師に微笑みかけた。「子供の叔父です。ちょっと見せてもらってもいいですか?」

看護師は信じられないという目で月子と静真を見ていた。この二人はまともな親ではないだろう、と察したのかもしれない。むしろ、優しく微笑むこの紳士の方がずっと頼りになりそうだった。

「もちろんです」

一樹は微笑みながら中へ入ると、赤ちゃんの顔を覗き込み、それから月子に向かって言った。「あなたに似てるな」

それを聞いて月子の表情が曇った。彼女はこの子が自分に似ていることを望んでいなかった。

一樹は確かに、この二人よりもずっと頼りになりそうだった。静真は短気で人の世話などできないし、月子は嵌められたことで腹を立てており、冷静に子供と向き合えずにいたからだ。

一方の一樹はすっかり親の役になりきっていた。彼は辛抱強く、そして優しかった。看護師の手を借りて子供を抱き上げると、その手つきはかなり慣れたものだ。壊れそうな新生児を抱いても、慌てふためいていなかった。

彩乃は、一樹が子供を抱く姿を羨ましそうに見ていた。でも、自分が抱いたら落として
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Comments (2)
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kohchan09250108
ものすごく胸糞悪い。 責任感だけで、勝手に自分の卵子で体外受精させた子供の親にはなれない。 静真、ありえない。
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敬江
展開がとんでもない方に行ってる。 こんな事、現実的にあり得るのだろうか? 子供を軽々しく使うのにちょっと抵抗…。 月子の子供でない事を願います。
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